2003年度第3回 鋼構造運営委員会議事録

日時:200394日(木曜日) 1500-1800

場所:名古屋工業大学2号館

出席者(順不同、敬称略):小野、長尾、緑川、小川、伊藤、上谷、矢部、田淵、木村、田川、

多田、多賀、深沢、中島、岩田、作本

 

提供資料:

14-01 2003年度第3回鋼構造運営委員会議事予定(小野)

14-02 2003年度第2回鋼構造運営委員会議事録(案)(大井)

14-03        鋼構造本委員会予定議案(2003年度第2回)、第2回鋼構造本委員会報告(大井)

14-04        鋼構造設計規準見直し小委員会第2回議事録(案)(木村)

14-05        2005AISC規準(LRFDASDの合体版)にみる米国の取り組み(中島)

14-06        鋼構造地球環境小委員会 2003年度第2回議事録(岩田)

14-07        2003年度鋼構造接合小委員会 進捗状況メモ(中島)

14-08        鋼構造座屈小委員会 活動報告(上谷)

14-09        WG廃止申請書・WG設置申請書(緑川)

 

審議事項

(1)前回議事録の確認(資料14-02)の確認(大井提出、小野)

・前回議事録を資料の通り承認された。

(2)鋼構造本委員会予定議事案、第2回鋼構造本委員会報告(資料14-03、大井提出、小野)

714日開催第2回構造本委員会の報告:主な内容として、今後の構造委員会開催スケジュール、2004年度開始特別研究委員会の募集、2003年度能力開発支援事業委員会、WG廃止/設置申請、委員の委嘱などが報告された。鋼構造本委員会資料を回覧。

(3)小委員会報告

1)                         鋼構造地球環境小委員会(資料14-06、岩田)

O          活動成果の技術資料をシンポジウム開催に向けて作成していることの報告があった。報告資料の1次原稿完成を今年度中(12月)に予定。

O          シンポジウムは前回行われたPDをふまえて行う(来年度3月を予定)。

 

2)                         鋼構造接合小委員会(資料14-07、中島)

O          進捗状況の報告が行われた。報告については以下の3項目

20053月に「鋼構造接合部設計指針」の改訂版発行を目指す。

・改訂に際し、Semi-Rigidに関する規定を加えることは出来ないかの意見が出た。

・高力ボルトガイドブックの出版:本委員会の査読を終了して回答を執筆中。10月の構造本委員会で承認を得たい。

O          外国関連規準評価検討WG2003年度の検討内容を論文形式で記述して最終成果報告をまとめる。具体的な検討項目は資料の通り。

 

3)                         鋼構造座屈小委員会(資料14-0814-09、上谷、緑川、多田)

O          小委員会、WGの活動報告が行われた。提供資料14-08にもとづいて鋼構造座屈性能設計WG報告(緑川)、骨組座屈の統合的評価法WG報告が行われた(多田)。

O          鋼構造座屈性能設計WG委員の追加 石原 直(国土交通省)、承認された。

O          WGの廃止と新設について(資料14-09)、構造委員会で承認された。

O          成果の公表方法について:ワークショップ(拡大(公開)小委員会)を開催する。最終的な成果をシンポジウムを開催し、出版物としてまとめる。その際問題となるジンポジウム資料などに掲載する引用資料の版権確認などについて学会本部に問い合わせる。

 

4)                         鋼構造設計規準見直し小委員会(資料14-0414-05、木村、中島)

O          来年3月を目処に最終案を取りまとめている。原稿審議の資料に基づき、前回の小委員会の検討事項を説明。(仮称)鋼構造許容応力度設計指針・同解説-4次原稿を回覧。

O          資料14-05を用いて、米国でのAISC規準の取り組みについて紹介。

O          議論が行われた主な項目について以下に示す。

1.        名称についての議論を行い、主査からこれまでの運営委員会の議論を踏まえて設計法を陽に表現した標題にしたいこと、他の指針との関係で設計法が記述された指針を並列することにしたいこと、更に今後早急に統一的な鋼構造の規準整備について方向性を議論するWGを立ち上げていきたいとの発言があり、名称は「鋼構造許容応力度設計指針・同解説」を基本とすることとした。

2.        今回の見直しで扱う材料に関しては「原則としてJIS製品」とし、BCP,BCRなどの特認品については解説で記述するとした小委員会の方針をとることとした。 

3.        リベットの扱いについては小委員会の方針をとることとした。

4.        幅厚比の板幅の取り方は前回までの議論を踏まえてこれまでの取り方を踏襲することとした。ヤング率を陽に出した表現にするかは小委員会で更に検討する。

5.        許容曲げ応力度の表現について一本の許容応力度式の表現に変えるかどうかについて資料(14-05)を参考にして議論し、小委員会で更に検討してもらうこととした。

 その他に、接合パネルの降伏耐力が、接合部設計指針と現行の鋼構造設計規準とで値が異なるため、関係を解説に記述して欲しいとの意見が出され検討することとした。

 

次回の開催予定

日時:2003115日 15:00-

場所:建築会館

記録:佐藤、議事録文責:小野