2005年度第回 鋼構造運営委員会議事録

日時:2005117日() 13001700

場所:★日本建築学会★304会議室

出席者(順不同、敬称略):中島、田川、緑川、井戸田、緑川井戸田内田、小河、大井笠井、今野、吹田、多賀、高井、高松、多田、田中深澤、松尾、金子

欠席者:大井、河野、桑村、中込矢部矢部

資料:

04-00 2005年度第4回鋼構造運営委員会議事予定(2005117日)(中島)

04-01 2005年度第 鋼構造運営委員会議事録(案)金子

04-02 鋼構造接合小委員会 活動報告(吹田)

04-03 2005年度 第2回 鋼構造座屈小委員会 議事録(多田)

04-04 鋼構造耐火設計小委員会活動経過報告(今野)

04-05 前鋼構造設計規準見直し小委員会関連(田川)

04-06 鋼構造運営委員会資料 2006年度活動計画案他中島

04-07 鋼構造塑性設計指針改訂作業計画(案)(高松)

04-08 各種合成構造設計指針・同解説(田川)

04-09 構造限界状態設計指針改訂に向けてのメモ(井戸田)

04-10 鋼構造設計規準 改定講習会 質問

04-11 日本建築学会愛読者カード:鋼構造設計規準 SI単位版

04-12 鋼構造制振設計指針・同解説(仮)目次案(笠井)

 

審議事項

(1)          前回議事録の確認(資料04-01

前回議事録(案)について内容を確認し、立ち上げを計画している小委員会「免制震」を「制振」に変更し、承認された。

出版物「塔状鋼構造設計指針・同解説」の今後の維持管理について、次回深澤委員からが基本方針を示していただく

 

(2)          小委員会報告

1) 鋼構造接合小委員会(資料04-02

吹田委員から資料04-02に基づき活動報告の説明があった。

ここで、改訂第2版の講習会開催日200632日東京、8日大阪、10日名古屋、講師陣の決定が報告された。

2) 鋼構造座屈小委員会(資料04-03

多田委員から資料04-03に基づき説明があった。

HP開設で、活動計画、議事録を掲載する。当委員会の大会PDについて、最終的に参加者数が頒布数を上回っていた。指針改訂に対し、各章の主担当,改訂項目のメモ一覧をまとめて今後報告する。

3) 鋼構造耐火設計小委員会活動経過報告(資料04-04

今野委員から資料04-04に基づき活動経過の説明があった。

2006年改訂を目標とし、4章の担当に原田(京大)委員を加えて進めている。

耐火設計全般にわたる基準としては、他に国土交通省告示があるが、本指針は火災荷重や鋼材の高温強度をより詳細に規定している。告示の解説本以外には無い

4) 前鋼構造設計規準見直し小委員会関連(資料04-05

田川委員から資料04-05に基づき追加改訂講習会およびe-learningの報告があった。

追加改訂改正講演会について反対意見は無かった。支部長より開催要望書が提出されたら鋼構造運営委員会として承認して欲しい追加改訂改正講演会について鋼構造運営委員会として承認する。講師は当委員会メンバーだけでなく支部のメンバーの協力を得たい。今後、支部長より開催要望書が提出されたときには、鋼構造運営委員会としてできるだけ前向きに対応する。

e-learningは講習会の内容を3時間にまとめる。事務局より、鋼構造運営委員会として推進することが要望された。内容は講習会資料に基づくもので、学生だけがのみの対象ではない。講習会のe-learning化を鋼構造運営委員会として承認する。

 

(3)          構造本委員会の報告

中島主査より下記の報告があった。

大会の総括と残部資料の販売、次年度大会について説明があった。

2006年度予算、技術部門設計競技、PD、刊行物出版に関する報告があった。

電子会議の実施が推奨されているが、報告主体の委員会であれば十分機能しそうだだと効果がありそうだ

 

(4)          2006年度活動計画案他(資料04-06

中島主査より下記の説明があった。

    次年度鋼構造運営委員会の予算は主査・幹事団が主体となって配分を決定する。

    2006年度出版予定は耐火設計指針であり、刊行予定書を提出する。

    2006年度講習会予定は耐火設計指針であり、企画書を提出する。

 

(5) 次年度PD案に関する審議

    PDは必ずしも連続して実施することはない。

    耐火のPDは設計指針の初版の前に実施した。現状の設計は告示が主流であり、PDの準備は難しい。

    制振案「制振はこれでよいかのこれから」が出された。小委員会立ち上げに向けて、社会の要求,震災後10年を経過しての見落としの有無,指針作成の問題意識の創出など、開催の意義は大きい。

