コロキウム構造形態の解析と創生2009 - colloquium 2009 -
■ 開催主旨
構造形態の解析と創生に対応した構造デザインや施工例が多くなり、幅広い研究とその応用可能性が注目されています。 この現況を踏まえ、過去3年、毎年「コロキウム構造形態の解析と創生」を開催し、形態創生コンテストにおける斬新なアイデアが盛り込まれたデザインの発表や研究発表と活発な議論が交わされてきました。本コロキウムは、今や構造形態創生に関する情報発信企画として重要な位置を担っています。本年度開催する「コロキウム構造形態の解析と創生2009」でも、建築関連の構造最適化や構造形態創生に関する最新の研究を手がける研究者、 技術者が一堂に会し、継続的な情報交換と将来に向けた方向性を議論し、 今後の研究や応用に関するますますの発展に資することを目的とします。

<主催>
  構造委員会 シェル・空間構造運営委員会: シェル・空間構造形態創生小委員会
  構造委員会 応用力学運営委員会: 形態創生と構造最適化小委員会
  情報システム技術委員会: 複雑系の数理科学とアルゴリズミック・デザイン小委員会

開催期日 2009年11月12日(木)〜13日(金)
開催場所 建築会館、ホール・会議室等

コロキウムの内容

□ 特別講演

特別講演は、1日目と2日目に分けて行われ、1日目は、市川創太氏(double Negatives Architecture)の『塵の目−アルゴリズムによる形態創生−』というテーマでの講演でした。Super Eyeという複数の主観的視点を用いて空間情報を創生するもので、芸術的な要素の強い形態創生手法でした。懇親会の席で、建築のデザインには、学術+芸術+技術が必要との声も聞かれ、市川氏の芸術的視点での講演に賛辞が送られていました。2日目は、西脇眞二先生(京都大学)の『トポロジー最適化の最前線 −基本的な考え方と応用事例』というテーマでの講演で、機械分野の形態創生における最先端技術が紹介されました。機械分野では、単なる構造最適化だけでなく、電磁波問題や熱拡散問題など、幅広い分野への応用が進んでいること、また、レベルセット法による形態創生では非常に明解な形態(位相)が得られることなどが大変印象的でした。 プログラム

□ 一般講演

一般講演は26題発表されました。全体的に大学院生の精力的な発表が目立ちました。構造形態の解析と創生に関する様々なアイデアや工夫がわかりやすく説明され、大変勉強になったとの感想も聞かれました。これは、昨年度から始められた学生・若手技術者に対する優秀講演の表彰が良い影響を与えているものと思われます。プログラム

優秀講演表彰

昨年のコロキウムから、「構造形態の解析と創生」の研究や技術開発などに従事する学生・若い技術者の優れた発表活動に 対し、今後のますますの発展を促すため、「コロキウム構造形態の解析と創生」の講演者の中から「優秀講演」を決め、表彰しています。
優秀講演選定委員会(委員長:岡田章)の厳正なる審査の結果、今年の優秀講演が下記の2講演に決定しました。発表者には表彰状が送られました。

 優秀講演者 芋野匡俊(早稲田大学) 様
  題目・著者
  「既存学校建築のリノベーション設計支援システムに関する研究」
  ○芋野匡俊(早稲田大学),林将利,豊島裕樹,永井拓生,新谷眞人


 
優秀講演者 宮崎俊充(早稲田大学) 様
  題目・著者
  「編み物状構造物の幾何学的及び力学的性質に関する実験的研究」
  ○宮崎俊充(早稲田大学),今里弘子,永井拓生,新谷眞人

□ 形態創生コンテスト

<コンテストの主旨> 
コロキウムの企画のひとつである「形態創生コンテスト」は、さまざまな分野の多くの方々に、構造形態創生のおもしろさや可能性を感じてほしいという主旨で開催されています。

