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IMOGIRI
 〜ジャワ島中部地震からたちなおる文化的景観と世界無形遺産「バティック」の12年〜」

 
2006年の地震により、ジョグジャカルタ特別州南部のIMOGIRIも多大な被害が生じた。ここはイモギリ陵墓を含む農村風景で知られ、農家の伝統技術によるバティック(ろうけつ染め)の産地でもある。講師のLaretna氏は震災後いち早く、この地域を文化的景観(インドネシア語でSaujana)遺産として評価しその再生をはかり、伝統産業をもつ農村の自立、エンパワーメントに尽力した。同氏らの同州内外に広がる活動から、インドネシア・バティックは今では世界無形遺産になっている。風景遺産・震災・伝統産業・集落の自立にわたる総合的な12年の取り組みは、文化的景観とは何かを語る非常に優れた業績である。12年の経験をそれ以前と今後にもわたり包括的かつ詳細に学ぶ。

【プログラム】
  13:30〜13:40 主旨説明
  13:40〜15:00 講演
  15:00〜15:15 休憩
  15:15〜16:30 質疑・ディスカッション
【講師】
 Laretna T. Adishakti (ガジャマダ大学、Center for Heritage Conservation センター長。京都大学博士(工学)。インドネシア各地の歴史的町並み・文化的景観の保全と地域コミュニティ支援に尽力し、とくにジャワ島中部地震後のジョグジャカルタ特別州内各地の被災地域の歴史遺産の保存再生、伝統産業(銀・バティック等)技術を担う集落居住者への支援を速やかに行った成果や、観光開発が拡大するボロブドゥール寺院周辺地域を文化的景観として再評価し農村集落の自立的成長を支援した実績は世界的に知られる。第14回日経アジア賞受賞。
【司会進行】 
 神吉紀世子(京都大学)

主 催:農村計画委員会
日 時:2019年 6月 29日(土) 13時30分〜  16時30分
開 場:キャンパスプラザ京都・ホール(京都市下京区 西洞院通塩小路下る東塩小路町939)
参加費(資料代含む)会員 1000円 学生 500円 非会員 1500円

【申 込】神吉紀世子(京都大学) kanki(アット)archi.kyoto-u.ac.jp
     (アット)は@に変えてお送りください。
FACEBOOKからも申し込みできます https://www.facebook.com/events/337462576908188/

【チラシ】こちらよりダウンロードください。

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