火害診断補修小委員会
小委員会の目的
■設置目的
既刊の「建物の火害診断および補修・補強方法指針・同解説」に新たに蓄積された知見を盛り込んだ改定指針作成を前提に検討をすすめ、その成果をシンポジウムで公表する。
■委員会の位置付け
2015年2月に、当学会は「建物の火害診断および補修・補強方法指針・同解説」を刊行した。この指針は、建築物の設計・施工者のみならず火害調査会社、損害評価(査定)関係者、土木分野の人々にも利用されてきている。本書の刊行後には利用者からの意見・要望等の収集を図り、より使いやすくする方向性を探ってきた。
今後、新たな技術的データの蓄積や調査・診断方法の提案も見られることが見込まれ、利用者からは常に最新の技術を盛り込んだ指針が望まれている。このような状況を踏まえ、現行の指針の見直し作業をすすめ、改定指針の原案をまとめることを目的として小委員会を設置する。
■活動計画
2017〜18年度:現行の指針刊行後に新たに発表された技術的データ、調査・診断方法の調査と検討。(鋼材の冷却後データ収集等を含む)指針を利用する他団体との意見交換。
2019年度:調査・検討した内容をシンポジウムで公表。参加者から意見を収集。
2020年度:シンポジウムの意見をもとに、指針の改定作業に着手し、改定原案を作成。
2021年度:「建物の火害診断及び補修・補強方法指針・同解説」の改定版を完成させ、査読を実施。
2022年度:査読を完了し、年度内に出版・講習会を開催。
2023年度:講習会の開催報告、質問回答、今後の方針検討。
2024年度:指針の次期改定の要否とスケジュール(案)の決定。
■期待される成果
「建物の火害診断および補修・補強方法指針・同解説」の改定に向けた検討結果のシンポジウム開催。加熱冷却後材料データ収集等の研究成果の大会発表。

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