委員会設置の背景
地球環境建築憲章起草委員会(現:地球環境・建築憲章委員会)は、建築分野における地球環境問題の重要性・緊急性に鑑み、建築関係5団体(社団法人 日本建築士会連合会、日本建築士事務所協会連合会、日本建築家協会、建築業協会、日本建築学会)が、その取り組みの指針となるべき「地球環境・建築憲章」を起草することを目的として設置された。
地球環境問題には耐用年数延長、資源利用、ライフスタイルの変革等といった理念的な大きな課題とそれに関わる技術的課題検討の二つの側面があり、学術・技術が共同して問題に対処していくことが解決のための重要な糸口となる。これまで建築の各分野において個々の対応がなされてきたが、建築界全体としての取り組みに結びついていないとの反省から、今般建築界全体で地球環境問題に対する包括的かつ長期的な遵守すべき基本方針が必要であるとの認識の下に、建築5団体が標記憲章を起草することとなった。
当委員会では、各団体の総会が予定されている6月ないし遅くとも年内の成案を目標に憲章案のブラッシュアップ作業を行う予定である。また、この間の審議経過は5団体のホームページ上で可能な限り公開し意見を募り、憲章に反映させる所存である。
憲章起草後は広く社会に公表するとともに各団体においては憲章に沿った具体的な行動計画を策定し実行に移すことにより、建築界全体の地球環境問題への対応につなげようとするものである。