2003年度第2回 鋼構造運営委員会議事録

日時:2003年7月2日() 15:00-18:00

出席者: 小野、岩田、大井、小川、木村、桑村、多賀、田川、田渕、長尾、中込、中島、深沢、松尾、緑川、矢部

 

提出資料:

13-01 2003年度第2回鋼構造運営委員会議事予定(小野)

13-02 2003年度第1回鋼構造運営委員会議事録()(松尾)

13-03 2003年度鋼構造接合小委員会 進捗状況メモ (中島)

13-04 構造本委員会議案(2003.5.12)(大井)

13-05 鋼構造耐火設計小委員会議事録(鈴木)

13-06 鋼構造素材小委員会議事録(中込)

13-07 鋼構造設計規準 第3次見直し原稿(木村)

13-08 愛読者カード(塑性設計指針SI化希望・鋼構造設計規準カラー化希望) (小野)

13-09 鋼構造設計規準 有効のど厚についての質問 (田川)

13-10 大会PDの予定(桑村)

 

審議事項

(1)       前回議事録案(資料13-02)の確認(松尾幹事)

前回議事録を資料の通り承認した。

(2) 構造本委員会の報告(資料13-04、大井幹事)

  ・5月12日構造本委員会の報告:能力開発支援制度の創設。2003年度大会の投稿数6135(うち構造2153)。2004年度大会は北海道大学(2004829日(日)〜31日(火))

(3)   小委員会報告

1) 鋼構造座屈小委員会(緑川委員)

(ア)  小委員会主査の上谷委員欠席のため、緑川委員より座屈小委員会は今回まで開かれていないとの報告があった。

 

2)      鋼構造地球環境小委員会(岩田委員)

(イ)  小委員会主査の岩田委員より、活動成果の報告資料を鋭意作成中であるとの報告があった。

 

3)      鋼構造変形限界設計小委員会(資料13-10、桑村委員)

(ウ)  資料に基づいて2003年度大会PDの準備状況が報告された: PD開催時の配布冊子については617日の小委員会で原稿を審議した。7/20締切で完成原稿とする予定。前書きを小野主査にお願いする。

 

4)      鋼構造素材小委員会(資料13-06、中込委員)

(エ)  議事録に基づき、進捗状況が報告された: 各小委員会委員の提案する各手法を用いて、破壊に特化した具体的な共通の問題を解析して、まとめたい。

(オ)  小委員会委員の交替(堀委員→ 佐藤篤司 新委員)が諮られ、運営委員会として了承した。

 

5)      鋼構造耐火設計小委員会(資料13-05、鈴木委員提出、小野主査)

・小委員会主査の鈴木委員欠席のため、小野主査から議事録の紹介があった。

・小委員会主査の交替の申し出があったが、現小委員会主査の鈴木委員出席の上で運営委員会に対して説明していただき、その上で審議することとした。

 

6)      鋼構造接合小委員会(資料13-03、中島委員)

(カ)  資料に従い、進捗状況の報告があった: 2005年3月に鋼構造接合部設計指針の改定を目指して作業する。

(キ)  現場溶接継手におけるボルト締めと溶接の順序についての話題。土木と建築では順序が逆。本締めの後溶接すると導入軸力が低下する例がある。田渕委員より、報告例によっては結果が異なるので、現在実験調査中であるとのコメントがあった。

(ク)  外国関連規準評価検討WGについては、2004年3月で成果報告し終了の予定。

 

7)      鋼構造設計規準見直し小委員会(資料13-07、木村委員)

(ケ)  資料13-07の原稿冊子の概略紹介があった:

目次の変更点:7章 繰り返し応力を受ける部材接合部の7.5 溶接を新設

  9章はりは節の順序を入替、9.7ウェブに開口を有するはりを新設

  12章引張材は、12.112.3を入替

13.1  孔欠損を有する材の有効断面積に変更

17章          柱脚は 全面的に充実した。

付のウェブの座屈検定、例題を抜いた

(コ)  以下、下記のような議論が行われた。

− リベットは残すか、どうか? 

→ 残すこととする。(新築だけではなく既存も考慮して)

− 材料はJIS材のみか? → 原則としてJIS材に限るとし、特認材などの扱いについては、解説で注意点を述べた方がよい。

− fbの式を変更するか? →次の段階の議論とする。

  − 幅厚比等の式でEを出し、単位系によらない形の式にするか?→ pending

− 幅厚比の式は変更してもよいのでは? →次の段階の議論とする。

− 7章繰り返し応力をうける部材及び接合部 全般的に考え方を変えても良いか?

→小委員会でも、もう少し議論したい。

  − 幅厚比の板幅の取り方の説明図 → ボルト組立を溶接組立の絵にしたい。

  − 端モーメント比の符号 → 複曲率を正(限界状態設計指針と同様)にしたい。

  − 新しい知見の取り扱い → 一般性、適用範囲を慎重に検討したい。

  − 古い内容の削除 → 慎重に。新しい内容に置き換え、解説に残すことも検討する。

− 名称は、鋼構造許容応力度設計指針(または規準)か? →pending

  − 「親規準」は必要か?→ 分散していると大変なので、それ1冊で建物の全部が構造計算できるものがあれば便利であるという意見があった。

 

(4)   愛読者からの質問

1)各種合成構造設計指針に関する質問(長尾委員担当)については回答済みであり、読者より謝意が寄せられた、との報告があった(小野主査)。

2)塔状鋼構造設計指針に関する質問(多賀委員担当)についても回答済みであり、読者より謝意が寄せられた、との報告があった(小野主査)。

3)前回運営委員会の後、鋼構造設計規準の有効のど厚に関する質問があり、見直し小委員会に対応を依頼したとの報告があり(小野主査)、田川委員より検討の経緯が資料13-09に基づいて説明があった。また有効のど厚の「有効」の意味が定義されていない、との指摘があった。回答案の作成は田川委員にお願いすることとなった。

 

(5)   次回の開催予定

日時:2003年9月4日(木)15:00〜18:00
場所:名古屋工業大学2号館11階ラウンジ
   (名古屋市昭和区御器所町) 

 

(記録担当:大井謙一)