コンクリートブロック塀等の耐震診断
                                                 および耐震改修検討WG

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「ブロック塀等の地震被害調査結果に基づく
                       耐震診断方法の確立」

 写真は、2004年新潟県中越地震により、倒壊したブロック塀(この地の震度は6弱)である。この塀は、高さ1.8m、長さ8m、厚さ150mm、コンクリート擁壁上に設けられた控壁なしの老朽化した空洞ブロックによる塀である。
 
倒壊の原因は、擁壁を含む高さが2.2mを超えていること、控壁または控柱が必要な塀であるにも係わらず、それが設けられていなかったこと、ならびに縦筋(丸鋼9φ)が700800mm間隔で設けられていたが、腐食が著しく耐力が低下していたことによると考えられる。

本WGでは既存ブロック塀の耐震診断方法の確立と耐震改修・補強方法について検討している。

既存コンクリートブロック塀は、大規模地震の発生のたびに多数倒壊して死傷者をだし、市街地の通行人は潜在的危険にさらされている。このようなことから、20062007年度に設置された「コンクリートブロック塀の防災対策WG」では、ブロック塀の防災性向上に向けた喫緊の課題として、現在各分野で行われている既存コンクリートブロック塀の種々の耐震診断、耐震改修および補強方法について、これらを統一した診断法、改修法等を確立することが必要との指摘がなされている。
 
そこで本WGでは、上記に鑑み、既存コンクリートブロック塀等に適用できる耐震診断、耐震改修および耐震補強の方法を検討して、統一的な耐震診断・補強等の指針案を作成すると共に、普及を図ることを目的としている。

2009年度委員名簿です。

現在は、地方自治体および各団体等によるコンクリートブロック塀の外観検査・耐震診断および耐震改修・耐震補強方法の実態と問題点の整理・検討を行っている。今後は、既存コンクリートブロック塀等に適用できる耐震診断および耐震改修・耐震補強方法の指針案を作成すると共に、普及を図るための検討を実施する。

 
主査 五十嵐 泉(mail igarai01@kanagawa-u.ac.jp)

日本建築学会常置研究委員会組織壁式構造運営委員会
                                              >コンクリートブロック塀等の耐震診断および耐震改修検討WG

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