Archi-TV 2007テーマ 1/1
都市と人の関係とは、一体何なのだろう。

多くの人や建物など物理的な集合、活動や情報の集合、
生産性、欲望など、都市のイメージは実に多様であります。
都市と人の間にある多くの関係性が重なり合い、 人が都市を生み、
都市が育むような、それが現在の都市の風景となっています。

低層密集地のように個性的で雑多な場所も、
コンビニや大型ショッピングセンターの侵出により標準化してしまった郊外の街も、
現在の都市の風景としてあてはまり、それぞれの魅力も問題も抱えています。

都市という捉えにくい存在の中で、その都市と人の曖昧な関係や、
あたりまえと化している都市と建築物と人のスケールの違いや、
風景、街並み、環境を考えていくためには、
一番小さな単位である人のスケールに合わせることで、
同じ土俵で批評し合うことができるのではないのでしょうか。

そこで今回のarchi-TVでは、'1/1'というキーワードを掲げました。

'1/1'という人のスケールにした時に、都市はどのように見えるのか、
都市と人にはどのような関係が見えてくるのか、 また都市と人をつなぐものはなにか。

我々建築学生が近い未来携わっていくのであろう、
今後の都市?街づくり、建築活動に活かすためにも、
archi-TVの24時間を通し'1/1'というテーマに即して議論していき、
建築的なヴィジュアルなイメージで今後の都市と人の関係を探ることを目的とします。