2002年度 臨時鋼構造運営委員会議事録

日時:2002102() 17:00-19:00

出席者: 小野、伊藤、大井、小川、桑村、作本、多賀、長尾、松尾、緑川

招待出席者:西山(建研)、長谷川(国総研)

 

提出資料:

-01 国土交通省国土技術政策総合研究所及び独立行政法人建築研究所において検討中のエネルギー法による耐震安全性検証における計算手順の概要案〈平成1410月2日案〉(西山、長谷川)

-02 ダンパー付き骨組の解析の概要(長谷川)

-03 エネルギーの釣合に基づく鉄骨構造骨組の地震応答予測法に関する検討(長谷川)

-04 国土交通省国土技術政策総合研究所及び独立行政法人建築研究所において検討中のエネルギー法による耐震安全性検証における計算手順の概要案〈平成14年7月1日案〉(西山、長谷川)

-05 「エネルギー法に関する鋼構造運営委員会の意見〈案〉」に対する回答書(西山)

-06 耐震構造性能評価法検討WG(第1回)議事録案(桑村)

-07 愛読者カード(小野)

-08 鋼構造運営委員会予算使用状況(小野)

 

 

 

 

審議事項

(1)       エネルギー法告示に関する国総研・建研よりの説明と質疑

     建研の西山氏より、建築指導課よりの指示で7月に建築学会構造委員会に対してエネルギー法による検証法について説明し意見を徴集しているが、鋼構造運営委員会からの意見に対する当方の回答を、資料臨-05として提出する旨、また運営委員会に対する説明の要望があったので、本日説明の機会を設けて頂いた旨の経緯説明があった。

     資料 臨-01から臨-03に基づいて国総研の長谷川氏よりエネルギー法の概略の説明があった。臨-04は構造委員会に説明した時点の資料。

     委員から以下の質疑ないしコメントがあった。

#復元力特性の形状と係数nの値域、偏心が各層均等に起こった場合の扱い、ダンパーのエネルギーの評価、に関する質疑応答

#建築主事が理解できる方法でないと使ってもらえない。実務的に他の検証法と比べて競争力があるのか。

#中地震に対するダンパーの塑性化はエネルギー法の枠内だけで扱えるのか。他の検証法ではどうか。

     西山氏より至急報告する必要があるので、今回の説明・質疑応答をふまえて、鋼構造運営委員会としての意見を一両日中に再度連絡してほしいとの要望があった。意見書の作成は、主査・幹事に一任することとした。

 

(2)       その他(通常議事)

     -6に基づいて構造委員会直属の耐震構造性能評価法検討WG(久保主査)の報告が桑村委員よりあった。限界耐力計算の問題点を学術的な視点で整理するWGで、来年度建築学会大会でPDが計画されている。設計上の課題(S造、RC造、基礎)という項目があるので、S造の限界耐力計算に経験のある設計者を紹介してほしいとの要望があった(桑村委員まで)。

     -7(鋼構造設計規準、限界状態設計 設計例、接合部設計指針に対する愛読書カード)について、小野主査より紹介があった。鋼構造設計規準については誤りの指摘を含むので確認の上、ホームページの正誤表に掲載。

     -8の予算使用状況(10/2現在)について小野主査より紹介があった。関連して、規準SI単位版の印税に関しては、税法上、運営委員会への支払いは不可能である旨の報告があり、従来通り原案執筆者に対して支払う旨が諮られ、了承された。

 

 

(3)       次回の開催予定

     次回 20021126() 16:00から

場所:本会会議室

 

記録担当:大井謙一