関東支部 第2回提案競技 
「美しくまちをつくる、むらをつくる」
支部会員の部/小中学生の部
■主催■日本建築学会関東支部
■共催■神奈川県小田原市、日本建築学会関東支部神奈川支所

  「美しい」「美しく」とは?─「人に対して魅力的であるということ、人を惹きつける、行ってみたくなる、そこに居たくなる、住みたくなるような所。単に何となくきれいである、というのではなく、きれいであって、健康で、活気がある、または気持ちが和む、落ち着くなど、様々な要素をもたなければならない。」 古来、日本人は美しい山河、海浜、庭園、神社仏閣、農村風景等の景観を愛し、それを大事にする心を持っていた。しかし、近年、美観を考慮せずに機能、経済性の追求に偏った開発が行われ、生活の利便性が向上する反面、多くの地域でかつての美しい環境が失われ、人々の心に荒廃の影をもたらしている。  美しい環境・景観は与えられるものではない。市民・住民の不断の努力によってつくり上げられたものである「美しいまちをつくる、むらをつくる」というテーマは、市民の側に主体的に美しいまち・むらをつくろうという意識をもってもらいたいという意味を込めている。市民にそのような意識をもってもらうためには、デザインによってまちやむらはどのように美しくつくられるかが示されなければならない。これを示し得るのは、建築・都市デザイナー、建築家、建築士などデザインの専門家、およびそれを目指す学生諸君であろう。さらにこのような意識を子供の時から育てるために、子供たちにもこのイベントに参加してもらい、美しいまちづくりを考える楽しさを味わってもらいたい。  本提案競技は、以上の主旨のように、デザインの持つ力、重要性を社会に対して示す場を設けようとするもので、建築・都市デザイナー、建築家、建築士、学生を対象にした美しいまちづくり・むらづくりのデザインコンペティションおよび小中学生を対象にした美しいまちなみ絵画コンクールを内容とする、関東支部の継続事業の第2回目である。ふるって参加をお願いしたい。


T.応募規定─支部会員の部

1. 課題「美しくまちをつくる・むらをつくる」

 魅力的なまちづくり、むらづくりの計画案を提案してください。本年で市制60周年を迎える神奈川県小田原市では、さまざまな文化的資産の宝庫である旧東海道周辺エリアをテーマとしたまちづくりの提案を募集します。必ずしも提案の実現性にはこだわりませんが、市の政策総合研究所において、将来に向けた具体的な政策立案の参考にしたいと考えています。


2. 対象地の概要とテーマ 
(1) 神奈川県小田原市の概要

 小田原市は、関東の南西の玄関口にある都市です。市の南西部は、箱根連山につながる山地で、東部は大磯丘陵に連なる丘陵地帯となっています。中央部は酒匂川が南北に貫流して足柄平野を形成し、南は相模湾に面しています。こうした恵まれた自然とそれによってもたらされた歴史、交通の3要素が内包された文化的空間そのものが小田原らしさと言えます。  一般に小田原市は、小田原北條時代以降500年に及ぶ歴史を有する都市として知られています。しかし、市内外に残る遺跡や古文書などにより歴史をさかのぼると、1000年都市、あるいは広域交流拠点都市と呼ぶにふさわしいまちづくりの歴史があることが分かります。  小田原を語るときのキーワードは、交流です。戦国期には関八州に覇を唱えた北條氏が東西の文化を融合させ、また江戸期には城下町、宿場町としての拠点性から文物が往来し、明治以降も保養地として政財界人が居を構えたことにより、茶の湯文化が隆盛を極めました。今も市街地のそこかしこに、そうした歴史・文化の蓄積を垣間見ることができます。  人、モノ、情報などが行き交う広域交流拠点都市・小田原。さまざまな交流が活発になることによって、市民も成長し、都市自体も成長していくことをめざしています。     

・小田原市のインターネット
 http://www.city.odawara.kanagawa.jp/ 

(2) テーマ:交流の舞台・旧東海道周辺のまちづくり

 「宮之前・高梨町地区周辺」「シンボルロード周辺地区」「箱根口周辺地区」「早川口交差点周辺」「松永記念館周辺」の5地区における特徴的なプロジェクトの展開案を応募します。  現在の小田原の都市景観、産業構造、生活文化などは、東海道という交流軸を基盤として形づくられてきたといえます。小田原市の浜町から板橋にかけての旧東海道周辺には、後北条以来500年に及ぶ人、モノ、情報の交流から生まれた街道文化が息づいています。それは、梅干し、蒲鉾、干物、ちくわ、良薬ういろう、鰹節などの「製造文化」、箱根細工、象嵌などの「職人文化」、政財界の要人や文化人たちの別邸建築、茶の湯、海上花火大会、西海子小路などの地名、独特の漁師言葉などに表れた「交易文化」といった、さまざまな表情を持っています。  こうした点を踏まえながら、21世紀・交流の時代に旧東海道周辺が「交流の舞台」となるような、街道界隈の将来像を求めます。多くの人々が回遊する魅力に富んだ小田原らしさのあるまちづくりを進めるため、街道全体に、新しい時代の交流のストーリーを描いてください。

3. 要求図面等

1) A1判用紙(594×841mm)1枚以内に提案をまとめてください。

2) 表現方法は自由としますが、パネル、ボードは使用しないでください。

3) 必須の項目や図面は、特には決めておりません。資料等から判断していただき、各応募者が自由に課題を設定し提案してください。  

なお、コンペの質疑応答は特に行いません。

4. 応募資格

代表者(作品提出時までの入会手続き者を含む)は、本会関東支部の所属の個人会員もしくは準会員であることとします(共同制作者は会員外でも可)

