第8回 28℃オフィス環境WG 議事録
日時:平成19年11月13日(火)18:00〜20:10
場所:日本建築学会 建築会館会議室306号室
参加者:
田辺新一(主査・早大)、岩下剛(幹事・武工大)、淺井万里成(日本設計)、
小林弘造(日建設計)、佐藤孝広(久米設計)、堤仁美(早大)、西原直枝(早大) (敬称略、順不同)
オブザーバー:
植木雅典(記録・早大院)、川村明寛(早大院)、中村駿介(早大院) (敬称略、順不同)
欠席者:
秋元孝之(芝浦工大)、都築和代(産総研)、佐古井智紀(産総研)、
中野淳太(東海大)、栃原裕(九大)、宮本征一(摂南大)、羽田正沖(早大院) (敬称略、順不同)
資料:
(資料8-1) 第8回28℃オフィス環境WG 議事次第
(資料8-2) 第7回28℃オフィス環境WG 議事録(案)
(資料8-3) 熱シンポジウムプログラム案
(資料8-4) 28℃オフィス環境WG廃止申請書
(資料8-5) 28℃オフィス温熱環境WG設置申請書
(資料8-6) N. Nishihara and S. Tanabe: “Monitoring Cerebral Blood Flow for Objective Evaluation
of Relationship Productivity and Thermal Environment”, proceedings of IAQVEC 2007, pp. 655-662, 2007
議事内容:
1. 資料説明および討議内容
@第6回28℃オフィス環境WG 議事録(案)の確認
資料8-2をもとに第7回の議事内容を確認し、議事録は承認された。
A本WGのシンポジウム企画について
本WG主催のシンポジウム企画について協議した。
2008年7月に温熱感小委員会主催の熱シンポジウムの中で、28℃オフィスに関する内容の講演会が企画されている。
時期や内容が近い為、本WG主催のシンポジウムは、今年度中は行わず、
来年度の熱シンポジウムのプログラム内で、本WG委員の講演を含んで構成し議論の場とすることとした。
資料8-3をもとに、2時間半で6〜7名程度の講演者を目安とし、プログラム案を検討した。
B28℃オフィス温熱環境WG設置申請について
田辺主査より資料8-4、資料8-5をもとにWGの継続について報告がなされた。
本WGは設置期間の終了をもって廃止し、来年度から28℃オフィス温熱環境WGを設置することとなった。
28℃オフィス温熱環境WGを設置するにあたり委員構成についての検討がなされた。
C研究活動紹介・報告
西原委員より、資料8-6をもとに脳内血流と知的生産性の関係についての研究活動が紹介された。
3つの被験者実験を通じて、脳内酸素代謝量がメンタルワークロードの指標となる可能性を示し、
温熱環境が知的生産性に及ぼす影響に関して脳内酸素代謝量の点から考察を行った。
熱的中立条件より暑い環境条件において脳内酸素代謝変化量が多かったこと、
また熱的中立条件より暑い条件で脳内酸素代謝変化量が一定であるにもかかわらずパフォーマンスが低下したことから、
作業に適さない環境下では同じパフォーマンスを保つために必要な精神的負荷が、
作業に適した環境と比べて相対的に大きいと考えられることが報告された。
オブザーバーの川村より冷房設定温度28℃環境における
温熱環境の簡易な改善策が知的生産性に与える影響を検証するための被験者実験の結果について報告があった。
作用温度28℃で卓上ファン・空調服・メッシュ椅子の採涼アイテムを使用した条件の温冷感・満足度は
25℃スーツの条件と同等の結果が得られた。また、25℃スーツの条件と比較し、
28℃で採涼アイテムを使用した条件で乗算作業及び校正作業においてパフォーマンスの向上が見られたとの報告があった。
以上の報告を踏まえて、知的生産性におけるリフレッシュの意義や採涼アイテムの効果、
冷房設定温度28℃運用時の空調設備における問題点などについて議論がなされた。
2. 次回開催予定
日時:平成19年3月6日(木)18:00〜20:00
場所:日本建築学会、建築会館会議室
議題予定:田辺主査、岩下幹事による話題提供(予定)
印刷用(PDF 約136KB)
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