a) 建築の構造としては華奢な60oのアルミの同じ型材を柱や壁、天井や屋根とすることで、空間を最小限の部材で構成する。
b) ガラスとシールとアルミ型材が同一面で納められることで、連続した門型フレームがもたらす精密で平滑な面性を保持する(フラットサーフェイスの追究)。
c) アルミパネルの接合部におけるスチールの受け材やボルト、さらに照明や配線まですべて60oのアルミパネルに埋込むことで、単純で即物的な架構とする。
2)アルミニウム構造物が有する特性の活用
a)
軽量であることから、運搬・組み立て・解体が容易である。
b)
経年変化が少なく、リユースやリサイクルといった再利用が可能である。
c)
構造材と仕上げ材を一体化して使用することが可能である。
3)交通施設内の構築物に対する諸条件への配慮
a)
駅のコンコースやホームなど大きな重機を持ち込むことが困難な場所においても、人力で簡単に建設できる。
b)
移築、改築が短期間で簡易に行うことができる。
c)
メンテナンスを容易にする。