2001年度第2回鋼構造運営委員会 議事録
日時:2001年6月13日(水)14時〜17時
出席者:小野、伊藤、上谷、大井、小河、小川、桑村、木村、田川、多田、長尾、中島、中込、深沢、松尾、矢部
提出資料:
02-01 2001年度第1回鋼構造運営委員会議事録(松尾)
02-02 2001年度第2回鋼構造運営委員会議事予定、大会非公式行事等、JIS関係のリスト(鋼構造設計規準・限界状態設計指針)(小野)
02-03 平成13年度接合小委員会活動報告(中島)
02-04 鋼構造座屈小委員会の幹事及び委員の承認とWGの設置について(上谷)
02-05 SIユニット変更手順に関する資料(中島)
02-06 「軽鋼構造設計施工指針同解説」の改訂について(田川)
02-07 「鋼構造限界状態設計指針・同解説」のSI単位化の問題点(小川・多田)
02-08 鋼構造設計規準 SI単位変更について(木村)
02-09 日本建築学会「鋼構造設計規準」のSI単位化の方針(桑村)
02-10 質問項目(小野)
02-11 構造本委員会(2001.6.4)議案・資料(小野)
02-12 鋼構造関連規準のSI単位化についての意見比較(小野)
02-13 鋼構造設計規準の内容に関する質問(小野)

審議事項
1.資料02-01前回議事録(2001.4.26開催分、メールにて回示済み)を承認した。

2.小野主査より資料02-11構造委員会(2001.6.4開催分)の報告があった。
(1) 来年度の建築学会大会(北陸、金沢工大、2002年8/2-4)の投稿締切は、3/22(紙面投稿)、3/31(電子投稿)である。
(2) 規準仕様書のあり方検討報告書(抜粋)について、上谷委員より紹介があった。

3.小委員会活動報告
(1) 接合小委員会 資料02-03に基づき、中島委員より報告があった。
・ 小委員会幹事の指名(寺田委員)について報告があり、また委員の追加(杉本氏)が諮られ、ともに運営委員会として承認した。
(2) 座屈小委員会 資料02-04に基づき、上谷委員より報告があった。・ 小委員会幹事・委員構成(大崎幹事、小河、小野、木村、河野、三谷、辻、多田、辻岡、緑川、山田の各委員)について諮られ、運営委員会として承認した。
・ 鋼構造座屈性能設計WG(緑川主査)、骨組座屈の統合的評価WG(多田主査、大崎、金尾、谷口、元結の各委員)の設置、活動目的、WG主査・委員構成について諮られ、運営委員会として承認した。 
(3) 変形限界性能小委員会の活動について、桑村委員より報告があった。
・ 委員の追加(藤本、杉本の両氏)について諮られ、運営委員会として承認した。
・ 小委員会の旅費予算使用の慣例について質疑があった。当初予算で小委員会に配分された範囲内で運用する限り、小委員会委員の所属に関わらず、旅費の必要な委員が使用して差し支えないことを、運営委員会として確認した。
(4) 素材小委員会の活動について、中込委員より報告があった。
・ 破壊問題を重点課題とするとの報告があった。

4.鋼構造設計規準についての読者からの質問について、小野主査より諮られた。
(1) 資料02-10の質問については、既に対応済の報告があった。
(2) 資料02-11の2件の質問については、それぞれ、担当委員を桑村委員、木村委員として対応することとした。

5.SI単位化の問題点について
(1) 資料02-04から02-09の資料に基づき、資料提出委員(中島、田川、小川・多田、木村、桑村の各委員)から説明があった。また小野主査から資料02-11に基づき、SI単位化についての意見比較が説明された。
(2) SI単位化の問題点にて議論が行われた。
・ 単位の表記について
「全ての式・記号について力の単位をN、長さについてはmmとして統一表記する」という案と、「単位系に関わらない式とその記号については単位を表記せず、単位系に依存する個所ならびに数値を与える個所についてのみ、SI単位を表記する」という2つの案について検討した。記号の次元を明示するという教育的効果、単位系によらないものに特定の単位を強制する窮屈さ、などが指摘され、どちらの案を用いるか意見が分かれたが、先行のRC規準、SRC規準などとの整合性を考慮して、当面、後者(単位を表記しない案)で作業を進めることとした。
・ 数値の丸め方について
「元の数値が有効桁数nのとき下位のn+1桁目を0か5に丸める(丸めの幅5)」という原則をとることについては合意された。これを例外なく適用するのか、あるいは、従来丸めの幅10(四捨五入)としての有効桁数と思われる数値については、適用外として原式の有効桁数を維持するのか、について議論があった。例:24000/Fと
23500/F
また、「特定の力学関係にある変数群はSI単位化してもその関係が保たれるようにする」、「SI単位に換算した設計式群が連続するように係数を調整する」(資料02-09)についても、合意された。
・SI単位化の作業方針については、以上の議論を踏まえて、主査・幹事が再度とりまとめ、各委員に連絡することとした。
(3) その他の修正事項など
・ 関連規準からの引用については、学会規準・指針、建築基準法施行令などは、差し支えない限り併記してもよいこととした。
・ 付録のJISで改訂されているもの(資料02-02)については、最新版に更新する。
・ 図表、計算例等もSI化する。
(4) 担当委員の追加など
・ SI単位化の担当委員の追加
多賀委員→鋼構造限界状態設計指針(現担当の小川委員・多田委員に追加)
深沢委員→軽鋼構造設計施工指針(現担当の小河委員・田川委員に追加)
長尾委員→鋼構造設計規準(現担当の木村委員・桑村委員に追加)
・ JISの更新(鋼構造設計規準の付録7一覧表関連)についての担当委員: 伊藤委員・矢部委員

6.その他
・ 次回鋼構造運営委員会は2001年8月20日(月)15時より開催する。
・ 次々回鋼構造運営委員会は2001年9月21日(金)15:30より開催し、運営委員会終了
後、懇親会を行う。
                          (記録 大井)