2009年度第1回 鋼構造運営委員会議事録
日 時:2009年5月25日(月) 13:00−16:00
場 所: 日本建築学会 301会議室
出席者(敬称略):緑川主査、井戸田、越智、笠井、金子、多賀、高松、田上、竹内、多田、田中、成原、深澤、伏見、藤澤、寺田
欠席者:内田、小河、河野、桑村、吹田、田川、中込、中島、西山、平島
資 料:
01-01 2009年度第1回鋼構造運営委員会議事予定
01-02 鋼構造運営委員会委員名簿 (事務局)
01-03 第20回(2008年度第5回)鋼構造運営委員会議事録(案) (金子)
01-04 2009年度大会構造部門 発表題数 (事務局)
01-05 「鋼構造座屈設計指針」改定講習会 会報案 (多田)
01-06 各種合成構造設計指針改定小委員会 (田川)
01-07 2009年度大会研究集会(PD)資料作成申請書および開催予告案 (永田)
01-08 鋼構造運営委員会所轄出版物担当委員一覧 (緑川)
01-09 学会直営出版物 2007年度販売部数および在庫一覧 (事務局)
01-10 第10回塑性設計指針改定小委員会議事録 (高松)
01-11 2009年度 鋼構造接合小委員会委員 (田中)
01-12 鋼構造運営委員会査読:鋼構造限界状態設計指針・同解説 査読に対する回答 (井戸田)
01-13 鋼構造制振小委員会およびワーキンググループ/鋼構造制振設計指針構成案 (笠井)
01-14 鋼構造運営委員会ホームページについて (寺田)
審議事項
1.2009年度委員(資料01-02)
・資料01-02は2009年3月時点のものであり、その後、下記委員の変更があった。本変更は7月17日の構造本委員会で承認され委員が正式に決定する。
@ 2009年度座屈小委員会の主査として東京工業大学竹内徹委員(新任)
A資料記載の鉄鋼連盟委員の永田委員、猪砂委員に替わり、新日鐵伏見委員、JFE藤澤委員(交替)
B辻田委員にかわり大成建設成原委員(交替)
2.前回議事録の確認(資料01-03、金子)
・事前配布された議事録(案)に対する修正意見は特になく、承認された。
3.構造本委員会の報告等(資料01-04、緑川)
・資料に基づき、今年度の大会の発表題数および研究協議会・PD予定の報告があった。
4.各小委員会・WG報告
1) 座屈小委員会(資料01-05、多田、竹内)
・資料に基づき、多田前主査から講習会予定の説明があった。講習会は2009年11月4日東京、11月16日大阪である。
・出版される座屈設計指針の中に設計例は含まれていないが、講習会では理解を深めるために設計例を紹介することとしている。具体的な設計例の内容については、現在調整中との報告がされた。
・今年11月の講習会は昨年度の多田旧主査が担当するが、並行して今年度からの竹内新主査体制の活動が開始されている。
・竹内新主査から新体制の方針説明があり、座屈に関する新しい知見を整理し2012年度に「座屈に関する諸問題」としてまとめていく予定であるとの説明があった。
2) 接合小委員会(資料01-11)
・今年度、主査が吹田委員から田中委員に交代した。田中委員から、「小委員会としては引続き接合部設計指針の第3版に向けた改定作業がメインになる。2010年度に脱稿し2011年度講習会開催の予定である」との説明がなされた。
3) 耐火小委員会
・平島委員が主査となり、今年秋に新たに設置を予定している。
4) 塑性設計指針改定小委員会(資料01-10、高松)
・構造本委員会の査読を受け、5月16日に小委員会を開催した。査読回答書を構造本委員会の査読担当の伊藤委員と和田委員に6月に送付し、7月17日の構造本委員会での承認を目指している。
5) 各種合成構造設計指針改定小委員会(資料01-06、田川)
・第1から第4編のうち、第2、第3編は運営委員会の査読中。第1と第4編は小委員会において原稿とりまとめ中であり、6月上旬に鋼構造運営委員会査読依頼予定である。
6) 限界状態設計指針改定小委員会(資料01-12、井戸田)
・資料に基づき鋼構造運営委員会査読(査読委員は中島委員と緑川委員)に対する回答の説明がされた。
・本資料への意見等は、直接井戸田委員へ連絡して下さい。
・限界状態設計指針の改定については、7月に構造本委員会査読を経て来年2、3月に講習会を開催する予定である。塑性設計指針の講習会と同じ時期になるので,日程が近づきすぎないように注意して調整したい。
5.大会PDについて(資料01-07、寺田)
・大会PD資料作成申請書と会告用PD主旨の説明がされた。
・資料印刷は420部とすることとなった。
6.鋼構造運営委員会管轄の出版物について(資料01-08、01-09、緑川)
・資料に基づき鋼構造運営委員会管轄の指針等の出版物の質問対応担当委員の一覧について確認された。全体の担当幹事は多田委員である。
7.重点審議:鋼構造制振設計指針(資料01-13、笠井)
・資料に基づき審議が行われた。主な報告/審議事項は下記の通り。
・小委員会と3つのWGにより現在指針を執筆中である。
・指針は、本文−解説の形式を考えている。
・指針の構成案は資料01-13の通り。現在、3章と4章が先行している。
・座屈拘束ブレースには、ブレース接合部がクレビスの場合や塑性化領域が座屈拘束材の内部にある場合などのタイプがある。接合部を含む座屈拘束ブレースの座屈に対する設計法は、それぞれのタイプに対して一様には適用できないと考えられる。設計式を記述する際には、適用範囲を明確にすること。
・指針では、わかっていることとわかっていないことを明確に示す。
・座屈拘束ブレースの座屈に対する考え方や接合部設計などについて、座屈小委員会や接合小委員会と連携する。
・言葉として「制振構面」や「非制振構面」はあいまいなので、それぞれ「制振ダンパーの取り付く柱梁架構」などのようにわかりやすく記述する。
・スラブの影響など、制振架構特有の問題ではないことをどこまで詳細に記述するかはさらに検討する。
・本件、引き続き次回鋼構造運営委員会での重点審議とする。
8.新規小委員会立ち上げ(緑川)
・現在、新たな小委員会として「鋼構造環境小委員会」の立ち上げを計画している。山口大学の藤田正則先生に主査を依頼し、半年程度のWGで内容を検討し小委員会をスタートさせる予定である。
9.その他
1)鋼構造運営委員会ホームページについて(資料01-14、寺田)
・新体制にあたり、鋼構造運営委員会のホームページを更新する。
・研究室や小委員会のリンク希望、その他の意見などあれば、寺田へ連絡して下さい。
2)大会前日運営委員会と懇親会について
・今年度、スケジュールその他の事情により大会前日の運営委員会と懇親会は実施しないこととなった。次々回の鋼構造運営委員会は9月に実施予定。
■今後の鋼構造運営委員会開催予定
第2回 2009年7月27日(月) 建築学会会議室 13:00〜17:00
重点審議:(引き続き)鋼構造制振設計指針
第3回 2009年9月(予定)
記録:寺田