11回(2007年度第1回)鋼構造運営委員会議事録

日時:2007529日() 13001700

場所:★日本建築学会★304 会議室

出席者(順不同、敬称略):中島,緑川,井戸田,小河,河野,今野,多賀,永田,高松,多田,田中,辻田,中込,深澤,寺田,金子

欠席者:田川,内田,笠井,桑村,吹田,田上,松尾

提出資料:

11-01 2007年度第1鋼構造運営委員会議事予定(2007529中島

11-02 第10回(2006年度第5) 鋼構造運営委員会議事録(案)金子

11-03 鋼構造運営委員会名簿(中島)

11-04 2007年度大会構造部門 発表題数(中島)

11-05 大会プログラム編成会議作業手順メモ(中島)

11-06 鋼構造耐火設計小委員会活動経過報告(今野)

11-07 2007年度 第7回 鋼構造制振小委員会 議事録(案)

11-08 第1回 鋼構造塑性設計指針改定小委員会 議事録(案)(高松)

11-09 2007年度第1回各種合成構造設計指針改定小委員会議事録(河野)

11-10 第4回鋼構造限界状態設計指針改訂検討WG議事録(案)(井戸田)

11-11 構造関係規準・指針の将来検討WG報告書(緑川)

11-12 溶接設計施工ガイドブック 進捗状況チェックシート(寺田)

 

審議事項

(1) 前回議事録の確認(資料11-02

事前配布された議事録(案)に対する修正意見は特になく、承認された。

 

(2) 構造本委員会の報告等(中島)

対象期間中の構造本委員会の開催なく、報告なし。

2007年度大会構造部門の発表題数(資料11-04)を含む過去5回分の題数について確認した。

大会プログラム編成会議作業手順のメモ(資料11-05)を作成した。次年度以降の作業効率向上に活用されたい。

 

(3) 各小委員会・WG報告

1) 座屈小委員会(多田)

対象期間中に小委員会が開催されなかったが、多田小委員会主査から改定指針の原稿執筆状況が説明された。資料は後日提出される。

2) 接合小委員会(資料11-12)(寺田)

寺田小委員会委員から溶接設計施工ガイドブック作成の進捗状況について報告があった。8月にガイドブックのドラフト版が出来上がる予定である。

ページ数は100以内に押さえること、また、最先端というよりも初心者が分かりやすいことを意識するようにとの意見があった。

刊行予定書等、書類を忘れずに提出する。節のタイトルに現れる用語「ポイント」は適切ではない。名称について省略・変更等については小委員会で検討する。

溶接設計施工ガイドブック次回8/1の重点審議事項とするである

3) 耐火小委員会(資料11-06)(今野)

今野小委員会主査から資料11-06から鋼構造耐火設計指針改定の進捗状況の説明があった。6月中に指針を作成し、9月に鋼構造運営委員会,12月に構造本委員会に査読をはかり、20086月に講習会を開く予定である。発刊については事務局と確認する。

複合災害についての検討は始まっているが、火災の視点から特段話題はないになっていなし

4) 制振小委員会(資料11-07)(金子)

金子小委員会委員から資料11-07に基づいて委員会の経過が報告された。

せん断棒モデルを扱うようだが、指針が解析の紹介に偏らないように留意されたい。保有性能の評価法等を示したい。

関連指針類との調整は鋼構造運営委員会で行っていく。市販解析ソフトにより制振構造を設計する際に設計者が各種パラメータを設定するが、そのノウハウとして役立つ指針とする。

AISCの事例のように、建築学会で制振設計指針を刊行することにより鋼材ダンパー系の制震構造の普及期待したいされる

5) 鋼構造塑性設計指針改定小委員会(資料11-08)(高松)

高松WG主査から資料11-08に基づき改訂方針が報告された。本年度から小委員会として発足している。

設計例を担当する複数の委員がゼネコン1社に所属しているが、実際設計を担当するメンバーは委員として処遇することで了承された。座屈設計指針の委員と重複しているが、指針作成において特に問題ないと判断された。

6) 各種合成構造設計指針WG(資料11-09)(河野)

河野小委員会幹事から資料11-09に基づき前回の鋼構造運営委員会の重点審議への対応を含めて討議内容が報告され、アンカーボルトに関する質問についてはデータの充実などWGで対応を考えている旨の説明があった。

7) 限界状態設計指針改定検討WG(資料11-10)(井戸田)

井戸田WG主査から資料11-10に基づき改定内容と担当者について説明があった。

前回改定時の委員が参加されているので内容のスムーズな連動性が期待できる。

Dsについては荷重指針(2004年版)との整合性を配慮する。

8) 塔状構造物設計指針改定に関わる議論(深澤)

深澤委員から当委員会で説明済みの改定内容は終了したとの報告があった。

錆びや新ケーブル指針等との整合性について、次回81日の鋼構造運営委員会で調整を希望する。

なお、査読委員は小河委員と辻田委員に決定された。

 

(4) 2007年度PDに関する議論(永田)

永田委員から配布資料の説明があった。

次回81日の鋼構造運営委員会においてパネリストの原稿を基に討論の内容等について議論する。

 

(5) 鋼構委員会「構造関係規準・指針の将来像」に関する討議(資料11-11

中島主査から議論する内容は「基本原則(案)」であることが示された。作成の主旨は、学会で出版される各規準・指針類が相互に整合していないことに対して6年前に提言が示されたが配慮されているとは言い難いので、改めて「構造設計規準等の基本原則(案)」としてまとめられた。

多賀委員から事前に検討された意見・質問が説明された。

既存指針・規準の改定時や新規作成時に基本原則(案)に示される方向に向けて、軌道修正していく。

第6限界状態の設定,7章目標構造性能の設定とあるが、指針・規準では枠組みを示すのみで、設定は設計行為ではないか。鋼構造運営委員会関連の指針・規準には6章から8章はないと思われる。枠組みの雛型はないが、解説を記述すると具体的になる。

 

(6) その他

・次回の重点審議事項は「溶接接合ガイドブック」とする。

・鋼構造運営委員会の今後のスケジュール

8/1(水)建築学会会議室13001700

8/28(火)「アクロス福岡」会議室1500~、

「ソラリア西鉄ホテル」18002000(+運営委員会OB+現小委員会委員)

記録:金子 洋文