第5回・計画設計情報研究会「計画・設計プロセス情報と建築アーカイブ」


主催 建築計画委員会・計画設計情報小委員会
共催 図書委員会・ドキュメンテーション小委員会
日時 2000年 5月8日(月) 15:00〜18:00
会場 建築学会会議室

主旨

 当小委員会では,建築の計画・設計を進めるうえで,「どのような情報を,どのように取り扱うのか」をはじめ,それらに関連する様々なトピックスを取り上げて研究会を重ねてきたが,近年,計画・設計の段階から竣工に至るすべてのプロセスにかかわる情報に関連して,「建築アーカイブ」というキーワードが聞かれるようになってきた。

 第5回の研究会では,この「建築アーカイブ」を取り上げ,アメリカにおける現状と日本の状況を中心に,建築アーカイブの公開・保存の在り方等について現状報告とディスカッションの場を設けた。

講演

竺 覚暁氏(金沢工業大学)

  「アメリカ合衆国の建築・美術アーカイヴスとそのデジタル化」

 アーカイブスとは;文書館。公開されていないもの。非公開資料。(公開されたもの;ライブラリー)と定義される。運用する人を「アーキビスト」という。 日本ではこの概念が確立していない。(専門のライブラリアンというのも確立していない...)

建築におけるアーカイブ資料とは;設計図書を含む業務で発生する資料。USではNARAや議会図書館で管理されている。

NARA(National Archives and Records Administration);政府関連施設をアーカイブしている。NAILというシステムで検索する。

議会図書館;文化財関連施設をアーカイブしている。TGM IIというシステムで検索する。

 

 記録と公開が分業化されており、整理したりそのコンサルを行うのがアーキビストの仕事となる。

Avery Library;最も有名な建築関係のLIB。(写真情報はcopyrightの問題が大きい)

菊岡 倶也氏(建設文化研究所)

  「日本における建築分野の文庫・コレクションの現状

  -ドキュメンテーション小委員会調査より-」

 日本でも「建築博物館構想」(1984年)があった。 建築学会 図書委員会において建築デジタルアーカイブ構想として復活することも考えられている。

建築デジタルアーカイブ構想;物の保管をどうするか問題。 日本でも「建築博物館構想」(1984年)があった。

建築学会 図書委員会において建築デジタルアーカイブ構想として復活することも考えられている。