第3回 28℃オフィス環境WG 議事録
日時:平成18年10月13日(金)18:30〜20:30
場所:日本建築学会 建築会館会議室306号室
参加者:
田辺新一(主査・早大)、岩下剛(幹事・武工大)、秋元孝之(関学大)、
淺井万里成(日本設計)、小林弘造(日建設計)、佐藤孝広(久米設計)、
堤仁美(早大)、西原直枝(早大)、羽田正沖(記録・早大院) (敬称略、順不同)
欠席者:
佐古井智紀(産総研)、都築和代(産総研)、栃原裕(九大)、
中野淳太(東海大)、宮本征一(摂南大) (敬称略、順不同)
資料:
(資料3-0) 第3回28℃オフィス環境WG 議事次第
(資料3-1) 第2回28℃オフィス環境WG 議事録(案)
(資料3-2) 28℃オフィス環境WG委員名簿(案)
(資料3-3) 2006年度委員会活動成果および2007年度事業計画案
(資料1-5) 「室温の違いが作業効率に及ぼす影響」日本建築学会環境系論文集, 第585号, pp.55-60, 2004.11
議事内容:
1. 資料説明および討議内容
@第2回28℃オフィス環境WG議事録(案)の確認
資料3-1をもとに第2回の議事内容を確認し、議事録は承認された。
A2006年度委員会活動成果および2007年度事業計画案について
2006年度の活動状況と2007年度事業計画について資料3-3をもとに議論した。
2007年度にシンポジウムを行うことを仮決定し、
2006年度委員会活動成果および2007年度事業計画案とともに企画書を提出することとした。
B研究活動紹介・報告
岩下幹事より、室温の違いによる作業効率への影響に関する研究成果について報告があった。
ビデオを上映後に、ビデオ内容に関する設問の成績(記憶力)を作業効率の指標として22℃と29℃の環境を比較した。
特に難しい問題の成績は、室温が低い条件の方が良かった。
また、学校のオープンプラン化に対する障壁は防犯対策と、
生徒(児童)の集中力への影響、音、注意散漫への配慮が挙げられた。
一方、学校への冷房導入率(導入予定率も含め)の調査結果が紹介された。
学校における学習環境の変化(オープンプラン化や冷房の導入)と学力の関係について議論した。
生産性の評価指標として、デンマークなどで用いられている
「本来持っている自らの能力がその室内環境下でどの程度使えたか」を問う「努力」や、
アメリカの研究などで用いられる「Sick Leave」などが紹介された。
これらの評価指標の欧米と日本の研究における取り扱いの比較について議論した。
経営管理方法の変化や情報化によりワーカーへのストレスが増している。
ワーカー自身による評価を増やすことが重要であるとの意見も出た。
また、ストレス解消・休憩として、喫煙者にとっての喫煙所に相当する、
タバコを吸わない人にとってのリフレッシュスペースについても考慮していくことが、
今後生産性の観点から建築計画を考える際には重要であるとの意見が出された。
ゲストを招いた講演の企画が提案され、ゲスト候補を挙げた。
可能であれば次々回の委員会の開催に合わせて実施する。
2. 次回開催予定
日時:平成18年12月14日(木)18:00-20:00
場所:日本建築学会 建築会館会議室
議題予定:栃原委員、佐古井委員、秋元委員による話題提供
印刷用(PDF 約133KB)
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