2001年度第7回鋼構造運営委員会議事録  

日時:2002327() 15:00-18:00

出席者: 小野、岩田、大井、大崎(上谷代理)、小河、小川、木村、桑村、田川、中込、中島、松尾、緑川、矢部

 

提出資料:

07-01 2001年度第7回鋼構造運営委員会議事予定(小野)

07-02 2001年度第6回鋼構造運営委員会議事録(案)(松尾)

07-03 構造本委員会議案(2001年度第5回)(大井)

07-04 鋼構造変形限界設計小委員会の活動予定表(案)(桑村)

07-05 2002年度大会PD用建築雑誌原稿「建築鋼構造における環境性とは何か」(岩田)

07-06 「高力ボルト接合設計施工指針」の継続発刊について(桑村)

07-07 「高力ボルト設計・施工指針」との対比における「鋼構造接合部設計指針」の位置づけ(中島)

07-08 鋼構造設計規準見直し案 (木村)

07-09 愛読者カード(軽鋼構造設計指針・同解説、鋼構造接合部設計指針、鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説、鋼構造限界状態設計 設計例) (小野)

07-10 鉄骨シンポジウム「品質・生産性を考慮した鉄骨の設計・施工技術」(矢部)

07-11 STESSA 2003(岩田)

 

審議事項

(1)       前回議事録(資料07-02)の確認

     次回委員会の開催曜日を水曜日に修正し、議事録を承認した。

(2)       構造本委員会(38日開催)の報告(資料07-03、大井幹事)

     AIJフォーラム(電子掲示板)が会員であれば登録により利用可能であること、構造本委員会の議事録が掲載されていること、利用のマニュアルがあることなどが報告された。

     2002年度大会で鋼構造関係PDは初日13時〜17時に5号館101室に割り当てられた。同時間帯に構造関係の3つのPDが並行して開催される。

     鋼構造接合小委員会外国関連規準評価検討WGの設置が認められた。

     耐震性能評価法検討WG(構造委員会直属)委員を鋼構造運営委員会から1名推薦することが求められた。

(3)       小委員会報告

1)鋼構造変形限界設計小委員会(34日開催、桑村主査、資料07-04

     今後の活動方針を検討し、決定した。すなわち、5年後に「鋼構造性能設計指針・同解説」刊行を目標に、2年目に骨子の作成、3年目に大会PD開催、4年目にシンポジウム開催などを計画していることが報告された。

     これについては種々議論の後、200211月頃、小委員会の作業の進捗状況を見てから名称も含めて指針作成に着手すべきかどうかを議論することにした。

 

2)鋼構造座屈小委員会(34日開催、大崎(上谷主査代理)、緑川委員)

     辻委員が小委員会を退任希望である。

     座屈性能設計WGでは部材の座屈についての情報を整備し、次回までに各委員の分担を決定すること、統合評価WGではシステム全体の座屈、解析を扱っていくことなどが報告された。

3)鋼構造接合小委員会(1月末日開催、中島主査)

     接合部設計指針に対する質問への回答書および正誤表の作成を行った。同指針の売れ行きは良く、2002年夏に重版の予定であったが、少し前倒しして重版する予定である。

4)鋼構造素材小委員会(228日開催、中込主査)

     鋼構造物の破壊に特化して検討するべく、現在素材レベル、部材レベル、構造物レベルでの資料を収集しているところである。あと1,2回程度で資料収集を終了し、シンポジウム開催などを目標に活動する予定である。

 

(4)       耐震性能評価法検討WG(構造委員会直属)委員の推薦について

     鋼構造運営委員会から桑村委員を推薦することとした。結果的に、同WG幹事の緑川委員を含めて鋼構造運営委員会からの委員は2名となった。

(5)       委員の退任について

     寺本委員より退任の希望が提出され、了承された。委員の補充については主査、幹事に一任することとした。その際、寺本委員は実務から私大を経ておられる。全体的なバランスを考慮して人選して欲しいという意見が出された。

(6)       2002年度大会PD用建築雑誌原稿について(資料7-05、地球環境小委員会:岩田主査)

     2002年度大会PD用建築雑誌原稿が地球環境小委員会より提出され、その内容を一部修正して了承した。その際、1)まとめは小野主査から大井幹事に交代すること、2)鋼構造のみでなく木造やRC構造などの他の構造もしくは建築全体が環境性という観点からどのような位置付けにあるのかについても言及して欲しいという注文がなされた。

(7)       高力ボルト設計施工指針の取り扱いについて(資料07-06,07

資料07-06および07-07を基に種々議論を行い以下の結論とした。

     高力ボルト接合の設計と施工をまとめた出版物に対するニーズの高さを踏まえ、学会 (鋼構造運営委員会)として、今後も継続して出版する。

     ただし、1993年版をそのまま出版することはせず、高力ボルト接合設計施工指針の精神を活かしつつ、接合部指針(2001年)の高力ボルト関連事項と鉄骨工事技術指針(1996年)の高力ボルト関連事項を勘案し、SI単位化の改定も行って、やさしく解説した内容とする。

     高力ボルト接合設計施工指針という名称は使わず、高力ボルト接合設計施工ガイドブック(仮称)として出版する。ただし、桑村委員から指針という名称を残すべきであるという意見もあった。

     高力ボルト設計施工ガイドブック(仮称)の刊行は、接合小委員会を中心に作業することとし、詳細は接合小委員会で検討する。

     ただし、今後も新しい指針(今回の場合は鋼構造接合部設計指針)が発刊されたからといって自動的に旧指針(今回の場合は高力ボルト設計施工指針)が廃刊されるとするのではなく、今回のように廃刊の妥当性を十分に議論して決定することとする。

(8)       鋼構造設計規準の見直しWGについて(資料07-08

     鋼構造設計規準の見直しWG木村主査より見直し案とWG設置申請書が提出され、議論の後了承された。その際、1)章立ての変更は最小限にとどめる、2)必要経費として運営委員会予備費13万円をあてることが確認された。また、各章に担当者を貼りつけることはせず、まず改訂すべき部分を議論し、その部分に担当者を貼り付けたほうが良いという意見が出された。

(9)       愛読者カード(資料07-09

     回答の担当者として軽鋼構造設計施工指針・同解説については大井幹事、鋼構造接合部設計指針については中島接合小委員会主査、鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説については事務局に決定した。

(10)   その他

     鉄骨シンポジウム「品質・生産性を考慮した鉄骨の設計・施工技術」(資料07-10、日本鋼構造協会主催)の開催が矢部委員より紹介された。

     国際会議STESSA 2003の開催と論文募集が大井幹事(岩田委員代理)より紹介された。

(11)   次回の開催予定

     2002524() 15:00-18:00

(記録:松尾)