    制振以外の対案は出されなかった。

まとめ

    PDは制振で行う。

    斬新な切り口を考える。

    タイトル、パネラー、主旨を20063月頃までに主査・幹事・笠井委員で決める。

 

(6) 電子会議への参加

    課題(反応が遅い、顔が見えない等)はあるが、慣れると便利である。

    遠方からの往復通勤時間の無駄をなくせる。

    顔を見せるためにはカメラが必要である。

    鋼構造運営委員会は電子会議を推進する方向にある。

 

(7) 出版物維持管理に関する審議

中島主査から資料04-06に基づき維持管理担当者決定の報告があった。

    本日の委員会で要議論の維持管理担当者として「鋼管トラス設計指針(2002年)」が河野委員、「鋼構造設計の考え方(1999年)」が多賀委員に決定した。

    「塔状構造物設計指針(1980年)」は、ガイドブック的に利用されている。ライフラインとして重要な構造物であるが、地震に対する考え方は古い。現状のまま、新機軸、性能設計など方針を次回までに担当の深澤委員が示すことになった。

1) 各種合成構造設計指針・同解説の改訂

田川委員から資料04-08に基づき説明があった。

    改訂改正作業の実施について了承された。田川委員がまとめ役に決定され、委員の適切な人選を行う。

    柱脚、CFT、耐震補強などの扱いが議論された。

    改訂改正時期は早めたい、新しい知見を入れるべき、第2編は大臣認定品を使用している、第3編は本格的な設計に適さないのでは(多田委員)、第4編は柱脚に利用されている(多田委員)、接合小委員会では取り込むシナリオはできていない(吹田委員)、塑性設計指針への導入の仕方を課題としたい(高松委員)、鋼・コンクリート運営委員会では積極的に関わりたい(内田委員)、等の意見が出された。

まとめ

    第1編は対象者が幅広い。第2編と第3編は特殊性がある高い

    鋼構造運営委員会としては第1編と第4編を2年間でアップデートしたい。第2編は参照先があり、第3編は少ない。第1編と第4編は既往の研究に基づき改訂する。合成梁は脆性破断問題でも取り扱った。

    後1,2回の審議で決定したい。

2) 鋼構造塑性設計指針の改訂

高松委員から資料04-07に基づき説明があった。

    改訂WGのメンバー構成として、1年目6名、2年目は専門家も加えたい若干名の追加を考えたい。改訂作業は2年を目標とする。塑性解析はテキストとして使用しているされている。部材・接合部の設計は十分な塑性変形能力を期待する領域を対象とする。

    構造不安定問題と塑性解析の関わり、プラスアルファが入るとよい。限界状態との整合性として、現在の塑性設計に対応させたらどうか。

まとめ

    本指針は残すこととする。今後も使い続けられる。

    内容は2年の改訂改正を目標にする。新しい知見は次回次々回改定に回す。

    改訂をWGとして実施するか検討する。

    本文と解説の形式としたらよいからなる形式を想定する

3) 鋼構造限界状態設計指針の改訂

内田・井戸田委員から資料04-09に基づき説明があった。

    付録に変形能力を入れる。

    メンテを含めて2年間で行う。次世代の指針作成作業は410年間で行うことを考える。信頼性は限界状態に限らないが、鋼構造が先鞭をつけたい。(中島主査)

まとめ

    基本方針は承認された。

 

(8) 制振小委員会(仮称)立ち上げに関する審議

笠井委員から鋼構造制振設計指針・同解説(仮)目次案の資料04-12に基づき説明があった。

    本指針の方針は既往の関連出版物と重複しないと判断している。第1章は鋼構造変形限界設計桑村小委員会と、第23章は座屈及び接合小委員会と関連する。設計例では角形断面柱とH形断面柱をカバーする。

    笠井委員が小委員会委員長の任を負うことで合意した。

    曲げ降伏型を追加する。指針作成は3年間を目標とする。産学官で開発した制振が多数あり、これらを一般化する補完するで進めるを想定する。委員の数は最大15名とする。公募も取り入れる。WGのメンバー、コアメンバーは主査・幹事で決める。

 

(9) 次回運営委員会

会議  日時:20030日()1:00~1:00

場所:日本建築会館

 

(10) 補足

資料04-10:担当者にまわす。

資料04-11:事務局伏見さんに渡す。

記録:金子 洋文