(活動予定)

■2008年4月以降の活動予定

1.「新・建築コスト七不思議Q&A集(仮称)」の作成
過去の伝統的研究領域の議論をとりまとめて報告書を作成すると共に、小委員会ホームページに内容を掲載する。

2.明治大正昭和期の建築経済、建築生産、産業組織、積算システム等の調査研究
1935年設置の「建築統計委員会」以後に整備された建築統計とその後の展開について情報整理することを出発点として、近代以降の上記分野にかかる調査研究を行う。

3.先進諸外国の建築コスト管理等の調査研究
コスト研や日本建築積算協会等との連携を通じて、PAQS等の活動・調査にコミットする。また、諸外国の関連文献や物価版等の収集、調査などを行い、日本のシステムとの関連を議論・研究する。

4.建築コスト情報のあり方についての研究
建築の価値の向上に資するコスト情報はどうあるべきかについて、物価調査機関などと連携しつつ、検討する。

※調査結果は、ワークショップ、論文発表、報告書作成、小委員会ホームページを通じて公表する。


(これまでの主な活動内容)

■建築コストワークショップ
1995年10月20日 第1回 建築コストワークショップ 「建築のコストエンジニアリングは確立するか」
建築コスト学の領域について検討。建築コスト7不思議のテーマで建築生産の各フェーズにおける疑問点や不明点等を抽出。背景にある建築生産構造の特性と今後の方向を問題提起。
1997年 7月16日 第2回 建築コストワークショップ 「建築コスト情報の開示は可能か」
発注者、設計者、施工者の様々な立場から建築コストの開示について、そのニーズと問題点が報告され、コストとプライスの問題や工事費における諸経費の問題について議論。
2002年11月28日 第3回 建築コストワークショップ 「PMによるコスト管理の可能性」
欧米のマネジメント手法の研究が積極的に行われ始めたことを背景に、官民の各立場からPMによるコスト管理の可能性について議論。
2006年 2月16日 第4回 建築コストワークショップ 「いまどきの建築コスト管理」
様々な不祥事や事件等が問題化し、建築にかかわる企業や技術者の倫理観が問われ、またコスト管理や契約制度の問題とも密接に関係している。今日の建築生産についてあらためて様々な立場、観点からの問題点と今後の課題を議論。
2008年 2月29日 建築コスト管理に関するセミナー(国土交通省東北地方整備局主催)
東北地方整備局主催のセミナーに当小委員会メンバーが講演者として参加しました。当日は「建築コスト七不思議から」「建築工事費のコストとプライスについて」「オープンブック方式にして」「CM方式について」などのタイトルでの発表と討議(PD)がありました。

■建築コスト七不思議の検討

本小委員会の前身・建築コスト学術研究会の時代に当時の素朴な建築コストへの疑問をキーワードでまとめた「建築コスト七不思議」を現在の視点で再編しました。それに対するコメント集を小委員会において検討しています。コメント集は、建築コストに関するいろいろな不思議に対して、a.公式見解(教科書的記述)、b.実情(本音、裏話なども)、c.感想、応用、の3部構成で記述する予定です。


■建築雑誌2003年4月・建設業特集号の座談会

コスト管理小委員会メンバーが中心となり、「座談会・バブル崩壊後の建設業界:コスト、経営を中心に」に参加しました。


第1回 建築コストワークショップ 「建築のコストエンジニアリングは確立するか」       戻る

(呼びかけ)
建築コスト学術研究会の公開ワークショプ第1回目として、新し<て古い議論でもある「数一量公開」や契約方式と建築コストのプロフェションの歴史と背景を国際的な視点を含めて考える。
また日本のコスト管理の現状と各国のコストマネージメントを比較し、これからのコストエンジニアリングのあり方について、参加者全員によるブレーンストーミングを企画している。

(主題解説)
・建築におけるコストエンジニアリング
第1回目のワークショップでもあるので、我々が対象としている建築コストの領域を参加者
全員で再確認を行い、その中で建築のコストエンジ=アリングはいかに確立すべきかについ
て考えてみたい。
・契約制度、数量公開とコストのプロフェション
建築学会の論議としても古くからある「数量公開」が官公庁発注を中心に話題となっている。
本ワークショップではコストのプロフェションの歴史や社会背景として「数量公開」を位置
付け、諸外国の例を見ながら検討をおこない、コストエシジニアリング議論の糸口としたい。
・ブレーンストーミング
コストエンジニアリングをキーワードとして、活発な意見交換を行い、その過去、現在、将来
についてまた、機能、技術及び職能といった観点から問題意識の整理を行いたい。