<審査基準> 
審査は,主に次の二つの観点で行いました。
  フェーズ1;「創生された形態(かたち)」や「つくり方」の独創性、合理性、美しさ
  フェーズ2;形態創生プロセスのアイデア性,独創性
一次審査は匿名審査として公平性を保ちました。

<課題(テーマ) > 
課題は以下のテーマとしました。
     「楽しいつくり方、楽なつくり方ができる建築空間や構造物の『かたち』の創生」
なお、応募の詳細は、「コロキウム構造形態の解析と創生2009」ホームページに掲載しました。

<審査員(敬称略、50音順)> 
審査委員長 ;小河利行(東京工業大学)
審 査 員 ; 新谷眞人(早稲田大学/オーク構造設計)
         大森博司(名古屋大学)
         斎藤公男(日本大学名誉教授)
         坂口紀代美(日本美術家連盟会員/彫刻家)

<コンテストの経緯>
 2009年 4月20日 ;建築雑誌2009年4月号に応募要項掲載
 2009年 6月15日 ;応募要項に関する質疑締め切り
 2009年 7月31日 ;応募エントリー締め切り
 2009年 9月18日 ;応募締め切り
 2009年10月 6日 ;一次審査(日本建築学会会議室にて)
 2009年10月 8日 ;一次審査結果の通知
 2009年11月12日;コロキウム構造形態の解析と創生2009にて二次審査および表彰

<応募状況 > 
 エントリー数    ; 40件
 応募総数     ; 21作品
 入選作品数   ;  6作品

プレゼンテーション風景

<入選作品>

最優秀作品;m.m.m...|○牟田隆一[竹中工務店] 宮本恵美[同]
No.36-1(PDF), No.36-2(PDF)

優秀作品;Snap-through Structure
○重松瑞樹[慶應義塾大学] 加留部秀岳[同] 黒川巧[同]  藤田祐介[同]
No.3-1(PDF), No.3-2(PDF)

優秀作品;space-triangle
○後藤将希[明星大学] 叶内佑樹[同] 橘田陵[同] 久嶋麻衣[同] 山本真紀[同]
 福田哲史[同] 吉井和樹[同] 上島翔吾[同]  清水由香[同]
No.5-1(PDF)
, No.5-2(PDF)

入選作品;Honeycomb Dome かたちの最小単位
○井戸川達哉[早稲田大学] 柳瀬紀昭[同]
No.2-1(PDF), No.2-2(PDF)

入選作品;Seamless 粘性が創出する形態 |○松本高武[明星大学] 吉良貴之[同]
No.22-1(PDF), No.22-2(PDF)

入選作品;make it developable|○藤田慎之輔[京都大学]
No.38-1(PDF), No.38-2(PDF)


□ 懇親会とコンテスト授与式

1日目の講演会終了後、懇親会が行われました。懇親会では,コンテストの最優秀作品と優秀作品の授与式が行われました。


懇親会の様子
最優秀作品の賞状の授与
 
優秀作品の賞状の授与
優秀作品の賞状の授与

□ その他の写真は下記にアップされています。
  http://com.aae.kagoshima-u.ac.jp/keicollo2009_photos/


実施主担当者
  コロキウム実施責任者: 本間俊雄(鹿児島大学)
  形態コンテスト担当: 立道郁生(明星大学), 松尾智恵(川口衞構造設計事務所)
水谷太朗(大成建設),三井和男(日本大学)
  資料集担当: 山本憲司(鹿児島大学)
  会計担当:

ガン ブンダラ(日本大学)

  特別講演担当: 池田靖史(慶応義塾大学),石井惠三(くいんと)
  懇親会担当: 熊谷知彦(東京工業大学), 永井拓生(早稲田大学)
  会場担当: 朝山秀一(東京電気大学), 小野聡子(有明工業高等専門学校)
高田豊文(滋賀県立大学),張 景耀(立命館大学)
  コロキウムHP担当: 藤井大地(近畿大学)
  優秀講演選定委員会 委員長: 岡田 章(日本大学)