18回(2008年度第3回)鋼構造運営委員会議事録

日時:2008917日() 15001730

場所:三井ガーデンホテル広島

出席者(順不同、敬称略):中島,田川,緑川,井戸田,内田,桑村,吹田高松,田上,多田,田中,辻田寺田,永田,金子

欠席者:小河,笠井,河野,多賀,中込,平島,深澤,松尾

提出資料:

18-00 第18回(2008年度3回)鋼構造運営委員会議事予定(中島)

18-01 第17回(2008年度第2) 鋼構造運営委員会議事録(案)金子

18-02 AIJデジタルライブラリーにおける2008年度大会研究集会資料の配布について

18-03 刊行企画書「鋼構造塑性設計指針」(高松)

18-04 第2編デッキ合成スラブ構造設計指針・同解説、第3編鉄骨骨組と鉄筋コンクリート造耐力壁との合成構造設計指針の改定方針(田川)

 

審議事項

1. 前回議事録の確認(資料18-01

事前配布された議事録(案)に対する修正意見は特になく、承認された。

 

2. 構造委員会の報告(中島・緑川)

729日開催された構造本委員会の報告事項の紹介があった。

2009年度大会に関し、開催地は826日(水)~29日(土)に東北学院大学泉キャンパス(1010日付け変更)であり、発表部門細分類・細々分類を1110日までに検討し、研究集会企画案については1110日までに提出する。

鋼構造運営委員会関連として、「塔状鋼構造設計指針・同解説」の刊行中止と絶版、「鋼構造設計ガイドブック:H形鋼を用いた中低層事務所建築」絶版の申請依頼が審議され、申請が承認された。「鋼構造座屈設計指針」の査読委員は松尾彰委員と山田聖志委員が選定された。「鋼構造限界状態設計指針・同解説」と「各種合成構造設計指針・同解説」の刊行企画が承認された。「溶接接合設計施工ガイドブック」は査読の結果、刊行が承認された。

 

3. 各小委員会・WG報告

1) 座屈小委員会(多田)(小委員会継続)

多田小委員会主査から活動状況が報告された。

河野委員、寺田委員の査読結果を118日の小委員会で議論する。構造委員会の査読(松尾彰委員、山田聖志委員)は11月末~091月末、刊行は0910月、講習会は11月の計画となっている。次年度の計画として当小委員会は4年を経過し、次期主査を検討中である。ただし、改定指針脱稿は2008年度体制で対応する。

2) 接合小委員会(吹田)(小委員会継続)

吹田小委員会主査より小委員会報告があった。

溶接ガイドブックについては第2稿を校正し、印刷作業中である。

接合部設計指針改定については検討項目を担当委員が検討中である。11月の結果で次年度の活動を計画する。出版は2009年末を予定している。

3) 制振小委員会

小委員会は期間中に開催されず、報告なし。

4) 塑性設計指針改定小委員会(資料18-03)(高松)(小委員会休会)

高松小委員会主査より資料18-03に基づき今後の活動計画が説明された。

鋼構造運営委員会の査読は内田委員と田上委員であり、原稿は郵送済みである。構造本委員会の査読は20091月~3月となる。

小委員会は休会とするが、20093月の査読結果によっては開くことになる。刊行は200910月~11月で、講習会は座屈設計指針の2ヶ月後を予定している。

5) 各種合成構造小委員会(田川)(小委員会継続)

田川小委員会委員から活動報告があった。

前回鋼構造運営委員会における第1編と第4編の審議内容を小委員会メンバーに連絡した。第2編と第3編は本日の重点審議事項である。930日に小委員会にて詳細を詰める。

6) 限界状態設計指針改定小委員会(井戸田)

井戸田小委員会主査から活動状況が報告された。

小委員会内で1次原稿を査読中である(~9月)。10月に鋼構造運営委員会、11月~12月に構造委員会でそれぞれ査読し、20094月に脱稿、20099月に刊行する計画である。

 

4. 2008年度PDについて(田上)

PD資料は前年同様にデジタルライブラリーに登録する(資料18-02)、販売部数は450部等の説明があった。

 

5.重点審議:各種合成構造設計指針改定

資料18-04の改定原稿案について審議が行われた。

主な討議事項

第2編 デッキ合成スラブ構造設計指針・同解説(田川)

・「日本鉄鋼連盟:デッキプレート床構造設計・施工規準-2004」に対して建築学会では学術的特色を出すため、実験による性能試験方法と判断基準を示すこととした。

1985年版と変更した理由は、デッキプレートのJISが改定され、整合させるためである。

・支保工を外したデッキプレートは、鉄骨とコンクリートの合成効果を厳密に考える必要がある。その試験方法を示す。

・合成スラブの設計は、打設時にたわまなければ健全である。ただし、合成スラブの曲げ試験をすると鉄骨とコンクリートの一体性が無くなるとの意見があった。

・新しい合成スラブを開発する場合に有用となることが建築学会のスタンスである。

・デッキ合成スラブと合成梁の関連性はないが、鉄骨梁の横座屈に対するスラブの補剛効果を考えると波の方向性が影響する。合成梁としての記述が必要との意見があった。

・デッキプレートの開発者が参考とする指針か。設計者はメーカーのカタログで済ませているのが実情とのことである。

・メーカーの認証取得の参考となることも他のマニュアル等との差別化と考えられる。

第3編 鉄骨骨組と鉄筋コンクリート造耐力壁との合成構造設計指針の改定方針(田川)

・本編は各委員で目を通し、意見があれば小委員会主査・幹事に連絡する。

・鉄骨造に鉄筋コンクリート造耐力壁を入れることに対する質問があった。今回の改定では若干加筆した程度との説明があった。

 

6. その他

・次期主査は緑川委員に決定した。

2009年度大会PD1110日までにメールで提案する。

・発表部門細分類・細々分類について要望があればメールで連絡する。

・現在およびこれからの鋼構造運営委員会査読者一覧

*鋼構造接合部設計指針 :田川委員、辻田委員

*鋼構造塑性設計指針  :内田委員、田上委員

*鋼構造限界状態設計指針:緑川委員、中島委員

*各種合成構造設計指針 :田中委員、深澤委員

・今後の鋼構造運営委員会開催予定

2008121日(月) 建築学会会議室 13001700

    重点審議:限界状態設計指針,塑性設計指針

2009327日(金) 建築学会会議室 13001700

    重点審議:接合部設計指針

記録:金子 洋文