第7回 28℃オフィス環境WG 議事録



日時:平成19年8月22日(水)18:00〜19:40

場所:日本建築学会 建築会館会議室304号室

参加者
  田辺新一(主査・早大)、岩下剛(幹事・武工大)、淺井万里成(日本設計)、
  小林弘造(日建設計)、佐古井智紀(産総研)、佐藤孝広(久米設計)、堤仁美(早大)、
  中野淳太(東海大)、西原直枝(早大)、羽田正沖(早大院)  (敬称略、順不同)

オブザーバー
  中村駿介(早大院)

欠席者
  秋元孝之(芝浦工大)、都築和代(産総研)、栃原裕(九大)、宮本征一(摂南大)   (敬称略、順不同)

資料
 (資料7-1) 第7回28℃オフィス環境WG 議事次第
 (資料7-2) 第6回28℃オフィス環境WG 議事録(案)


議事内容
1. 資料説明および討議内容
@第6回28℃オフィス環境WG 議事録(案)の確認
  資料7-2をもとに第6回の議事内容を確認し、議事録は承認された。

A温熱感小委員会における熱シンポジウムの企画について
  岩下幹事より、来年度の熱シンポジウム(温熱感小委員会主催)について紹介があった。 本WGに関連するセッションを同シンポジウムで設けることについて協議し、企画を提案することとなった。 次回のWGにおいて、このセッションの内容等について詳しく話し合うこととなった。

B本WGのシンポジウム企画について
  田辺主査より、本WGの設置期間が終了となる今年度中に、 WG主催のシンポジウムを開催することが提案された。 なお、場所の候補は建築学会の会議室とされた。

CWGの継続について
  本WGの次年度以降の継続について協議し、継続する方向で検討することとなった。 10月頃に申請する必要があるため、名称、趣旨や委員構成等は後日、委員にメール等により承認を得ることとした。

D研究活動紹介・報告
  中野委員より、半屋外空間と駅空間における熱的快適性について研究活動が紹介された。
  従来の室内における温熱環境指標は、万人に共通する指標として位置づけられていたため、 被験者実験等を通じて管理された温熱環境を対象に研究が進められてきた。 Adaptive Modelでは、人間の行動的(behavioral)、身体的(physiological)、 心理的(psychological)な適応能力を考慮することにより、快適とされる環境の幅を広げることが可能であるとしている。 室内と比べ、自然に近い状態である半屋外や駅における温熱環境のあり方と設定の基準については室内より緩和できる可能性がある。
  空調空間である室内、半屋外、屋外空間で行った実測調査の結果では、 室内に比べ半屋外のほうが快適とされる温度幅が広かったことがわかった。 また、行動的適応と想定していた着衣量は日平均気温との相関が強く、滞在時間も短いことから細かい調整は少ないことがわかった。
  近年、駅構内での開発が進み、滞在時間が短い通過型の駅から滞在型の駅に移行しつつある。 それに伴い、より快適な駅空間が求められると想定されるが、その設定基準はない。 通過者と滞在者を対象に実測調査を行った結果、暑い・寒いと申告した場合、 暑い・寒い上に不快と申告した場合、暑い・寒いで許容できないと申告した場合では、不満足者率が20%を上回る温度が異なった。 また、場所・目的との関係から、使われ方に応じて求められる環境とその許容範囲が異なることがわかった。

2. 次回開催予定
日時:平成19年11月13日(火)18:00〜20:00
場所:日本建築学会、建築会館会議室
議題予定:田辺主査、岩下幹事による話題提供、他


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