地震防災総合研究特別調査委員会(第V期)
(第8回) 議 事 録
A.日
時 2003年5月12日(月)14時00分〜16時00分
B.場 所 建築学会304会議室
C.出席者 委員長:直井英雄君
幹 事:翠川三郎君 古瀬 敏君
委 員:濱田信義君
(記録:事務局 鴫原毅)
D.提出資料
資料No.08-1 地震防災総合研究特別研究委員会議事録案(第V期)第7回
・地震防災総合研究特別調査委員会活動報告記録
資料No.08-2 危険度・耐震安全性能評価小委員会議事録(案)(第11回、第12回)
資料No.08-3
都市防災・復興方策検討小委員会報告
・第5回公開研究会「いざという時のための地域コミュニティ形成と支援ツールの現在」
資料No.08-4 地震防災に関する総合的な対策の確立に向けて
−地震防災総合研究特別調査委員会活動報告−
資料No.08-5 2003年度東海大会研究協議会企画書
資料No.08-6 平成15年度科学研究費補助金研究成果公開促進費「研究成果公開発表(B)」
交付申請書「大地震を想定した都市防災・復興方策を考える(その2)―事前と
事後の防災・復興都市計画―
資料No.08-7 第7回「震災対策技術展」関連講演会開催報告
資料No.08-8 防災改善推進方策検討小委員会(第3回)議事録(案)
E.審議事項
1.地震防災総合研究特別調査委員会議事録案(第V期)第6回確認(資料No.08-1)
前回議事録案の確認を行い承認した。
2.各小委員会活動報告
1)危険度・耐震安全性能評価小委員会(主査 翠川三郎)(資料No.08-2)
翠川主査より以下の報告がなされた。(資料No.08-2)
・「耐震メニュー2001」の見直しについて継続的な議論を行っている。
・親委員会での議論を受け、今期以後の活動について検討を行った。その結果、本小委員会の
検討は取りあえず終了する。ということで、継続することの積極的な意見はなかった。
2)都市防災・復興方策検討小委員会(主査 高見沢実)(資料No.08-3)
高見沢主査欠席であるが、主査より資料08-3が提出され事務局より報告を行った。
・小委員会の3年間のまとめについては、公開研究会の成果をまとめたい。また今後の研究会
予定として、第5回:2003年6月「いざという時のための地域コミュニティ形成と支援ツールの
現在」、第6回2003年10月開催は科研費による研究会、さらに2004年2月に第7回を開催し
取りまとめての研究会としたい。
3)防災改善推進方策小委員会(主査 古瀬 敏)(資料No.08-8)
古瀬主査より小委員会活動について以下の報告がなされた。(資料No.08-8)
・様々な事情から活動できていないWG2:木造住宅の耐震補強方策WGについて、他での活動
が進みつつあることなどを考慮し、廃止することに決定した。他で実験予算を含めて活動して
いるところもあり、知見の集約では独立行政法人建築研究所による木造耐震補強技術の
コンペもあった。
・今後の活動ととりまとめについて議論を行った。とくに特別調査委員会の議事録案に、「提言」に
向けて、とある点に関し、どのような内容を考えるのか議論した。
・前回の提言のような膨大な数があっては、結局焦点がぼけてしまう。もっと数を絞り、たとえば
小委員会ごとの概数(どんなに多くても10が限度)決めた上で小委員会、WGに作業を求めるべ
き。数多く出たのを絞る作業は生産的でない。
・誰に向けての発信か、もう一度見直しが必要。本委員会でも、第4期があるのかないのかあい
まいなままである。会長直々の指示による特別委員会はないだろうという意味であるというが、
また地震が起きたらどうなるのか。
・防災という視点でやるべきことはたくさんある。問題は情熱が冷めつつあると言うことではない
か。防災予算にしても、本質と関わりのないところに出されているのではないかという気がする。
・危険度評価WG、社会システムWGについては、3月の全体委員会の報告会に報告したように
それぞれの課題に添って研究成果をまとめる方向で進んでいる。さらに東海大会協議会にはよ
り進んだものを報告したい。
3.地震防災総合研究特別調査委員会活動報告「地震防災に関する総合的な対策の確立に向け
て」開催報告(資料No.08-4)
今回の活動報告が本委員会3年間のまとめの基になるものとして、最終的には提言のような形で
まとめ、社会に何らかの情報発信をしていきたい。との報告がなされた。
また、資料No.08-5の東海大会協議会の資料をどのように作成するかについて以下のようにす
ることとした。
・3月19日の活動報告資料集の改訂版を提出していただく。とくに当日のディスカッションを踏ま
えた内容の加筆、修正をしていただく。
・「危険度安全性向上のための方策」については、一般的な資料も加えてもらうようにする。
・原稿の依頼は5月末日に行い、8月10日締め切りとする。
・原稿締切後、本委員会開催とあわせて、発表者、司会、記録者との打ち合わせを行う。
・活動報告の記録は、大会特集号となる建築雑誌7月号に掲載する。
4.本委員会最終年度に向けて
本委員会の最終年度に向けたまとめについて以下のようにすることとした。
(1)各小委員会の活動記録をまとめた報告書(資料編)。
(2)
「地震防災に関する総合的な対策の確立に向けて」の課題を提言とする。
提言内容についての具体的な検討は、研究協議会終了後とする。
委員長より、
・この地震防災総合研究の委員会が2004年3月に終了するにあたって、以降の委員会存続性
(継続)について、各小委員会から意見を伺った結果、継続の必要性について積極的な意見がなか
った。阪神・淡路大震災以後の特別研究委員会の成果は周知のとおりだが、この3年間の本委員
会においても、当初の研究成果は十分得られたものと考える。次期以降、地震防災の研究につい
ては、継続提案をしないこととする。
以上の確認の後、
本特別調査研究委員会の継続申請はしないこととし、今期をもって終了することを確認した。
5.平成15年度科学研究費補助金研究成果公開促進費「研究成果公開発表(B)」交付申請書
「大地震を想定した都市防災・復興方策を考える(その2)―事前と事後の防災・復興都市計画―
(資料No.08-6)
事務局より、科研費補助金として2件の応募をしたが、結果的には資料08-6の1件が採択された旨
報告を行った。
6.第7回震災対策技術展開催報告(資料No.08-7)
1月31日に開催された「危険情報の開示と地震災害の軽減」神戸会場、参加者90名、
2月7日に「どう活かす地震の教訓―地震情報の正しい理解と活用―横浜会場、参加者
200名の報告がなされた。
7.次回開催について:
日 時:2003年8月12日(火)14:00〜16:00
場 所:建築学会会議室
議 題:1)各小委員会活動報告
2)大会協議会打ち合わせ(2003年9月/東海大会)
3)本委員会今後のまとめについて
4)その他