地震防災総合研究特別調査委員会(第V期)
(第7回)議 事 録
A.日 時 2003年1月21日(火)14時00分〜16時00分
B.場 所 建築学会306会議室
C.出席者 委員長:直井英雄君
幹 事:高見沢実君 翠川三郎君 古瀬 敏君
(記録:鴫原毅)
D.提出資料
資料No.07-1 地震防災総合研究特別研究委員会議事録案(第V期)第6回
資料No.07-2 危険度・耐震安全性能評価小委員会議事録(案)(第10回)
資料No.07-3 都市防災・復興方策検討小委員会議事録(案)
・第4回公開研究会「木造密集市街地の再生〜都市再生の新しい姿〜」案
資料No.07-4 防災改善方策検討小委員会WG議事録(案)
資料No.07-5 地震防災総合研究特別研究委員会活動報告企画
資料No.07-6 2003年度東海大会研究協議会企画書
資料No.07-7 危険情報の開示と地震災害の軽減(神戸講演会資料)
E.審議事項
1.地震防災総合研究特別調査委員会議事録案(第V期)第6回確認(資料No.07-1)
前回議事録案の確認を行った結果、一部追加等の修正を行って承認した。
2.各小委員会活動報告
1)危険度・耐震安全性能評価小委員会(主査 翠川三郎)(資料No.07-2)
翠川主査より以下の報告がなされた。(資料No.07-2)
・11月25日に開催した「(「平成14年度文部科学省科学研究費補助金研究成果公開促進費研
究成果公開発表(B)」)公開シンポジウム「地震情報の正しい理解」と「地震災害の軽減」
の参加者60名であったが、パネルディスカッションでは活発な議論が展開され盛会で
あった。
・「耐震メニュー2001」の見直しについては、継続的な議論を踏まえ、耐震メニューの概念を、
@施主を対象とした安全レベル、A設計を対象とした耐震等級、B自然を対象とした地震ハザ
ードの3面(3軸)で表現することとした。3面にプロットした値は、Vision2000(安全レベ
ル)、耐震メニュー2001(耐震等級)、建築学会荷重指針(地震ハザード)を参考にしてい
る。今後も継続的に議論を行う。
2)都市防災・復興方策検討小委員会(主査 高見沢実)(資料No.07-3)
高見沢主査より公開研究会の開催報告ならびに、今後の企画について以下の報告がなされた。
(資料No.07-3)
・第4回公開研究会「木造密集市街地の再生〜都市再生の新しい姿〜」案を3月4日に開催予
定。但し講師が未確定のところがある。またコメンターターに木造密集が課題なので、峰政
委員に打診をしたい。
・今後の公開研究会予定として、
第5回:2003年6月「地域組織の立ち上げと役割」、第6回2003年10月「事前と事
後の防災・復興都市計画」、さらに2004年第7回を開催し取りまとめての研究会としたい。
3)防災改善推進方策小委員会(主査 古瀬 敏)(資料No.07-4)
古瀬主査より各WG活動について以下の報告がなされた。(資料No.07-4)
・活動が困難な「木造住宅の耐震補強方策WG」については、既にこの研究が複数のところで
進められており、とくに耐震改修は建築学会でやりにくいのではないかとなった。今後どう
するかについてWG主査と相談するが、委員会終了時までこのままにするかどうか。
→委員会(WG)として残しておくのは好ましくない。終了時にこの委員会の成果を求められ
た時に、何も活動してないということでは如何なものか。
・次回に廃止するかどうか報告する。
・危険度評価WG、社会システムWGについては、それぞれの課題に添って研究成果をまとめ
る方向で進んでいる。3月の全体委員会での活動報告、東海大会協議会には中間報告がある。
3.地震防災総合研究特別調査委員会活動報告「地震防災に関する総合的な対策の確立に向けて」
開催について(資料No.07-5)
委員長より、「今回開催される活動報告が本委員会3年間の活動報告(報告書)の基になるも
のである。最終的には提言のような形でまとめ、社会に何らかの情報発信ができればいい。」
これについて、
・3つの小委員会から社会に発信できるアウトプットをまとめる。
・最終的には学会の活動のひとつとして、今回の活動報告、東海大会協議会議論の手順を経て
提言を出すこととする。
・活動報告の資料集は各発表者からA4版で2頁から4頁程度で執筆を願う。内容については、
各小委員会で検討、調整願うこととする。
・時間配分については、全体報告を110分、討論90分とする。
4.2003年度東海大会研究協議会について(資料No.07-6)
資料No.07-6に基づいて確認の結果、
・テーマ「地震防災に関する総合的な対策の確立に向けて」に副題を付ける。
・本協議会での内容は3月の活動報告を踏まえて「提案」の形になる。
5.本委員会最終年度に向けて
本委員会の最終年度に向けたまとめについて以下のようにすることとした。
(1)各小委員会の活動記録をまとめた報告書(資料編)。
(2)
「地震防災に関する総合的な対策の確立に向けて」の課題を提言とする。
委員長より、「この地震防災総合研究の委員会が2004年3月に終了するにあたって、以降
の委員会存続性(継続)について意見を伺いたい」との提案があり以下の意見が出された。
・この委員会は、分野横断した総合防災という課題が存続理由のひとつではないか。
・地震防災総合研究という名称を変えて将来継続させることもある。
・常置委員会の中で活動を続けていくこともある。
・危険度・耐震安全性能評価小委員会は、「耐震メニュー」をこの3年間で結論を出すと言うこ
とでやってきたので、委員会に諮るが役目は終わるものと考える。
・都市防災・復興方策検討小委員会では、復興方策に「事前」と「事後」がある。このことに
ついては災害行動特別調査委員会(友澤委員長)で報告を出す予定だが、事後の立ち上がり
を支援する形で残しておいた方がいい。
・都市計画委員会都市システム小委員会との関係もあるので相談をしたい。
・防災改善方策検討小委員会では、危険度評価の研究は今後の展開もあるので、どこの分野で
受け皿になるか検討したい。
なお、委員長より、「まだ時間があるので、本委員会でも検討願うこととするが、前西川委員長
とも相談をしたい」との発言があった。
6.第7回震災対策技術展「危険情報の開示と地震災害の軽減」(神戸)資料集(資料No.07-7)
1月31日に開催される危険情報の開示と地震災害の軽減」神戸会場の資料が紹介された。
7.次回開催について:
日 時:2003年5月12日(月)14:00〜16:00
場 所:建築学会会議室
議 題:1)各小委員会活動報告
2)活動報告について(2003年3月)
3)大会協議会企画について(2003年9月/東海大会)
4)その他