2003年度第1回 鋼構造運営委員会議事録
日時:2003年5月12日(月) 15:00-18:00
出席者: 小野、岩田、上谷、大井、小川、小河、木村、桑村、作本、多賀、田川、多田、長尾、中島、深沢、松尾、緑川、矢部
提出資料:
12-01 2003年度第1回鋼構造運営委員会議事予定(小野)
12-02 2002年度第4回鋼構造運営委員会議事録(案)(大井)
12-03 鋼構造座屈小委員会 活動報告(上谷)
12-04 鋼構造接合小委員会―進捗状況報告(中島)
12-05 「高力ボルト接合設計施工ガイドブック」−現在までの進捗状況 (中島)
12-06 鋼構造地球環境小委員会報告 シンポジウム「地球環境問題への建築鋼構造の対応」(岩田)
12-07 鋼構造設計規準改定の基本方針に関する意見書(田中)
12-08 全国建築用ターンバックル協議会からの申入書 (箕村)
12-09 愛読者からの質問
12-10 鋼構造設計規準見直し小委員会第1回議事録案(木村)
12-11 2003年度大会PD資料「鋼構造の性能設計を考える」(桑村)
配布資料 日本鋼構造協会講習会案内「超鉄鋼で築く21世紀」
審議事項
(1) 前回議事録案(資料12-01)の確認(大井幹事)
前回議事録を資料の通り承認した。
(2) 小委員会報告
1) 鋼構造座屈小委員会(資料12-03、上谷委員)
・ 資料に従い、座屈小委員会および骨組座屈の統合的評価法WGの活動状況が報告された。
・ その際、同WGにおいて三谷勲委員の辞任と荒木慶一委員、片平崇委員の追加が報告され、運営委員会で了承された。
・ 活動成果の公表方法として2004年4月に運営委員会主催でワークショップ(拡大(公開)小委員会)の開催を検討していることが報告された。
・ 同報告中、建物の地震被害レベルと各部材の座屈発生許容限度表示例に関しては変形限界小委員会でも関連のデータを蓄積しており、何らかの形でデータの交流を行いたい旨桑村委員より申し入れがあり、今後協力していくことが了承された。
3) 鋼構造設計規準見直し小委員会(資料12-10、木村委員)
・ 5月8日に開催された同小委員会報告として、活動方針、原稿の審議内容が報告された。
・ 本日提出することが予定されていた「鋼構造設計規準見直しに関して運営委員会で検討すべき内容」は次回運営委員会に提出する予定であることが報告され、了承された。
4) 鋼構造地球環境小委員会(資料12-06、岩田委員)
・ 今年度が最終年であるので、活動成果を今年度中にとりまとめ、シンポジウム「地球環境問題への建築鋼構造の対応」(内容の詳細は資料12-06参照)を2004年6月に開催予定であること、およびその内容が概略報告された。
・ それに対して、2005年にグリーンビルコンファレンスが開催される予定でもあり、その母体となりうる同小委員会には継続して欲しいと言う意見が出された。
・ 鋼構造運営委員会という内輪だけのシンポジウムではなく地球環境委員会とジョイントしたものが欲しいという意見が出された。それに対しては、他分野との横断的な内容は地球環境委員会の方で扱い、鋼構造に関連した内容はこちらできちっとした形でまとめていきたいとの回答がなされた。
5) 鋼構造変形限界設計小委員会(資料12-11、桑村委員)
・ 資料に従い2003年度大会PDの建築雑誌開催案内が報告された。
・ PD開催時の配布冊子原稿は6月17日開催予定の小委員会で検討し、次回運営委員会で報告することが了承された。
6) 鋼構造接合小委員会(資料12-04、12-05、中島委員)
・ 資料12-04に従い、3月27日開催の接合小委員会および外国関連規準評価検討WGの報告がなされた。今後、接合小委員会の活動成果は鋼構造接合部設計指針の部分改定という形で反映したいという目標が示された。
・ 資料12-05に従い、高力ボルト接合設計施工ガイドブック(仮称)の査読結果の紹介とその対応の説明があり、了承された。そして、本書は「高力ボルト接合設計施工ガイドブック」という名称とすることに正式決定された。最終原稿を完成し次第、構造委員会へ提出する。
(3) 愛読者からの質問
1)各種合成構造設計指針に関する質問への対応は長尾委員に依頼した。
2)塔状鋼構造設計指針に関する質問への対応は多賀委員に依頼した。
これらについては一ヶ月を目途に回答案を作成していただくこととした。
(4) 日本鋼構造協会主催講習会「超鉄鋼で築く21世紀」の案内と参加要請がなされた。
(5) 鋼構造設計規準などの改定について
・ 鋼構造設計規準の改定方針について以下のような議論を行なった。
・ 鋼構造設計規準は親規準的なものではなく、設計法を前面に押し出した方向でまとめる。名称の一例として「鋼構造許容応力度設計指針」などが上げられた。
・ BCR、BCP鋼材(資料12-07)について:鋼構造設計規準では暗に終局安全性も期待されており、F値が与えられれば同規準で機械的に設計できるというものではない。同鋼材は日本建築センターで安全性に対して特別な配慮がされているものであり、F値のみを事務的に取り込むべきではないという意見が出された。今後、鋼構造設計規準見直し小委員会で十分議論し、素案を提出していただき、改めて運営委員会で議論することとした。
・ その他の問題についても、同小委員会より随時問題提起していただき議論していく。
・ その他の規準類のあり方についても議論した。
(6) 次回の開催予定
次回 2003年7月2日(水) 15:00から18:00 本会会議室
(記録担当:松尾 彰)