2001年度第5回鋼構造運営委員会議事録  

日時:20011116() 15:00-18:00

出席者: 小野、岩田、大井、小河、小川、木村、桑村、作本、鈴木、多賀、田川、中島、長尾、深沢、緑川

 

提出資料:

05-01 2001年度第5回鋼構造運営委員会議事予定(小野)

05-02 2001年度第4回鋼構造運営委員会議事録案(大井)

05-03       構造本委員会議案(2001年度第3回1012日)(小野)

05-03分 研究と技術開発の方向に関するアンケート調査へのご協力のお願い(小野)

05-04       鋼構造座屈小委員会 鋼構造座屈性能設計WG設置申請書(上谷)

05-05       鋼構造座屈小委員会議事録(第2回、1029日)(上谷)

05-06       鋼構造耐火設計小委員会 高温構造耐力WG設置申請書/火災性状・部材温度WG設置申請書(鈴木)

05-07       鋼構造運営委員会2002年度予算原案 (小野)

05-08       鋼構造設計規準のチェック(小野)

05-09       鋼構造限界状態設計指針同解説のSI単位化について(小川)

05-10       WTCテロ崩壊に関わるPDテーマの可能性(中島)

05-11       2002年度大会(北陸)PDテーマ案「建築鋼構造における環境性とは何か?」(岩田)

05-12       鋼管トラス構造設計施工指針・同解説(小野)

05-13       愛読者カード(搭状鋼構造設計指針同解説)(小野)

05-14       Memorandum on WTC Form (作本)

配布資料 講習会案内 鋼構造接合部設計指針

講習会案内 性能設計体系における建築構造用鋼材と金属系素材

回覧資料 構造本委員会(1012日)資料

     鋼管トラス構造設計施工指針・同解説 最終原稿

 

審議事項

(1)       前回議事録(資料05-02)の確認

     電子メールにて各委員に配布済みの議事録案の、変形限界設計小委員会の報告の項に、種々の耐震性能マトリクスを調査している件を追加した旨の報告があった(大井幹事)。

(2)       構造本委員会(1012日)の報告(資料05-0305-03分、小野主査)

     2002年度設計競技技術部門は、構造からの限界状態設計の提案は採用されず、材料施工のゼロエミッション化住宅が採用された。

     研究と技術開発の方向特別調査委員会からのアンケート調査への協力依頼があった。

(3)       小委員会報告

1) 鋼構造座屈小委員会(資料05-0405-05、緑川委員)

     1029日開催の小委員会議事録に基づいて、座屈性能設計WG(緑川主査)と統合評価WG(多田主査)の2つのWGの役割分担を明確にして活動したいとの報告があった。

     座屈性能設計WGの設置申請書案が提出され、鋼構造運営委員会として承認した。

2)       鋼構造耐火設計小委員会(資料05-06鈴木主査)

     高温構造耐力WG設置申請書案、火災性状・部材温度WG設置申請書案が提出され、火災性状の英文訳語を検討することとし(鈴木主査に一任)、2件とも鋼構造運営委員会として承認した。

(4)       次年度予算申請について

     2002年度の予算原案(申請額)について、各小委員会主査からの事業計画案に基づき総額6,211,640円で申請する旨の報告が、小野主査よりあった。

     前回、前々回の運営委員会で議論のあった民間委員の旅費の扱いについて、各小委員会に配分された枠内で執行する場合、これを認めることが再確認された。また大学・民間委員の別を問わず、他の出張旅費等が利用できる場合には、できるだけ利用して欲しいとの要請があった。

     鋼構造運営委員会へ配分される予算については、各小委員会への配分原案を主査・幹事が作成し、運営委員会に諮って承認を受けることとする。

(5)       規準類のSI単位化について

1) 鋼構造設計規準の査読結果(資料05-08

     鋼構造設計規準の改定案について、小川、多田、多賀の各委員によって査読され、木村、桑村、長尾の各担当委員の対応結果が報告された。

     鋳鍛鋼のF値を与える改定案になっていたが、これを削除することとした。

2) 鋼構造限界状態設計指針(資料05-09

     同指針の表1.9 冷間加工材および鋳鋼の材料の強さ において、SCW410SCW480に対して同じ降伏強さと引張強さが載っていることについての疑問が提出され、大井幹事から指針原案執筆担当の青木教授に確認をとることとした。

     JISの断面性能表はcmのまま用いる。

3)       軽鋼構造設計施工指針については、鋼構造設計規準の担当委員(木村、桑村、長尾の各委員)が査読・再確認を行う。

4)       搭状鋼構造設計指針の愛読者カードで、指針全般のSI化の要望があることの紹介があった。搭状指針自体については在庫があるので、今回SI化の対象としていない。

 

(6)       次年度の鋼構造PDについて

1) WTC崩壊関連

     中島委員からPDの可能性についてのアンケートおよび関連情報(資料5-10)の紹介があった。緊急課題として特別のWGを設けて積極的に活動しない限りでは、次年度鋼構造PDでの採用テーマとするのは時期早尚であるとの見解が報告された。

     一方WTC崩壊に触発される様々の研究テーマについては、運営委員会として取り組む必要があるとの見解も示された。主査・幹事でWGの設置などの研究体制を検討し、次回運営委員会に諮ることとした。WGで成果が得られれば、大会の特別セッションや単独シンポジウムの開催を検討する。

     作本委員から、1112日にコロンビア大学で開催されたWTCフォーラムのメモランダムについて紹介があった。

     桑村委員から1217日にペン州立大学の研究者が東京大学でWTC関連の講演(非公開)をするとの紹介があり、関心のある委員は桑村委員に連絡することとした。

     IASS(名古屋)のWTC特別セッションについて小河委員より紹介があった。

     1117日の(仮称)WTC崩壊特別調査委員会準備会には、作本委員が出席するが、鋼構造運営委員会との連絡担当として大井幹事も出席することとした。

  2) 地球環境関連

     岩田委員からPD案「建築鋼構造における環境性とは何か?」の説明があり、2002年度の大会PD企画としては、本企画案を採用することとした。

 

(7)       その他

1)                    鋼管トラス構造設計施工指針・同解説については、構造本委員会の査読意見(基準法等の引用方法について)に対応していたが、牧野委員から提出があった最終原稿が回覧された。構造本委員会の承諾確認後、印刷入稿する。

2)                    超音波探傷検査規準について、材料施工委員会鉄骨工事運営委員会の傘下で改定作業を行ってもよいかとの打診あり。i) 改定方針を明らかにする、ii) 構造設計の立場からの委員も参画させる、との条件で可と回答することとした。

3)                    鋼構造設計規準についての質問→ 小河委員、大井幹事が担当。

 

(8)       次回以降の開催予定

     次回 2002128() 15:00-18:00

記録:大井