5. 応募登録

応募登録申込書に、必要事項(氏名、会員番号、年齢、学校/勤務先、連絡先所在地、電話番号)を記入のうえ2000年8月10日(10)までに郵送してください(消印有効)。なお、登録料(郵便為替)と資料返送用封筒(A4判封筒に登録者の宛先を記入し、390円分の切手を貼ったもの)を同封してください。  登録者には、小田原市に関する資料を送付します。  登録料:2,000円(郵便為替を郵便局で購入し、受取人に日本建築学会関東支部と記入して同封のこと)

6. 提出方法

日本建築学会関東支部事務局に、郵送または宅配便により、9月14日(木)までに送付してください(消印有効。審査会までに到着したものは受け付けます)。直接持参は受け取りません。なお、応募登録用紙に必要な事項を書き込み、封筒に密封して作品の裏にはがせるように張りつけてください。作品中には、作成者が推測出来るマーク等を表示しないでください。

7. 全体スケジュール

応募登録受付:2000年7月3日(月)〜8月10日(木) 地元説明会:2000年7月21日(金) 午前10時〜 会場は未定。小田原市職員が現地を案内して説明します。当日午後より都市計画専門研究委員会主催のリレーシンポジウムを実施する予定です。 応募作品受付:2000年9月1日(金)〜9月14日(木) 入賞発表:2000年10月上旬頃 入賞者には通知します。また「建築雑誌」誌上とインターネット上で結果を報告します。 入賞作品展示会:2000年10月20日(金)〜10月22日(日) 小田原城常盤木門 作品発表会・表彰式:2000年10月22日(日) 千代田火災小田原研修センター(山縣有朋別邸古稀庵跡) 入賞者は参加してください。同時に都市デザイナーまたは都市計画専門家によるまちづくりに関する市民向け講演会を実施する予定です。

8. 審査委員会
    審査委員長
     後藤春彦(早稲田大学教授)
    審査員
     小澤良明(小田原市長)
     杉本洋文(計画・環境建築代表取締役)、
     松村みち子(タウンクリエイター)
     北沢 猛(東京大学助教授)
9. 賞
    最優秀賞1点 (賞状、副賞50万円)
   優秀賞 5点 (賞状、副賞10万円)
   小田原市長賞 数点(賞状、小田原名産品)
10. 著作権

応募作品に関する著作権は各応募者に帰属しますが、主催者は本設計競技の主旨に照らして、応募作品の公表等をする権利を使用することができるものとします。

11. 作品の返却   
     返却を希望する方は、支部事務局までお越しください。


U.応募規定─小中学生の部

 1. 課題 ミレニアム記念「21世紀の小田原─こんなまちにすみたいな」絵画コンクール

小田原の自然・産業・文化・人とのふれあいなどを題材に、想像力を生かして「こんなまちにすみたい」「こんなまちになってほしい」という思いを自由に描いてください。

 2. 提出作品

四つ切り画用紙(380mm×540mm、縦描き、横描きいずれも可)1枚。画材として、油絵、水彩画、パステル画、クレヨン画、色鉛筆画などのほか、技法としてコラージュや半立体的表現(厚さ10mm程度まで)も可とします。  ただし、壁面掲示に耐えられるもの。

3. 応募資格

小田原市内の小学校、中学校に通う児童・生徒とします。

4. 応募登録

登録の必要はありません。

5. 作品の提出方法

提出場所 小田原市教育委員会  作品の裏に学校名・学年・氏名を記入してください。

6. 全体スケジュール

応募作品受付:9月1日(金)〜9月14日(金) 入賞者の発表:10月上旬頃 応募者の学校へ通知します。 入賞作品展示:10月20日(金)〜22日(日) 全作品の展示会を小田原城常盤木門で行います。 入賞者の表彰:10月22日(日) 千代田火災小田原研修センター(山縣有朋別邸古稀庵跡) 入賞者は参加してください。同時に都市デザイナーまたは都市計画専門家による、まちづくりに関する市民向け講演会を実施する予定です。

7. 審査委員

審査委員長/審査委員 未定(予定:日本画家・芳澤一夫、彫刻家・北村憲司、小田原市の小中学校の美術教諭2名程度)

8. 賞

優秀賞 3点(トロフィー、賞状、盾、1万円の図書券)  

小田原市長賞 9点(トロフィー、賞状、盾)  

小田原市教育委員長賞 9点(トロフィー、賞状、盾)  

小田原市教育長賞 9点(トロフィー、賞状、盾)  

入 選 18点(賞状、盾)

9. 著作権

応募作品に関する著作権は各応募者に帰属しますが、主催者は本設計競技の主旨に照らして、応募作品の公表等をする権利を使用することができるものとします。

10. 作品の返却

支部総会終了後に学校を通して返却します。

○問合せ

(社)日本建築学会関東支部 野口 〒108-8414 東京都港区芝5-26-20 TEL 03-3456-2050 FAX 03-3456-2058 http://news-sv.aij.or.jp/kanto/ E-mail:noguchi@aij.or.jp








 
フリガナ
 
  種別 会員


 
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氏名
 
番号 No
 
所属(勤務先/部課、学校、学部学科、学年)


 



 
2

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フリガナ
 
          
             



 
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氏名
 
所属(勤務先/部課、学校、学部学科、学年)


 



 
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5

*代表者は本会個人会員で関東支部に属していること。
*共同製作者が複数の場合は別紙に記入して下さい。

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