2016年8月22日更新 主催:日本建築学会環境工学本委員会空気環境運営委員会
建築環境・設備分野で「換気」と云えば,建物内での空気の入れ替わりを想定するが,最近では都市レベルでの空気流動や汚染物質輸送に着目して「都市換気」といった概念が提案されている.その一方で,室内局所領域に着目した換気効率研究の視点では,居住者の呼吸域や呼吸器系でのガス交換効率も守備範囲となろう.
都市レベルでの空気の入れ替わりから肺でのガス交換まで,これらの現象は全て「換気」であるが,大きく対象スケールが異なるために,都市気象,建築環境工学,生理学の各分野で扱う「換気」研究に対する歴史や最新研究動向は多少異なったベクトルであるように思われる.
この「換気」は,流体力学を基礎とする空気流動現象や物質輸送現象として統一的な理解が可能であろうから,このような認識のもと,本シンポジウムでは,大きくスケールの異なる都市・建築から人体スケール(肺)までの空気移動現象・物質移動現象を「換気」というキーワードで整理し,俯瞰した上で,複眼的視点で換気研究の新たな展開の議論を試みる.
【シンポジウム】
2016年8月27日(土)(建築学会大会翌日) 10時〜15時
※受付は9時30分より開始致します。
【交流会】
2016年8月26日(金)(シンポジウム前日) 18時30分〜
※受付は18時00分より開始致します。
【シンポジウム】
会場: 九州大学 筑紫キャンパス C-CUBE筑紫ホール
住所: 福岡県春日市春日公園6-1
地図:
【交流会】
会場: ホテルセントラーザ博多 3階 花筐の間
住所: 福岡県福岡市博多区博多駅中央街4-23
地図:
研究者、大学院生、設計者、行政関係者等の幅広い方々の参加を希望します。
【シンポジウム】
会員:4,000円/会員外:6,000円/学生:2,000円
※資料代を含みます。当日会場でお支払い下さい。
(資料のみ:1,000円)
【交流会】
社会人:5,000円/学生:2,000円
※当日会場でお支払い下さい。
150名(予定)
@ご氏名,Aご所属,Bメールアドレス,C電話番号,D会員種別(建築学会員/非会員/学生),E建築学会員の場合は会員番号,F交流会参加の有無 をメール本文に記載し、airsympo25@gmail.com(@を半角にして送付願います)宛にお送り下さい。
※定員を超えた場合には、ご返信させて頂きます。
※※ 申込締切: 2016年8月12日(金)
締切ました
開会の挨拶 持田 灯(東北大学)
主旨説明 伊藤一秀(九州大学)
[1] 人体スケールの視点から
「生理学分野での換気研究の動向と肺の換気メカニズム」
北岡裕子 (株式会社JSOL)
[2] 都市スケールの視点から
「都市の換気研究と都市-大気間スカラー輸送現象のモデル化」
池谷直樹 (九州大学)
「都市キャノピー内の拡散現象に対する都市形状および乱流境界層の影響」
道岡武信 (近畿大学)
[3] 建築の換気の視点から
「換気効率研究の動向と換気システムの実態・問題点」
鳥海吉弘 (東京電機大学)
「建物の換気・通風研究とその運動量・スカラー輸送のメカニズム」
小林知広 (大阪市立大学)
総合討論 司会: 加藤信介(東京大学)
閉会の挨拶 吉野 博(東北大学)
(1) 講演内容および講演者は都合により、変更となる場合がありますので御承知おき下さい。
(2) 本シンポジウムに関するお問い合わせは、日本建築学会事務局(一ノ瀬)へお願いします。
日本建築学会事務局 研究事業グループ 一ノ瀬
TEL:03-3456-2051 E-mail:ichinose@aij.or.jp(@を半角にして送付願います)