シンポジウム「建築空間の色彩を考える」

近年、われわれは手軽に生活を彩ることが可能になり、生活を取り組む
環境はカラフルになった。これは感性を刺激し、生活を豊かにしてくれることは
間違いない。建築空間の色彩もカラフルになりつつある。今や人工の建築材料は
ほぼ自由に色を出すことが可能である。一方、建築空間の色彩は、大面積を占め、
背景となり、われわれを包み込む空間となることから、落ち着いた環境的性格が
求められる。しかし、建築空間においても色彩の氾濫が起こり始めている。
建築空間の色彩はどのようになっていくのであろうか。無秩序な混乱を極めるのか、
一定の収束をみるのであろうか。このような状況下では色彩設計が重要である。
そのためには、建築空間における色彩の考え方、設計のプロセス、色彩設計に
活用できるデータや技法等の基礎的・専門的知識が必要である。建築空間の色彩は
コストをかけずに出来映えに大きく寄与することができるが、失敗すれば社会的にも
経済的にも大きな損失となる。
 本シンポジウムでは、設計のプロセス、色彩設計の実例、外観および内部の色彩設計の
方法、色彩設計に関連する基礎的・専門的知識などを概観し、色彩設計のあるべき姿
および今後の建築空間の色彩の方向性を探る。


<主 催>環境工学委員会 光環境運営委員会
       建築空間の質感・色彩設計法小委員会

<協 賛>日本色彩学会

<日 時>平成17年10月15日(土)13:30〜16:30 

<会 場>みやこメッセ(京都市勧業館)B1F大会議室
(京都市左京区岡崎成勝寺町9番地の1、地下鉄東西線東山駅より
徒歩約10分、http://www.miyakomesse.jp/index.html)

<内 容>司会:宮本雅子(滋賀県立大学)
       ・趣旨説明                 佐藤仁人(京都府立大学)
       ・色彩設計のプロセス          中山和美(東京電力)
       ・色彩設計の実例から考える     槙 究(実践女子大学)
       ・外部空間の色彩設計         山本早里(筑波大学)
       ・内部空間の色彩設計         大野治代(大手前大学)
       ・色彩の基礎知識            石田泰一郎(京都大学)
       ・色彩設計の問題点と今後の方向  稲垣卓造(大同工業大学)
       ・ディスカッション
         司会:飯島祥二(岡山商科大学)、大山能江(大成建設)

定  員   120名
参加費   会員1,500円、会員外2,500円、登録メンバー2,000円
        協賛団体2,000円、学生500円
       ※資料代含む
       ※参考図書:日本建築学会編『建築の色彩設計法』
                (会員特価3,213円、一般価格3,570円)
         下記ホームページより購入できます。
         http://www.aij.or.jp/jpn/publish/publish-menu.htm

申込方法  建築雑誌2005年9月号p.118の「申込方法」に従ってお申し込みください。
申込先    事務局研究事業部 大野