9回(2006年度第4回)鋼構造運営委員会議事録

日時:20061124日() 13001700

場所:★日本建築学会★301 会議室

出席者(順不同、敬称略):中島,田川,緑川,井戸田,小河,笠井,河野,今野,吹田,多賀,永田,多田,深澤,松尾,寺田,金子

欠席者:内田,桑村,高松,田中,中込,大井

提出資料:

09-00 2006年度第5鋼構造運営委員会議事予定(20061124中島

09-01 第8回(2006年度第4) 鋼構造運営委員会議事録(案)金子

09-02 鋼構造運営委員会関連委員会・WG -2007年度活動計画・刊行計画企画(中島)

09-03 2006年度 第2回 鋼構造座屈小委員会 議事録(多田)

09-04 鋼構造接合小委員会報告(吹田)

09-05 鋼構造耐火設計小委員会活動経過報告(今野)

09-06 2006年度 第4回 鋼構造制震小委員会 議事録(案)(笠井)

09-07 鋼構造塑性設計指針改定検討WGの進捗状況(松尾)

09-08 第2回鋼構造限界状態設計指針改定検討WG議事録(案)(井戸田)

09-09 2006年度第3回各種合成構造設計指針WG議事録(松尾)

09-10 塔状鋼構造設計指針同解説 改定案骨子(深澤)

09-11 2006年度鋼構造運営委員会名簿(中島)

 

審議事項

(1) 前回議事録の確認(資料09-01

事前配布された議事録(案)に対する修正意見は特になく、承認された。

 

(2) 構造本委員会の報告

構造本委員会は鋼構造運営委員会前に開催されず、報告なし。

 

(3) 次年度事業計画(資料09-02)(中島)

鋼構造運営委員会は本年度で10年目となる。2007年度から10年間の活動を再度発足させることが説明された。

 

(4) 各小委員会・WG報告

1) 座屈小委員会(資料09-03

多田委員会主査から資料09-03に基づき座屈設計指針改定における各章の討議事項が説明された。

座屈拘束ブレースを新たに取り入れる。メーカー等が開発している特殊事情があるが、ここでは座屈しないための条件を示す。制振小委員会と扱いを調整する。

2) 接合小委員会(資料09-04

吹田小委員会主査から資料09-04について説明された。

溶接接合ガイドブックは、学会等の講習会に参加しない実務者まで対象とする。

他の協会,団体や都道府県等主催の講習会に使用される内容が望まれる。資格の有無や資格者の活動を示すなど。

運営委員会で講習会のあり方など、方策を考える。

3) 耐火小委員会(資料09-05

今野小委員会主査から資料09-05による指針の作成状況が報告された。

20071月の上旬には鋼構造運営委員会の査読者(永田委員,金子委員)に原稿を渡す。3月までに鋼構造運営委員会の査読を終了する。

4) 制振小委員会(資料09-06

笠井小委員会主査から資料09-06における討議内容が詳述された。

5) 塑性設計指針改定検討WG09-07

松尾委員から資料09-07に基づき改定の方針が説明された。

6) 限界状態設計指針改定検討WG

重点審議へ。

7) 各種合成構造設計指針WG(資料09-09

松尾小委員会主査から資料09-09に基づき改定内容が説明された。

2編と第4編が改定のメインとなる。面震ゴムにアンカーボルトが使用されているので記述してはとの意見があった。

8) 塔状構造物設計指針改定に関わる議論(資料09-10

深澤委員から資料09-10の改定骨子案についての説明があった。

本指針は他の学協会になく、また本指針についての質問も現時点であり、改定して存続させる。発行して20年経過しているが、設計の考えかたは現状も使用でき、それほど改定しなくてもよい。他の指針等に準拠しているところは現行のものに照合させる。ただし、設計例の荷重等の数値は旧指針のままとする。

設計例は旧指針等に基づいているが、改定せずに掲載する。塔状構造物の設計シナリオとして有効である。ただし、SI単位と参考にする指針等は見直す。

新しく設計例を作成する場合には、小委員会を立ち上げて次回に実施する。

指針と解説の目次は合わせるほうが良い。

各例題の最後に現行指針等を参照するように記述する。

次期改定のために、委員の人選案を早急に示す。

 

(5) 2007年度PDに関する議論

次年度PDのテーマとして、今日的課題である既存鋼構造建物の耐震改修を中心に議論された。

既存建物の保有性能を評価した事例や耐震改修の事例が複数件存在している。また、アメリカの事例紹介も含めることでテーマを構築し、次年度PDにエントリーすることが確認された。

次年度PDの推進は、中島主査、永田委員および多賀委員が中心となることが決定された。

 

(6) 2007年度鋼構造運営委員会委員(資料09-11

中島主査から委員の交代、委員の推薦などについて提起された。委員の推薦があれば今年度中に主査に連絡すること。

 

(7) 限界状態設計指針改定検討WG 指針改定内容に関わる議論

井戸田小委員会主査から資料09-08が説明され、討議が行われた。

変形性能を陽な形で取り込めるか議論するが、変形で性能を確認することは現状不可能である。統計資料は耐力関係のものである。

LRFDは使用限界を対象としている。しかし、限界状態設計法は終局限界も対象としていること、保有耐力に信頼性理論を取り入れることが特徴である。

用語の「安全限界」と「機能限界」を区別して欲しい。

信頼性に関する説明があるとよい。

改定は、短期(2年)と長期に分けて考える。長期的には、次世代の関係者をメンバーに加えることを希望する。

 

(8) その他

・今年度の各小委員会活動報告書の作成作業を進める。

・接合小委員会の杉本委員が役割を終了して退任した。

・次回学会大会直前に行われる懇親会は現委員、OBおよび小委員会委員合同で実施する。

・次回鋼構造運営委員会の開催:2007330日(金) 13001700 建築会館

委員の補充

PDについて

記録:金子 洋文