[ ホーム | 目次 | 検索 | 送信 | 返信 | 次へ | 前へ | 上へ ]
MessageType: 意見
Username: 服部崇
UserAff: 九州大学工学部建築学科 1te99049n
UserEmail: te199049@cse.ec.kyushu-u.ac.jp.
ContactRequested:
日付: 99/07/05
時刻: 17:16:33
リモート名: 133.5.13.113
現在住宅環境に限らず、あらゆる分野において一般ユーザーの関心が高まっている。それは日本が抱える問題の危険度の高さを示している。このような状況において、厳しくかつ実用的なアカデミック・スタンダードの確立が求められている。 国際化の流れに伴い、日本の基準を国際基準に合わせようとする動きが各分野で見られるが、こと環境基準においてはあまりすべきではない事の様に思われる。新たに基準を作成しようという時に、国際基準は参考にすべきではあるが、日本には日本の環境とユーザーの意識が有り、これをそのまま用いようとするのは短絡的で思慮の足りない行動である。 さて、それでは日本の環境基準というのはどのような事を踏まえた上で作成すべきであろうか。この時に、なぜか日本では大きなウェイトを占めるのが経済効率である。経済効率を無視して現代社会が成り立たないのは事実だが、日本ではこれが優先されすぎの感がある。そこには企業との癒着も見え隠れする。今後、建築界ではそうゆう事がないよう、建築を学ぶ者として切に願う。話を戻すと、まず考えるべきは個人空間の確保に関する基準である。最近盗聴や盗撮によって侵されつつある個人空間。いまだ法整備が進んでいないこの部分こそ学会が先駆けて基準に盛り込むべきである。 環境というと、気温や湿度、騒音や汚染物質といった事に目が向いてしまうが、住宅環境とは人が快適に生活する為の物であるから、人がその基準の中で生活したらどのように感じるだろうかを前提に考えるべきである。個人空間の確保以外にもこういった事はあるはずである。そういった、今まで目の向かなかった部分、抜けていた部分を盛り込んでいくと今度のアカデミック・スタンダードは一層意義深い物となり、ユーザーから信頼、支持される物となるだろう。 素人の意見として聞き流してもらって構わないが、この意見が今回の研究協議会の一助となれば幸いである。
追伸:乱文をご容赦願いたい。