加圧防煙システム研究会  趣  旨

 研究会トップページ  Update: 2001/08/07


 


発足の主旨■  (1997年8月)

   最近、建築火災時の煙制御における新しい方法として「加圧防煙システム」が実用化されつつあるが、技術の蓄積に乏しいことおよび研究者側の新しい技術への対応・取り組みが明確でないことから、そのシステム設計における考え方および設計法に関して混乱を生じているのが現状である。特に、設計時における火災条件の考え方と各種条件下における安全性評価の仕組み、給気および排煙風量決定法や圧力逃がしのバイパス設計法において確立された手法がなく、また研究者間でもシステム設計および性能評価の考え方についての議論が十分に行われているとは言い難い。

   今後の建築基準法の性能規定化に向け、「加圧防煙システム」の性能的設計法を検討し、その考え方を確立することは、火災安全設計における煙制御システムの位置づけを明確にするとともに、研究者の間や実務担当者の間での無用な混乱を防止する上でも重要であると考えられる。

   以上のことから、煙流動解析および防煙設計に関する内容が主体であることをふまえ、日本建築学会近畿支部環境工学部会において防煙問題に詳しい研究者および民間の防煙設計実務に携わる者のメンバーによる研究会(WG)を構成し、新しい技術としての「加圧防煙システム」の設計における考え方及び設計法の検討を行う。