2004年度第回 鋼構造運営委員会議事録

日時:200419日(月) 1500?1730

出席者(順不同、敬称略):小野、岩田、大井、大崎(上谷代理)、小川、小河、木村、桑村、今野、多賀、田川、多田、中島、長尾、松尾

 

提供資料:

17-01 2004年度第回鋼構造運営委員会議事予定(小野)

17-02 2003年度第回鋼構造運営委員会議事録(案)(大井

17-03 構造本委員会資料(2003年度第回)(小野)

17-04 シンポジウム「地球環境問題への建築鋼構造の対応」実施計画書(岩田)

17-05 梁の許容曲げ応力に関する提案(中島)

17-06  2004年度鋼構造接合小委員会進捗状況メモ中島

17-07 鋼構造座屈小委員会活動報告(上谷、大崎)

17-08  2004年度学会大会鋼構造PD中島

17-09 鋼構造設計規準10.2クレーン走行ばりのたわみ 質問への回答他(長尾、小野)

17-10  鋼構造運営委員会04予算配分(修正案)(小野)

17-11  鋼構造設計規準見直し小委員会報告(木村)

17-12        平成15年度第4回鋼構造変形限界設計小委員会議事録(桑村)

17-13        鋼構造耐火設計小委員会活動報告(今野)

回覧 シンポジウム「地球環境問題への建築鋼構造の対応」の原稿

審議事項

(1)鋼構造耐火設計小委員会主査今野和近委員の紹介と挨拶

(2)前回議事録(資料17-02)の確認

前回議事録案を承認した。

 

(3)構造本委員会報告(資料17-03

3月11日開催第5回構造本委員会の報告:主な内容として、東海地震等巨大災害への対応特別調査委員会設置(秋山委員長、上谷、西川幹事、3つのWGが設置され、建築構造物WGに鋼構造運営委員会から大井委員を推薦)、阪神淡路大震災10周年事業(国連防災世界会議、メモリアルコンファレンスin Kobe、シンポジウム、土木学会との共催シンポなど4つの催しが企画)、大会PDは3日目の午後開催などが報告された。

各種委員の推薦、刊行物の企画などの承認:鋼構造設計規準、鋼構造耐火設計指針の刊行が承認された。その際、鋼構造設計規準のタイトルをRCと同形式とするよう指摘された。(本日の鋼構造運営委員会で改定案はすでにそのようになっており特に問題ないことが確認された。)

鋼構造運営委員会主催のシンポジウム「地球環境問題への建築鋼構造の対応」が承認された。

 

(4)小委員会報告

1) 鋼構造座屈小委員会(資料17-07、大崎

・ 4月24日開催予定の拡大小委員会について、そのプログラムが報告された。資料代は座屈小委員会委員のみ無料とし、他は1500円を徴収することとした。

 

2)      鋼構造接合小委員会(資料17-06、中島)

        2003年第6回委員会を外国関連規準評価検討WGと合同で3月29日に開催し、同WGの最終報告、鋼構造接合部設計指針の改定内容(外ダイアフラム形式柱梁接合部、梁端ハンチ形式の設計、計算例の見直し、柱脚の充実など)を検討した。

        外国関連規準評価検討WGは2年間の活動を終了した。これまでの研究成果はCDまたは印刷物としていずれ有償配布する予定である。

 

3) 鋼構造耐火設計小委員会(資料17-11今野

・指針改定の進捗状況として構造関係(鋼材の高温特性としてSN材関係データの追加、高力ボルトの高温特性文献リストの作成、独立行政法人建築研究所から梁の高力ボルト継手部の載荷加熱実験データの提供)と荷重関係(可燃物の単位発熱データの追加、可燃物の類型化など)について検討した旨報告がなされた。

 

3)      鋼構造変形限界設計小委員会(資料17-12、桑村)

・非構造部材や建築設備などには仕様規定型設計が根強く残っている。これを性能規定型設計へ適合させるよう努力している。

・鋼構造性能設計ガイドラインの作成に向けて執筆方針、目次原案を提示した。

・ガイドラインに従って試設計を行い、地震動が大きくなったとき各部分がどのような被害を受けるのかを検討する予定である。

WG委員の交代:小委員会(日本設計 佐藤義也委員と東大 伊藤拓海委員を追加)、構造駆体性能WG(横山幸夫委員から稲葉雄一郎委員(いずれも駒井鉄工)に交代、岩田善裕委員から伊藤拓海委員(いずれも東大)に交代)、非構造部材性能WG(岩田善裕委員から伊藤拓海委員に交代)、建築設備性能WG(岩田善裕委員から伊藤拓海委員に交代、吉田昇委員から福井英雄委員(いずれも栗原工業)に交代)

 

4)      鋼構造設計規準見直し小委員会(資料17-11、木村)

・資料に基づき鋼構造設計規準の見直しの進捗状況(当面の検討作業、見直しの主な項目など)が報告された。6月脱稿、10月に運営委員会と構造委員会の査読終了、12月最終脱稿、2005年6月刊行を目指している。

 

(5) 2004年度学会大会鋼構造PD案について(資料17-8、中島)

・ 資料に基づきPD案が説明され、了承した。その際、日米のインダストリの違いなどはAに含ませて説明してもらうこととした。

 

(6)刊行物に関する読者からの質問への回答(資料17-09、長尾、小野)

鋼構造設計規準「10章たわみ 10.2クレーン走行ばりのたわみ」に関する質問への回答が長尾委員から説明があり了承した。

鋼管トラス構造設計施工指針・同解説における外ダイアフラム接合部の許容耐力と適用範囲に関して誤りの指摘があり、訂正の連絡とHPへの掲載を行った旨小野主査より報告がなされた。

平野氏の高力ボルトに関する質問については中島委員に対応をお願いすることとした。

 

(7) シンポジウム「地球環境問題への建築鋼構造の対応」について(資料17-4、岩田)

資料に基づき、同シンポジウムが6月30日(水)1330分から18時まで建築会館会議室で開催されることが報告された。

 (8) 鋼構造運営委員会04予算配分(修正案)(資料17-10、小野)

    ・最終的な予算配分額が提示され、了承された。

  (9)梁の横座屈式(資料17-05、中島)

    ・鋼構造設計規準見直し小委員会:木村主査から、見直しに関連して梁許容耐力算定法の変更を視野に入れて検討を始めている旨の説明があり、そのたたき台を説明したいとの意向が示された。それを受けて中島委員から、鋼構造限界状態(LSD)指針が規定する梁の横座屈式を基盤とした許容応力度設計法が提示され、この設計式によれば現行の鋼構造設計規準式に比べてかなり高い許容耐力を与えうることが示された。種々議論した後、1)提案式中のMpMyを用いる、2)横座屈式を基に現行の設計式に近づけるよう細長比との関連で安全率を考慮するなどの方向が一部の委員から提案された。これらの方向も考慮しながら、見直し小委員会で継続的に検討することとした。

次回の開催予定

日時:2004年6月2日(月) 15:00

場所:建築会館

記録:松尾