日本建築学会北陸支部広報誌 Ah!41号

■北陸支部活動報告

新年のごあいさつ


吉田 純一 (日本建築学会北陸支部長・福井工業大学教授)


 日本建築学会北陸支部の会員の皆様、新年あけましておめでとうございます。各位には、つつがなく、新たな年を迎えられ、心も新たにしていることと思います。今年は巳年。テレビの中のヘビにも目をそむけてしまう、子年生まれの私には厄介な年になるかも知れませんが・・・。

 昨年6月、右も左もわからぬままに支部長を仰せつかって早や7か月がたちました。この間、7月には長野支所のお世話をいただき、恒例の支部大会を無事終えることができました。支部全体の行事としてはこれだけだったと思いますが、それぞれの支所において、あるいは支部各委員会において、積極的に活動していただき、小規模ながらも他の支部に勝るとも劣らない成果を上げることができたと自負しております。各位のご協力に厚く感謝申し上げます。今年もこれまで同様、いやこれまで以上のご支援をお願い申し上げます。

 ところで、昨年度は日本建築学会が一般社団法人化し、本部組織は大きく改変されました。それに伴う支部・支所の組織改変は本年度ということになります。来る5月までに詳細を決めて総会で承認を得た後、いよいよ施行となります。すでに理事会や支部長会議で、支部規程・細則などについて検討、ほぼ固まりつつありますが、本年度は支部にとって変貌の年になるわけです。

 新年を迎えたとはいうものの、一昨年の東北地方を襲った大震災や大津波、それに伴う福島原発事故によってもたらされた未曾有の大災害の復旧や復興は遅々として進まず、今もって多くの方々が不自由な避難生活を余儀なくされています。また、昨年暮れには中央高速道笹子トンネルの天井落下による惨事もありました。人々が安全で、安心して暮らせる社会の構築あるいは豊かな生活環境の創造に関わる建築や建設分野に身を置く者にとって、我が身をつまされることばかりです。我々はこうした惨事に対して、いかに関わっていけるのか、関わっていかねばならないのか、改めて、真剣に考え、行動に移していかねばならない年でもあります。

 北陸支部は、全国8支部の中でも会員数が2番目に少ない小支部ですが、小さいからこそできることもあるはず。NO1ではなく、ONLY1を求めて、本年度も活発な支部活動を展開していきたいと考えております。そのためには会員各位のご協力が不可欠です。

 会員各位の今年度のますますのご活躍を祈願します。それがひいては支部の活性化につながっていくはず。今年もお互い、新たな気持ちで頑張っていきましょう。