地震防災総合研究特別研究委員会(第V期)
(第2回) 議 事
録
A.日 時:2001年10月10日(水)14時00分〜16時00分
B.場 所:建築学会305会議室
C.出席者:委員長:直井英雄君
幹 事:古瀬 敏君 高見沢実君 翠川三郎君
委 員 小谷俊介君 鈴木 有君 濱田信義君 源栄正人君
(記録:鴫原 毅)
D.提出資料
資料No.02-1 地震防災総合研究特別研究委員会議事録案(第V期)第1回
資料No.02-2 危険度・耐震安全性能評価小委員会
資料No.02-3 都市防災・復興方策検討小委員会
資料No.02-4 防災改善推進方策小委員会
資料No.02-5 2001年度大会(関東)記念事業開催について報告
資料No.02-6 各小委員会委員公募結果について
資料No.02-7 委員会活動資金(外部資金)について
資料No.02-8 2002年度講習会等事業企画について
資料No.02-9 第6回「震災対策技術展2002」関連会議への参加について
E.審議事項
1.
地震防災総合研究特別研究委員会議事録案(第V期)第1回確認(資料No.02-1)
直井委員長から、資料No.02-1により、第1回の議事録案を確認した。
2. 各小委員会活動報告
1)
危険度・耐震安全性能評価小委員会(主査 翠川三郎)(資料No.02-2)
資料No.02-2に基づいて、小委員会開催報告ならびに今後の活動方針の概要について報告がなされた。
・第1回(6/18)「耐震メニュー2001」と小委員会の検討課題について検討。
・第2回(7/30)強震動評価手法と地震調査研究推進本部部会報告の検討
・第3回(10/2)被害と震度の関係について、「耐震メニュー2001」の課題と耐震メニューからみた
地震情報への要望、横浜市の地震マップ等について検討
・今後の活動方針の概要について「地震情報の正しい理解」と「地震動の被害と関係の整理」を行
うこと、既存の「耐震メニュー2001」の改訂を念頭に安全レベル選定の方法論を検討する。
・第1回公開研究会開催について「地震情報を活用した設計用地震動の評価に向けて」を12月4日に
開催することとした。会員向け対象とし小人数を予定している。なお第2回以降を、「各種被害判
定基準の相互比較」「被害と地震動強さの関係」のテーマを予定している。
意見は以下のとおり
・これまでの研究で学問レベル、技術レベルは熟していると思う。次の段階ではいかに一般社会、
市民に分かるようにすべきかである。とくに木造被害に関する住民の関心は高い。例えば各種被
害判定基準の相互比較の研究でも、市民のレベルで理解できるような判定基準を整理すべきである。
主査より
・公開研究会は先ずは学会員に理解を求め、次の段階で市民に向けた公開研究会としたい。
2)都市防災・復興方策検討小委員会(主査 高見沢実)(資料No.02-3)
資料No.02-3に基づいて、小委員会開催報告および今後の活動方針について以下の報告がなされた。
・小委員会開催に先立ち、拡大幹事会を8/31に開催。主な検討は、小委員会の今後の進め方について検
討。議論としては、
@公開研究会の連続的開催に検討。また研究会で取り上げる話題はできるだけメンバーが関心を持てる
テーマにするため、各委員よりアンケート実施をする。
Aホームページを立ち上げ、主要情報を掲載、システム化する。
B建築学会内外の動きをできるだけ連携模索する。
・第1回小委員会開催(9/20)。主な議題として、組織の確認、今後の活動方針として各委員から提出さ
れた企画案等について以下のように検討。
・第1回公開研究会テーマ案について
(事前)@土地利用規制、ハザードマップ
A耐震補強(古瀬主査の小委員会との連携)
B木密論
C事前と事後の防災・復興都市計画
(事後)@被災直後の調査手法と体制
A防災・復興をテーマとした教育(子ども、仮設住宅)
B地域組織の立ち上げと役割
・HP等による情報発信について検討。
意見は以下のとおり
