ノーマライゼーション環境小委員会
国際生活機能分類(ICF)の建築計画研究への適用

■目的
 人間の社会的生活の器である建築物を研究対象とする建築計画学において、ハード的側面である建築物の計画手法に関する知見が集積される一方で、依然として人間の生活そのものに踏み込んだソフト的な側面については、いまだ理論の構築には至っていないのが現状です。本小委員会では、ノーマライゼーションの概念が、全ての人のニーズに的確に反映した環境の構築を目指すことから、本事業は関係領域の研究者との協働により、新しいアプローチの開発を目指すものです。
  高齢社会の急速な進展に際し、これまで「医療モデル」による解明・対応が主流であった、障害を持つ人・高齢者の生活を「社会モデル」として捉えなおす必要性が出てきています。そこで、これらの人々の生活を、広い視野のもと「社会モデル」として捉えなおす必要性を強く感じております。WHOによる「国際生活機能分類(ICF)」はその潮流を受け、国際的なコンセンサスのもと、まさにこれを「社会モデル」として解明することを目的としていると考えました。本委員会の事業はICFをはじめとした周辺領域における国際的指標(Instrument)を研究することにより、「生活モデル」を基盤とした建築計画研究方法の構築を目指すことを目的としています。


■シリーズ名称「ICF等国際的指標の建築計画研究へ適用
  第1回「ICFの概念理解とその可能性」(2005年2月25日)
  第2回「他領域分野での研究におけるICFの活用状況」
  第3回「建築計画研究におけるICFの活用方法」


 ただいま準備中




日本建築学会常置研究委員会組織建築計画委員会ノーマライゼーション環境小委員会