日本建築学会北陸支部広報誌 Ah!38号

北陸支部大会研究発表 若手優秀プレゼンテーション賞の受賞にあたって

発表題目:
「伝統的街並みを活かした白峰集落のまちづくり」

坪田 彬 
(金沢工業大学大学院工学研究科建築学専攻博士前期課程 谷明彦研究室)



図1 カフェ・観光拠点化


図2 ライトアップイベント


図3 オープンカフェ


  私が取り組んでいる研究は、過疎化や経済活動の衰退に悩む地域において地域活性化を目指したまちづくり活動を行い、住民や観光客からの評価を得ることです。「白峰」では6年前から活動を行っており、私が研究に加わった3年前の時点で既に古民家の再生とカフェ・観光拠点化(図1)、ライトアップイベント(図2)の企画実施、ガイドマップやHPの製作など、数々の成果を上げていました。

  私が活動に加わった3年前からは、先輩方の活動を継続しつつ、地区の伝統的建造物群保存地区選定に向けた調査・報告書作成、空き地の整備計画立案、オープンカフェの施工(図3)などを行ってきました。そして現在も新たな計画を進行中です。一つ一つの活動を見れば大した成果ではありませんが、それらが積み重なって「白峰」の知名度向上・活性化に繋がっています。事実、6年前と比べて格段にメディアへの露出や観光客が増加しています。今後も引き続き活動を行い、地区の知名度向上・活性化に貢献していきたいです。

  発表の際に工夫した点は、スライド中に写真を多用して説明したことです。文章ばかりのスライドでは聴衆に飽きられてしまうので、写真を多用して自分の活動内容をイメージしてもらいやすくなるよう心掛けました。

  この度はこのような名誉ある賞を頂き、大変嬉しく思っております。今回の賞を頂けたのも、地域の方々の協力と、教授の指導、先輩方の活動の積み重ね、同輩後輩の協力があったからこそです。この場をお借りしてお礼申し上げます。