日本建築学会 近畿支部住宅部会主催
公開セミナー 「犯罪に強い住まい・街づくり」 のご案内
■ 主旨
欧米先進国と比べてはるかに治安が高いと考えられてきたわが国ですが,この30年間に刑法犯認知件数は倍増し,特にこの数年間の犯罪増加は急激で,かつての「安全神話」は崩壊したといえる状況です。こうした犯罪増加の傾向は,住宅・住宅地においても例外ではありません。
1960〜70年代に,米国においてJ.ジェイコブズやO.ニューマンらが近代の都市環境が犯罪に見舞われやすい特質を備えていると警鐘を鳴らして以後,わが国においても住宅や住環境の防犯性の向上に一定の配慮がなされてきました。しかし,都市化による環境の高密度化,人口の流動化,価値観の多様化,国際化等の一層の進展によって犯罪は増加の一途をたどっています。日本の住まいは伝統的に開放性をその特徴としてきましたが,このような犯罪の急激な増加にたいして,閉鎖的な環境づくりを進めていくことで対応できるのでしょうか。また街づくりにおいてはどのようなことを進めていけばよいのでしょうか。
今回のセミナーでは,戸建住宅,共同住宅,街づくりの各分野から防犯対策の最新動向を紹介していただき,防犯の住まいや街づくりのあり方について考えていきたいと思います。
■内容:
基調講演「犯罪に強い住まい・街づくりとは」
……小出 治(東京大学大学院工学系研究科教授)
報告1「防犯性の高い戸建住宅の開発と課題」
……横山勝美(パナホーム叶ン備内装部電気設備グループチーフマネージャー)
報告2「防犯に配慮した共同住宅の取り組み」
……小堀隆治(都市基盤整備公団関西支社市街地整備第3部市街地建築課
課長)
報告3「安全・安心のまちづくりの取組み」
……長田 淳(神戸市住宅局住宅部計画課長)
コーディネーター:瀬渡章子(奈良女子大学)
司会:木多彩子(摂南大学)
■日時 2003年3月28日(金) 午後1時半〜4時半(受付開始午後1時)
■会場 大阪市立大学文化交流センター (ホール)
(大阪市北区梅田1-2-2-600 大阪駅前第2ビル6階 Tel
06-6344-5425)
■定 員 120名(定員になり次第締め切り)
■参 加 費 1,000円(資料代含む)
■参加資格 どなたでも御自由に参加いただけます。
■申込み・問合せ先 奈良女子大学生活環境学部住環境学講座 瀬渡章子
TEL:0742-20-3479 FAX:0742-20-3477
E-mail: seto@cc.nara-wu.ac.jp
* 申込み時に,氏名,所属,連絡先(住所,
TEL/FAX, E-mailアドレス)をお知らせ下さい。
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