POUWER HOUSE

小山 明子 君(大阪市立工芸高等学校)

 作者の説明によれば、POUWER(注/スペルついては応募者の意志による)HOUSEとは週休二日制時代に家族と週末を過ごしたい人々のニ−ズに対応する施設であり、遠くへでかけなくてすむよう都心近くに立地させる計画になっている。内部空間は、らせん階段のある吹き抜けを中心にして空中プ−ルやトレ−ニングジム、カフェ等を配し、敷地外の公園には温泉から湯を引いた「足湯」や池があり、外部空間と建築の関係も十分考えている。地下を通るアプロ−チや混乱気味の外観形状にとまどいをおぼえるが、文字による説明や迫力ある断面パ−ツからは、作者が空間をかなり明確にイメ−ジしていることが十分に読みとれる。既存のいわゆる「健康ランド」との違いを強調し、内部機能と全体形状の関係を整理すれば、作者の意図がより明確に伝わるであろう。一層の研讃を期待したい。