・ハザードマップの話になると、危険度・耐震安全性評価小委員会も参加できるのではないか。
・公開研究会開催方法で、フィールドに出て市民と一緒に問題を考え議論することができないか。情報
発信のひとつにもなる。
主査より、ABの内容は外に出られる企画と考える。
木密論に関して、
・耐震補強が進んでいない原因に、耐震補強に見返りがないということがある。
・ひとつの手法としてリフォームを正面から取り上げ、それに耐震補強を結びつけることはある。
3)防災改善推進方策小委員会(主査 古瀬 敏)
資料No.02-4に基づいて、小委員会開催と今後の活動方針について以下の報告がなされた。
・小委員会開催(5/18)。小委員会活動の方針は3つのWG活動を主体とする。
@ 対策支援社会システムWG
・社会システムを議論。木造密集地、インフォーマルセンターの役割の視点で検討。
A木造住宅の耐震補強方法
・耐震改修の手法、全体としてどう補強出きうるか検討。
B地域の危険度評価
・ハザードとExposure双方から詰めること。住宅性能表示による保険料率変更が動き出すこともあ
る。地域の危険度評価どう進めるか今後の課題。
3.2001年度大会(関東)記念事業開催について報告(資料No.02-5)
2001年度大会(関東)記念行事で開催した、「日本の大都市はどこまで安全か−都市の安全・安心を考
える−」は参加者280名で盛会に終了した旨報告。
4.小委員会委員公募結果について(資料No.02-6)
各小委員会で行った委員公募について各主査より報告があり了承した。
1)危険度・耐震安全性評価小委員会
公募委員数 若干名(応募2名)
採用なし
2)都市防災・復興方策検討小委員会
公募委員数 若干名(応募4名)
採用4名
池田浩敬 (富士常葉大学)
諌見泰彦 (福岡市立博多工業高校)
川井正和 (防災都市研究所)
増田 聡 (東北大学)
3)防災改善推進方策小委員会
公募委員数 若干名(応募4名)
採用4名
岡田成幸(北海道大学大学院)
佐伯琢磨(損害保険料率算定会地震保険部)
矢代晴実(東京海上火災保険リスクマネジメント業務部)
山田美由紀((財)日本システム開発研究所研究部まちづくり防災研究室)
5.2002年度講習会等事業企画書について(資料No.02-7)
2002年度の講習会等事業計画について、各小委員会から報告会等の開催予定が報告。
1)危険度・耐震安全性評価小委員会
・公開研究会3回開催予定
2)都市防災・復興方策検討小委員会
・公開研究会3回開催予定
3)防災改善推進方策小委員会
・WGの活動を主体とした研究会3回開催予定
なお、本委員会報告会等は、2001年度は行わないこととし、2002年度、2003年度にそれぞれ
開催することとした。
6.委員会活動資金(外部資金)獲得のための申請について(資料No.02-8)
事務局より本委員会の活動にあたって、本委員会の年度予算が限られており、今後の委員会活動が
厳しくなる可能性があることから、外部資金獲得に協力をいただきたい旨説明。先ず第一段の申請
として、「セコム研究財団」研究奨励に各小委員会の研究を申請することについて、応募について賛成
いただき書類作成に協力願うこととした。なお、特定総合研究の新規課題「地震情報を利用した安全サ ービスシステムの高度化に関する研究」部門については、防災改善推進方策小委員会の「地域の危険
度評価WG(川合WG主査)」から申請願うこととした。
7.第6回「震災対策技術展2002」実施に伴う関連講演会開催参加について(資料No.02-9)
事務局より、これまで継続開催されてきた第6回「震災対策技術展2002」実施に伴う関連講演会に
本委員会も参加願いたい旨報告をした。
これについて、会場が横浜(横浜国際平和会議場)のため防災改善推進方策小委員会から「耐震改修
について」(案)の課題で参加をすることとした。
□次回開催:
日 時:2002年3月11日(月)14:00〜16:00
場 所:建築学会会議室
議 題:1)各小委員会活動報告
2)次年度活動について
3)その他
以上