第2回 28℃オフィス環境WG 議事録



日時:平成18年7月24日(月)18:00〜20:00

場所:日本建築学会 建築会館会議室304号室

参加者
  田辺新一(主査・早大)、岩下剛(幹事・武工大)、秋元孝之(関学大)、
  淺井万里成(日本設計)、小林弘造(日建設計)、佐藤孝広(久米設計)、
  都築和代(産総研)、堤仁美(早大)、栃原裕(九大)、西原直枝(早大)、
  羽田正沖(記録・早大院)                         (敬称略、順不同)

欠席者
  中野淳太(東海大)、宮本征一(摂南大)、佐古井智紀(産総研) (敬称略、順不同)

資料
 (資料2-0) 第2回28℃オフィス環境WG 議事次第
 (資料2-1) 第1回28℃オフィス環境WG 議事録(案)
 (資料2-2) 28℃オフィス環境WG委員名簿(案)
 (資料2-3) 平成18年度第1回温熱感小委員会 議事録(案)


議事内容
1. 資料説明および討議内容
@第1回28℃オフィス環境WG議事録(案)の確認
  資料2-1をもとに第1回の議事内容を確認し、若干の修正が加えられ議事録は承認された。

A委員の紹介
  佐古井智紀が本WGの委員として承認された(公募枠)。

B平成18年度第1回温熱感小委員会議事録に関する説明
  田辺主査と都築委員より第1回温熱感小委員会について、 資料2-3にもとづき報告があった。 温熱感小委員会のホームページが開設され、 本WGのホームページはその下に設置することになった。

C研究活動紹介・報告
  都築委員より、温熱環境と睡眠効率に関する研究報告があった。 睡眠時間や睡眠の質は、日中の活動にも影響するため、働いている時間のみならず、 快適に眠ることができる室内環境についても考える必要がある。 高齢者と青年を対象とした被験者実験を行い、 寝室温度と就寝中の活動量、入眠潜時、睡眠効率などを測定した。 高齢者の方が睡眠は浅く睡眠時間は短くなり、 青年であっても冬季、秋季、夏季と睡眠時間が短くなる傾向がみられた。 レム睡眠は深い睡眠状態であるが、周囲の変化が起こると覚醒しやすく阻害されやすい。 深い睡眠状態を確保しやすい睡眠開始後の数時間に快適な室内環境を確保するほうが望ましい。 また、睡眠時は体温調節機能が弱まることから体温が下がりやすいため、 サーカディアンリズムに合わせて、明け方に体温が上がるように空気温度を調整すると目覚めが良い。 このほか、睡眠前に強い照度の光を浴びることによる影響、昼間の活動に睡眠時間が与える影響、 熱帯夜における快適な睡眠環境の確保等について議論が交わされた。
  小林委員よりキャンパスオフィスにおける28℃空調の取り組みについて、 事例をもとにした報告があった。事例として紹介されたオフィスでは、 都心部に置いた本社のバックアップオフィスとしての機能が求められていた。 自動制御の自然換気、昼光利用、河川水による床放射冷房を併用しており、 自然に密接した敷地の条件を生かして、 オフィス室内だけでなく敷地内全体で豊かな執務環境を提案した。

2. 次回開催予定
日時:平成18年10月13日(金)18:30-20:30
場所:日本建築学会 建築会館会議室
議題予定:中野委員、岩下幹事による話題提供


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