シンポジウム
「大阪平野を襲う長周期地震動」

趣旨 : 深い基盤構造をもつ堆積地盤では、海溝型巨大地震により大きな長周期地震動の発生することが以前より知られており、最近では2003年の十勝沖地震による勇払平野の例が記憶に新しいところです。大阪平野においても、南海トラフの地震によって長周期地震動の発生する可能性が高いものと予想されます。
このような状況に対して、超高層建物や免震構造の建物など近年において建設されてきた長周期構造の建築物は巨大な長周期地震動を未だ経験したことがなく、どのような影響があるのか大きな関心が集まっています。
そこで本シンポジウムでは、長周期地震動と長周期構造物への影響に焦点を当てて最新の知見と成果を紹介したうえ、テーマに対する認識を深めるとともに今後の課題について議論したいと考えます。なお本シンポジウムは、当学会近畿支部の企画した兵庫県南部地震震災10周年事業の一環として開催するものです。

■ 主 催 : 日本建築学会近畿支部
■ 企 画 : 日本建築学会近畿支部耐震構造研究部会
■ 日 時 : 2004年11月17日(水) 13時00分〜17時00分
■ 会 場 : 大阪市立大学文化交流センターホール
       (大阪市北区梅田 大阪駅前第2ビル6階)

■ プログラム(案)
                           司会 亀井 功 (大林組)
近畿支部長挨拶                 [5]    大野義照(大阪大学)
趣旨説明                    [5]    馬場研介(大阪大学)
前半 長周期地震動とは
1. 大阪堆積盆地構造と地震動特性        [40]     堀家正則(大阪工業大学)
2. 南海トラフの地震による長周期地震動     [45]     釜江克宏(京都大学)
休憩                     [10]
後半 構造物への影響は
3. 十勝沖地震での長周期地震動と石油タンク被害 [40]    座間信作(消防研究所)
4. 建築物への影響と今後の課題         [45]    北村春幸(東京理科大学)  
5. パネルディスカッション           [50]  司会 林 康裕(京都大学)

■ 定 員 :100名(当日先着順)
■ 参加費 :2000円、但し学生は1000円(テキスト代含む)
■ 連絡先 :日本建築学会近畿支部  電話06-6443-0538