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Vol.56 - 2016/10/07
《from 福井支所》 特集:2016年度 日本建築学会北陸支部総会・大会 
講演会 

井上圭一/福井大学学術研究院工学系部門 講師


 平成28年度の支部大会において、中島正愛先生(日本建築学会会長,京都大学防災研究所教授)による基調講演会が開催された。平成28年7月23日14:35〜16:00のスケジュールで、福井大学文京キャンパス総合研究棟T13F会議室を会場として実施された。講演は以下のような二部構成となっている。講演したいただいた内容は広く、主な項目のみ以下に示す。(配布資料より一部抜粋)

□ 2015年度の総括と2016年度の展望 「建築としての声を一つに」
・建築の特徴:多様なジャンルを包含した取り組み
・建築をめぐる変化と建築の役割:少子高齢化、グローバル化、地球規模での活発な開発
・建築の活性化:実社会との連携、学際性の豊かさ
・岐路に立つ建築教育:大学教育界を覆う縮小均衡のリストラの前提となる評価の根拠として「Measurable」な指標が必要である。建築には多様なジャンルゆえのMeasurable指標の設定が困難である。
・男女共同参画の推進:建築学会女性会員の会の立ち上げと活動
・学術基盤の強化:グローバル時代における学術情報発信:他国との競争、他分野との競争をするためには、Impact Factor(IF)が付与された論文誌への掲載が求められる。日本建築学会論文集についてのIF取得のために取組を行っていく。

□ 地震防災に関わる被害と課題と研究について
 ・阪神・淡路大震災における被害とその後の研究
 ・東日本大震災における被害とこれからの耐震工学の課題
 ・熊本地震によって明らかとなった課題
 ・Eディフェンスを用いた実物大レベルの研究の紹介

限られた時間の中ではあったが、会場から質問やコメントも活発になされ、北陸支部大会における貴重な講演会となった。


写真1 講演の様子



写真2 講演の様子



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