企画にあたって
今年度の春季学術研究会は、文字どおり若手研究者をパネラーとして各自の研究の内容、特にその視点や方法に即して発言してもらい、中堅の研究者のコメントをはさみ、論点を明確にしようという会を企画することとなった。
■目的
1.学会内における農村計画委員会の対外活動を示す。 |
2.若手研究者の農村計画部門への論文投稿や活動への参加を促すというリクールト行動を起こす。 |
3.世代間を超えて「計画」に関する議論を呼び起こす。又、若手研究者相互の交流を進めるというネットワークづくりを進める。 |
4.本会が、若手研究者の発言の場をもつことで、さらに若い院生学生へのアピールを行い、委員会活動の活性化を図る。 |
このように列記すると、現在の日本の農山漁村地域におけるむらづくり活動にもダブって見えてくる。
このような呼び掛けに、15名にものぼる若手研究者の参加を得ることができた。農村計画部門の研究者のみに限定せず、都市計画や建築計画の各部門で活動、発表している方にも出席をお願いした。
これらの発表テーマを見てみると、現代の計画課題の重要なキーワードが並び、大変興味深い。内容の概要を考慮し整理してみると、大きく4つのセッションに分けることができた。
重村農村計画委員長の主旨説明に引き続き、それぞれのセッションで司会者とコメンテーターを設けて、発表の後、まとめを行う。最後に全体の総合討論を通
してより議論を深めたい。
資料集作成にあたっては、発表者に発表用レジメ、個人プロフィール並びに主要論文の概要を用意してもらい、編集を行った。当日の記録を含めて、本資料集を再編し、報告書としてまとめたい。