(ワークショップ資料目次)
A.建築コスト学................................................................................楠山登喜雄
1.建築コスト学術研究会の発足
2.建築コスト7不思議
3.研究活動とりとめ項目建て
4.「建築コスト学」の領域
B.コスト認識の背景(コストエンジニアリングとして)..........徳永勇雄
1.積算 -プロフェッショナルヘの道- 積算技術1994.09
2.建築コストの透明性と客観性((財)日本規格協会テキスト)
3.PAN PAC1FlC O.S. ASSOCIATION "WORKSHOP"(1995)
4.Skil and Knowlege of CostEngineer (AACE1988〕
5.KIIRAS教授資料
6.AN INTRODUCTION TO COST PLANNING(RICS 1976)
C.その他
第6回r建築生産と管理技術」セミナ−1993年2月8日
テーマ(コスート情報処理 -コスト管理の現状)における参加者アンケート
第10回「建築生産と管理技術」シンポジウム1994年7月
日本における建築積算事務所のあゆみと展望


第2回 建築コストワークショップ 「建築コスト情報の開示は可能か」       戻る

概要及ぴプログラム
目時:1997年7月16目(水)14:00〜17:00
場所:(社)日本建築学会301会議室
主催:(社)日本建築学会建築経済委員会建築コスト小委員会
参加者:約50名(発注関係12名、ゼネコン関係10名、設計事務所関係10名、調査機関4名、大学関係4名、材料メーカ一1名、他、委員・パネリスト)

プログラム
14:00    開会                          :秋山哲一委員
14:05    T パネリストの発表
        1.主題解説「建築のコスト開示は可能か」   :江口禎委員
        2.発注者の立場から(公共建築工事の場合) :遠藤淳一(建設省)
        3.コストエンジニアの立場から          :原口誠委員
        4.設計者の立場から                :大野昭治(山下設計)
        5.施工者の立場から                :竹内希委員
15:45    休憩
16:00    U パネルディスカッション
        司会                         :楠山登喜雄主査
        パネリスト                      :古川修委員十I部パネリスト
        まとめ                        :松本光平委員
17:00閉会                              :岩松準委員



第3回 建築コストワークショップ 「PMによるコスト管理の可能性」       戻る

日 時:2002年11月28日(木)14:00〜17:00
場 所:(社)日本建築学会302・303会議室
主 催:(社)日本建築学会 建築経済委員会 コスト管理小委員会
参加者:約50名(発注関係12名、ゼネコン関係10名、設計事務所関係10名、調査機関4名、大学関係4名、材料メーカー1名、他、委員・パネリスト)

プログラム
14:00 開会

14:05 主題解説 橋本真一 (主査/建設物価調査会)

14:15 基調講演 古阪秀三 (京都大学)

14:45 パネリストの発表
    1. 辻川孝夫 (国土交通省・東京第一営繕工事事務所長)
    
    2. 楠山登喜雄 (フタバエンジニアリング)
    
    3. 関谷哲也 (竹中工務店)
    
    4. 中山志メ松 (日本設計)
    
    5. 原田 誠 (OPM)

16:00 休憩

16:10 パネルディスカッション

司会 :橋本真一主査
パネリスト:古阪秀三、辻川孝夫、楠山登喜雄、関谷哲也、中山志メ松、原田 誠
まとめ :徳永勇雄 (明治大学名誉教授)
17:00 閉会


第4回 建築コストワークショップ 「いまどきの建築コスト管理」  戻る

日 時: 2006年2月16日(木) 14:00〜17:00
主 催: 建築経済委員会 コスト管理小委員会
会 場: 日本建築学会3階会議室

プログラム
14:00 開会

14:05 主題解説 楠山登喜雄 (小委員会主査 (株)フタバエンジニアリング)

14:15 パネリストの発表

     1. 「『建築コスト七不思議』とは: 建築コスト論の起源と展開」
       岩松 準(佐藤工業(株) 佐藤総合研究所)

     2. 「ユニットプライス型積算方式: 建築工事における適用性についての検討」
       宮内 徹((財)建築コスト管理システム研究所)

     3. 「耐震改修のプライス: 工法と概算工事費の傾向」
       橋本 真一((財)建設物価調査会)

     4. 「施工会社のコスト管理:コスト管理と全体システム」
       大島 和義((株)ナカノフドー建設)

     5. 「コスト教育: コスト管理についての講義の実例紹介」
       伊藤 一義((株)松田平田設計)

     6. 「建築コストの再評価: 調停・訴訟におけるコスト評価」
       山ア 弘貴((株)フタバエンジニアリング)

     7. 「総合評価と事業評価: 建築コストの活用」
       磯部 正(警視庁 総務部)

16:00 休憩

16:10 パネルディスカッション         司会:楠山 登喜雄(主査)、パネリスト
    質疑応答

16:50 まとめ                須田 松次郎(建築研究開発コンソーシアム)

17:00  閉会 

Last Update: 2008/7/15