第７回（2005年度第6回2006年度第３回）　鋼構造運営委員会議事録

日時：2006年7月24日（月）　13：00－17：00

場所：★日本建築学会★2階　会議室

出席者（順不同、敬称略）：中島、田川、緑川、井戸田、緑川、井戸田、小河、笠井、河野、大井、多賀、永田、高松、多田、田中、深澤、松尾、寺田（矢部代理）、金子

欠席者：内田、桑村、今野、吹田、中込、大井

提出資料：

07-00 2006年度第2回鋼構造運営委員会議事予定（2006年7月24日）（中島）

07-01 2005年度第7回　鋼構造運営委員会議事録（案）（金子）

07-02 鋼構造座屈小委員会（多田）

07-03 鋼構造接合小委員会報告（吹田）

07-04 2006年度第2回鋼構造制振小委員会　議事録（案）（笠井）

07-05 鋼構造塑性設計指針改定ワーキング進捗状況（高松）

07-06 鋼構造限界状態設計指針改定WG活動報告（内田）

07-07 2006年度第2回各種合成構造設計指針ＷＧ議事録（案）（河野）

07-08 鋼構造設計規準－許容応力度法－の質問に対する回答（田川）

 

審議事項

（1）          前回議事録の確認（資料07-01）

前回議事録（案）について内容が金子委員から説明された。(3)－1)において「今年度」を「本委員会の」に修正し、承認された。

 

（2）構造本委員会の報告

緑川幹事から内部監査、インド中部地震、耐震偽装についてRC構造運営委員会で検討中、構造工学論文集の継続問題、次年度大会は福岡大学で8/29～31開催、本年度大会の発表形態についての報告があった。

 

（3）本年度大会（鋼構造PD他）に関わる連絡

パネリストの論文投稿状況と締切日の目安についての報告があった。PD関係者の事前打合せは行わず、次回の委員会（9月6日開催）で調整し、進行方法について緑川幹事（PDまとめ役）からパネリスト等へ説明することが確認された。

 

（4）各小委員会・WG報告および次年度計画

1)　座屈小委員会（資料07-02）

多田委員から今回の鋼構造運営委員会までに小委員会は開催されてないこと、前回の運営委員会における重点審議内容はメールで連絡した旨の説明があった。

2)　接合小委員会（資料07-03）

田中委員から資料07-03に基づき説明があった。

・ （仮称）溶接接合ガイドブックは実務に就いて１～５年程度の経験者を対象とする。スケジュールは、平成19年に査読、平成20年に刊行目標としている。

・ 指針改定は4年毎に企画する。改定第２版に対する読者アンケートは次期改定に反映する。

3)　耐火設計小委員会

中島主査から小委員会が開催されてないので次回に報告があるとの説明があった。

4)　制振小委員会（資料07-4）

笠井委員から資料07-4に基づき説明があった。

・ 委員の公募が８月７日に締め切られ、5名の公募者があった。

・ 残留変形が設計指針に取り入れられるが、ダンパーとフレームの剛性比などのパラメータで定量的に判定する方向である。また、高張力鋼も対象とする。

6)　限界状態設計指針改定検討WG（資料07-6）

井戸田委員から資料07-6に基づき説明があった。

・ 2006年4月から内田主査に代わり井戸田委員が本WGの主査になることが承認された。

・ 現在、本設計指針の残部がないが、増刷はしない。

・ LRFDとASDにおける荷重の取り方の違いを明記しておく。

7)　各種合成構造設計指針WG（資料07-7）

松尾委員から資料07-7に基づき第2回WGの討議内容について説明があった。

・ 委員の追加を検討している。次回の鋼構造運営委員会で追加委員の承認をはかる。

 

（5）塔状構造物設計指針改定に関わる議論

深澤委員から指針改定の意向が示された。

・ 改定は、通信鉄塔関係や耐震補強等、最新知見も追加する方向とする。

・ 主査は学識経験者とし、小河委員が選出された。WGの委員は塔状構造物に携わる実務者で構成し、小河委員の協力のもと深澤委員が人選を進める。

 

（6）塑性設計指針改定に関わる議論（資料07-5）

今回の重点審議事項は「塑性設計指針の改定」である。本年度中に設計指針案をWGで作成し、次年度に小委員会としてその原稿を執筆することが高松委員から説明された。以下に討議内容の概要を示す。

・    7.2節の柱梁接合部パネルは塑性化することが前提とすると、部材として扱ったらどうか。

・    変形性能の定量的評価や柱脚のスリップ挙動に関しては今後議論していく。ただし、現委員会では教科書利用を念頭におく。

・    変形能力については十分ある場合と十分ない場合との考え方のみを示すことも考えられる。方針問題に関わるので熟慮されたい。

・    本指針では幅厚比のランク分けはせず、急激な耐力低下を避ける程度の規定を設ける。塑性化後の設計は概念的に記述し、数値は今後議論する。

・    ９章の実用設計法は形を変えて残し、追加する。

・    接合部について、接合小委員会との調整はあまり考えない方がよい。

・    各章節で量的にばらつきのないように留意されたい。

 

（6）その他

・    「鋼構造設計規準－許容応力度法」についての質問と意見の回答（資料07-08）が田川委員から示された。

・    次回鋼構造運営委員会は9月6日（水）午後3時から開催する。

・    次々回の鋼構造運営委員会は11月24日（金）午後1時から開催する。

記録：金子　洋文