鉄筋コンクリート厚肉壁式床壁構造設計指針作成小委員会 |
小委員会の目的 |
設置目的
建築計画および構造計画上、有用なコンクリートの連続性を生かした立体的な鉄筋コンク
リート造による厚肉の耐力壁とスラブより構成される構造を対象として、下記を行う。
@耐力壁とスラブが同厚の架構の実挙動を実験や数値解析により検証
A従来の壁式RC造やRCラーメン構造の規定にない項目もあるため、
対象構造のモデル化並びに限界値・応答値の評価法および配筋の検証
B上の成果を基に、「鉄筋コンクリート壁式フラットプレート構造設計
指針(案)」を作成する。
委員会の位置付け
近年、我が国の鉄筋コンクリート造による建物は、コンクリートや鉄筋の高強度、免震構
造の採用等により建物の耐震性能の向上が一般的となり、鉄筋コンクリート造の居住性能向
上の確保が社会的要求となっている。その中で、住宅・集合住宅・学校など厚肉のRC造の耐
力壁とスラブ等の面材のみから構成される「開放的なRC造による建築的空間」が具現化され
ている。これらの新しい構造の耐震性能評価や実用的設計法の確立は必要かつ急務であり、
同時に地震時挙動の評価と一連の問題を包括的に取り扱う委員会が必要である。
活動計画
初年度: 2012年より進めてきたRCシェル構造小委員会「RC厚肉床壁構造設計法検討WG」
の活動成果および活動を継承し、実験や解析を継続実施し、設計・評価手法の検
討を行う。同時に、地震時の安全性評価のためのモデル化および限界値・応答値
の数値的評価をまとめる。
2年度:初年度と同様の活動を継続実施し、かつ指針案に基く検証結果の整理を行う。
3年度:「鉄筋コンクリート壁式フラットプレート構造設計指針(案)」の本文・解説原
案を作成する。
4年度: 同上指針(案)の本文。解説案を作成する。
期待される成果
既往の関連諸規準・指針等新しい設計手法や工法を含めて、耐震性能評価や設計手法に
関する検討事項が整理される。実験や既存構造物に関する調査および数値解析をとおして、
耐震性能に関する評価手法の検証が実施される。それらの設計情報と施工情報を整理と提
示することにより、今後の設計や既存構造物の性能評価に有益な情報を提供する。
公表の形態としては、ホームページ上、報告書とシンポジウム、によってその成果を公
表し、厚肉床壁構造設計指針の作成を目指す。
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日本建築学会>常置研究委員会組織>壁式構造運営委員会
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