16回(2008年度第1回)鋼構造運営委員会議事録

日時:2008529日() 13001700

場所:★日本建築学会★301 会議室

出席者(順不同、敬称略):中島,田川,内田,小河,笠井,河野,吹田多賀,永田,高松,田上,多田,田中,寺田,中込,深澤松尾,金子

欠席者:緑川,井戸田,桑村,辻田,平島

提出資料:

16-00 第16回(2008年度1回)鋼構造運営委員会議事予定(中島)

16-01 第15回(2007年度第5) 鋼構造運営委員会議事録(案)金子

16-02 鋼構造座屈小委員会 平成20年度活動状況(多田)

16-03 鋼構造接合小委員会報告(527日第1回開催)(吹田)

16-04 2007年度第1213回鋼構造制振小委員会議事録(案)(笠井)

16-05 鋼構造塑性設計指針(改定原稿案)(高松)

16-06 2007年度第7回各種合成構造設計指針改定小委員会議事録(田川)

16-07 第9回鋼構造限界状態設計指針改定WG議事録(案)(内田)

16-08 塔状鋼構造設計指針改定案について(多賀)

16-09 2008年度大会研究集会資料作成申請書(田上)

 

審議事項

1. 前回議事録の確認(資料16-01

事前配布された議事録(案)に対する修正意見は特になく、承認された。

 

2. 構造委員会の報告(中島)

前回委員会からの期間中に構造本委員会は開催されず、報告なし。

 

3. 各小委員会・WG報告

1) 座屈小委員会(資料16-02)(多田)

多田小委員会主査から(資料16-02)の活動状況が報告され、鋼構造運営委員会での査読が7月から9月にかけて行う計画など200911月の講習会までのスケジュールが示された。

10章シェル」は小委員会で削除することが決定された。現行指針の執筆担当者と連絡が取れず意見を伺えなかったが、鋼構造運営委員会では削除することが了承された。

2) 接合小委員会(資料16-03)(吹田)

吹田小委員会主査より、資料16-03に基づき小委員会報告があった。溶接ガイドブックは構造委員会の査読が完了したこと、613日に学会事務局と打ち合わせの上印刷作業に取りかかること、講習会は11/25東京,11/28大阪,12/2広島の3箇所に決まり,9月号建築雑誌に広告を出すことが報告され鋼構造運営委員会の了承を得た。

3) 耐火小委員会

休会中であるので報告なし。

4) 制振小委員会(資料16-4)(笠井)

笠井小委員会主査から資料16-04の活動内容が報告された。一部WGで執筆を始めているが、引き続き資料収集している。20104月頃に指針を作成する計画である。

ダンパーと接合部、さらにその取り付くフレームの保有性能を理論的に明確にするため、FEM解析や実験を実施する。より現実的なディテールの試験体を用いて10月頃実験する予定である。

5) 塑性設計指針改定小委員会(資料16-5)(高松)

本日の重点審議で改定内容の概要を報告した。

6) 各種合成構造小委員会(資料16-06)(田川)

田川小委員会委員から資料16-06の説明があった。

2008728日の鋼構造運営委員会の集中審議課題である。

7) 限界状態設計指針改定検討WG(資料16-07)(内田)

内田委員から資料16-07に基づき指針の刊行スケジュール等の説明があった。

8) 塔状構造物設計指針改定小委員会(深澤)

小委員会メンバーおよびその関係する構造設計者に査読を依頼した結果についてメンバーから報告があった。

現行指針の発行が1980年の新耐震設計法前であり現行の規定と整合していない箇所が多数存在すること、今後学会レベルを維持して全面改訂するにはユーザーやニーズが限られていること、また各協会で独自の指針類を有している現状等、今後のあり方を検討した結果、鋼構造運営委員会としては絶版とすることが決められた。

また、「鋼構造設計ガイドブック1:H形鋼を用いた中低層事務所建築」も廃版の方向にあることが議題に上がり、同じく鋼構造運営委員会にて絶版とすることが決められた。

 

4. 2008年度PDに関する議論

田上委員から資料(16-09)に基づき、開催日は三日目(920日)の午前、原稿締め切りは7月末、販売分は450部、等の説明があった。また、会員外講演者の旅費対応についても議論された。

 

5. 重点審議:鋼構造塑性設計指針改定

資料16-05の改定原稿案について審議が行われた。

主な討議事項

1.7節の最初の4行は序文に入れてはどうか。

1.8節の保有耐力設計を塑性設計とすることに対して、塑性設計は手計算で断面を割り付けるためにあると考えているので違和感がある。

・作用荷重を必要保有水平耐力としたらどうか。

・基準強度は、法律で規定されているため変わる可能性がある。降伏応力度を用いたらどうか。

SN材の扱いが議論された。既往の実験に使用されている鋼種、本指針が技術的側面を有するものである等で、原稿案どおりとする意見があった。

・p5.下から行目「鋼種の出荷時に添付するミルシートに記載された」を削除する。

1.7節が塑性設計であり、1.8節は2次設計との対応となるのではないか。

・以上を踏まえ、1.7節を縮小して1.8節を充実させる方向で修正する。

・幅厚比の表記方法は変わってきていて規基準で異なるので座屈設計指針で見直しいている。しかし、塑性設計指針では制限値を含めて旧版のままとする。

7章接合部は、手計算で扱う人を対象とするテキストとしては難しいと思われる。

・保有耐力計算法として「節点振り分け法」も追加し、例題で紹介こととする。

・序論で本指針改定の位置付けを唱っておくとよい。

・基本方針は承認された。序論、1.7節および1.8節に対する意見が主であった。

・読んで気づいた点は高松委員に個人的に指摘する。

 

6. その他

・大会直前の9171500から行われる鋼構造運営委員会の後に開催する懇親会について寺田委員から説明があった。昨年と同様に小委員会のメンバーおよびそのOBに参加を呼びかける。場所は広島市内を考えている。

・今年度の重点審議課題とその予定日

728日:各種合成構造設計指針改定

11月  :鋼構造接合部設計指針の改定

・これからの鋼構造運営委員会査読予定者一覧

*鋼構造座屈設計指針  :河野委員、寺田委員

*鋼構造接合部設計指針 :田川委員、辻田委員

*鋼構造塑性設計指針  :内田委員、田上委員

*鋼構造限界状態設計指針:緑川委員、中島委員

*各種合成構造設計指針 :田中委員、深澤委員

・次回以降の鋼構造運営委員会開催予定

次回 728日(月)13001700 建築学会会議室

次々回917日(水)15001700 広島

記録:金子 洋文