第29回地盤震動シンポジウム(建築雑誌8月号会告原稿)
「改正基準法の地震動規定を考える
−地盤震動研究から見た限界耐力評価法の評価と課題−」
平成10年6月に建築基準法令が改正され、それを受けて平成12年6月から告示が施行されて実際に運用が可能となっている。耐震設計においては「限界耐力評価法」と名づけられた評価法による設計ルートも開かれた。そこでは表層の地盤情報に基づいた増幅特性や地盤と建物の相互作用を考慮した新しい耐震設計の考え方が示されている。それは地盤震動研究から見ても、サイト固有の地盤の影響を取り入れているという点で1歩前進だといえよう。しかし、今回の改正ではあくまで既存の地震荷重レベルを基礎としているため、兵庫県南部地震で明らかになった構造物の大被害へと直結する地震動の特性と評価という観点から見ると、この新しい地震動規定はどのように評価されるべきか、適用に際しての留意点は何か、など議論すべき点が多々あると思われる。そこで今回の地盤震動シンポジウムでは、この改正基準法に追加規定された「限界耐力評価法」について詳しく学ぶとともに、地盤震動研究の側から見たときの評価と残された課題について真摯な議論を展開したい。
<主催>構造委員会 振動運営委員会 地盤震動小委員会
日 時:10月31日(水)9:30〜17:45
会 場:建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20)
定 員:200名
参加費:会員5,000円、会員外6,000円、学生3,000円
(資料代3,000円を含む)
申込方法:当日会場先着順
問合せ:事務局研究事業部 伏見
E-mail:fushimi@aij.or.jp FAX03-3456-2058
*1 シンポジウム終了後懇親会を予定しております。