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MessageType: 意見
Username: 田中裕之
UserAff: 1te99037s
UserEmail: te199037@cse.ec.kyushu-u.ac.jp
日付: 99/07/27
時刻: 8:54:37
リモート名: 143.90.205.202
高度成長期の日本において地方から大都市へ大量の人口流入があり、それ によって大都市というものが建築の集合体として無秩序に拡大していった。 そして最近では都市の建物は老朽化がすすんだり、みえないところでコストダウンをはかるために手抜きをしたりしてかなり建物が危ない状態になっているとよく耳にします。そのことのいい例が4年ほど前の阪神・淡路大震災における大惨事の発生です。この大地震は淡路島を震源とし、神戸市を中心に阪神・淡路地域で5500人をこえる死者を出した。そして建築物の倒壊と市街地の延焼、公共施設や電気・ガス・水道などのライフラインが大きな被害をうけた。その被害の多くは適切な建て方をしていない老朽木造住宅や、道路基盤が不十分な街区に集中していたそうです。また、今現在東京都内には老朽化した木造賃貸住宅が密集しており、住宅環境設備が必要な地区が13200haもあるそうです。その危険な状態をさけるためには、少なくとも現在の建築基準を満たす仕様で住宅など建築物が建設されるような保証が必要です。一般の人達は実際、建築基準というものをほとんどよくしらないとおもいます。でも、現在の都市建築の状態を考えると一般の人達個人個人が建築基準を知り、理解する必要があります。そのためには、建築基準の情報公開が必要であり、そこでアカデミック・スタンダードが必要となってくるわけです。アカデミック・スタンダードの確立によって一般の人達個人個人が自分達の住居の住宅環境設備を知り、理解することができます。それによって、個人が危険な建物を避け、住宅の危険を知ることができるようになります。したがって、アカデミック・スタンダードの確立というものは現在の建築界において必要なものだと思います。