2001年度第4回鋼構造運営委員会議事録

日時:2001921() 15:30-18:00

出席者: 小野、伊藤、岩田、上谷、大井、小河、小川、木村、桑村、作本、鈴木、多賀、田川、多田、中込、中島、長尾、松尾、緑川、矢部

 

提出資料:

04-01       2001年度第4回鋼構造運営委員会議事予定(小野)

04-02       2001年度第3回鋼構造運営委員会議事録案(松尾)

04-03       構造本委員会議案(2001年度第2回)(小野)

04-04       LSD指針SIJIS関連記載チェック版(多賀)

04-05       軽鋼構造設計施工指針SIJIS関連記載チェック版(田川)

04-06       建築基準法によるボルトの許容応力度と鋼構造設計規準によるボルトの許容応力度(長尾)

04-07       「地球環境問題への建築鋼構造における対応」目次(岩田)

04-08       鋼構造座屈小委員会議事録(2001/07/04(上谷)

回覧資料 鋼構造設計規準 SIJIS見直し原稿

 

審議事項

(1)       前回議事録(資料04-02)の確認

     電子メールにて各委員に配布済の議事録案に、以下の記載を追加した旨報告があった(松尾幹事)。1) 変形限界設計小委員会の報告の項に、旅費支給の予算確保のための提案がなされたこと、2) 鋼構造設計規準の改定関連の項に、表紙タイトルにSI単位を入れる案も出されたこと。

     議事録に関連して、以下の補足説明があった(小野主査)。1) 刊行物の印税の一部を運営委員会の活動経費に充当する件は現在の制度では難しいが、執筆者個人への印税を非公式に寄付することは可能であること、2) 民間委員への旅費支給については、来年度予算要求作成の際に盛り込むことが可能であるが、査定が入る可能性があること。

(2)       構造本委員会(9月7日)の報告(資料04-03、小野主査、緑川委員)

     2002年度大会(8/28/4金沢工大)PD企画立案の締切が12月初旬であるので、11月の鋼構造運営委員会で企画立案する必要がある。

     予算配分の算定法が変わったが、構造委員会は来年度微増の予定。

(3)       小委員会報告

1) 鋼構造地球環境小委員会(資料04-07、岩田主査)

     シンポジウム、講演会、研究会を企画している。「環境性」を建物に要求される性能の一つとしたい。大会PDの企画としてもよい。

     伊藤委員、正岡氏を、小委員会委員へ追加する件の報告があり、運営委員会として了承した。

2)       鋼構造座屈小委員会(資料04-08、上谷主査)

     川口、谷口、竹内、堀の各氏を公募委員として小委員会委員に追加する件、三谷小委員会委員をWG委員へ変更する件、五十嵐、伊藤、古田の各氏をWG委員へ追加する件の報告があり、運営委員会として了承した。

     座屈は、広い意味での座屈、安定問題として捉えて、性能設計WG(緑川主査)、統合評価WG(多田主査)の活動を行う。

3)       鋼構造変形限界設計小委員会(桑村主査)

  ・ 官民が提案している種々の耐震性能マトリックスについて調査している。

     旅費予算の件では、工夫して活動を落とさないように努力する。

4)       鋼構造耐火設計小委員会(鈴木主査)

     法令改正に伴う文献整理を行っている。

5)       鋼構造接合小委員会(中島主査)

     接合部設計指針刊行の最終段階で、現在校正中である。講習会を11月に開催する。

     鋼管構造設計施工指針との同時刊行を予定していたが、見送りとなった。鋼管構造設計施工指針の進捗状況を牧野委員に確認する。

6)       鋼構造素材小委員会(中込主査)

     今年度は、前年度刊行物の講習会を開催する。

     破壊現象を中心として再整理したい。

 

(4)       SI単位化・JIS関連見直し

1)       鋼構造設計規準(木村委員)

  ・ 見直し原稿を回覧の上、説明があった。SI単位化については、前回までに議論済のルールを適用した。今回、特にJISの変更に伴う見直しに力を注いだ。

     ボルトの許容応力度(資料04-06、長尾委員)については、新しい法令・告示の値と鋼構造設計規準とでは表現に差がでるが(軸部断面積、ねじ部有効断面積のどちらに適用するかに起因)、鋼構造設計規準の方式を採用する。

     鋼構造設計規準の改定案については、限界状態設計指針改定案の担当委員(小川、多田、多賀の各委員)が二週間程度で再確認をする。

2) 鋼構造限界状態設計指針のJIS関連(多賀委員、資料04-04

     塑性化を想定した主要構造部の材料の項にSTKN材を入れるかどうかに関して諮られたが、構造区分に関わる幅厚比制限などがSTK材と同一の値でよいか(安全側)に関連し、解説が必要であるので、今回の小改定では見送ることとした。

3)       軽鋼構造設計施工指針(田川委員、資料4-05

     構造材料の項にSN材(6mm以上)を含めるかどうか(本指針の板厚の適用範囲と関連して)検討する。

 

(5)       来年度の大会PD企画

・ 次回運営委員会までに、下記の候補テーマに関して、企画原案を作成いただく。

     地球環境関連の話題 → 岩田委員担当

     WTC倒壊を含む倒壊事例、予期せぬ作用に対するロバスト性、リスクマネージメント等の話題 → 中島委員担当

 

(6)       次回以降の開催予定

     次回  20011115() 15:00-18:00

     次々回 2002128() 15:00-18:00

記録:大井