愛媛支所−フォ−ラム「子どもと学校建築」


50周年記念事業を終えて

 今回、日本建築学会四国支部50周年記念事業として愛媛支所で開催したフォーラムに関しまして、基調講演をいただいた花田先生をはじめとするパネラーの方々、開催地の地元の八幡浜市の方々、また建築学会会員以外からも多くの方々の参加と協力を得ることができましたことに心から感謝申し上げます。また、事業の実施のために様々なご苦労をいただきました支部内外の建築学会会員の皆様方にもあらためてお礼申し上げます。
 皆様方のおかげをもちまして、見学会、フォーラムともに予想を上回る多くの方々に参加していただくことができ、有意義なものとすることができました。
 今回の50周年事業では、各県の支所がそれぞれテーマを決め、そのテーマに沿った事業を実施することになりましたが、愛媛支所では、地元出身の建築家松村正恒氏の作品にふれながら、それらを通して子どもと学校建築について考える場を提供しようということとなりました。
幸い、今回コーディネーターをしていただいた愛媛大学教育学部の曲田先生や青木光利氏のご尽力により、愛媛出身で松村氏の研究家でもある花田先生に加え、松村氏設計による小学校の卒業生や元校長先生、さらには地元の町づくり活動に携わっている岡崎氏にも協力いただいてユニークなフォーラムとすることができました。また、当日は、休日にもかかわらず、江戸岡小学校の河野郁夫校長先生、日土小学校の清水昭伸校長先生をはじめとする多くの方々の御協力により、実際に松村氏の設計による小学校を隅々まで見学させていただくこともできまして、松村建築や木造校舎に関心をもつ者にとって貴重な時間を過ごすことができたのではないかと思います。  また、今回のフォーラムの計画に先だって、松村氏設計による日土小学校が、近代建築保存運動をしている国際NGO「DOCOMOMO」の大会に日本から推薦される日本の近代建築20選に選ばれるという吉報も入り、その点からもタイミングのよい企画となったのではないかと思います。
 今回のフォーラムは、「子どもと学校建築」というタイトルで、大都市ではあまりみられなくなってしまった貴重な木造建築の小学校を舞台に、そこに親しみを抱く方々に集まっていただいて実施しましたが、私自身も地域の核としての学校の可能性や、永く親しまれる学校建築の重要性についてあらためて考えさせられました。
 また、今回まとめました、記念事業の報告書が、「子どもにとって居心地がいいだけでなく、先生や地域住民も含めた様々な人々にも親しまれる学校建築」について多くの方々にあらためて考えていただくきっかけとなれば幸いです。 (愛媛支所長 石原 晃彦−50周年記念誌抜粋−)

<事業報告>

フォーラム及び見学会
「子どもと学校建築」−松村正恒の作品を通して−

日   時 

1999年7月24日(土) 見学会   10:00〜12:00(10:00 日土小学校集合)
                        フォーラム 13:00〜16:00(13:00 江戸岡小学校集合)
会   場 見学会   日土小学校(八幡浜市日土町2−851)
フォーラム 江戸岡小学校(八幡浜市江戸岡一丁目7−1)
プログラム

基調講演

テ ー マ  「学校建築の可能性
−建築稼・松村正恒の作品を通して考える」
講   師  花田 佳明(神戸芸術工科大学)
パネルディスカッション

コーディネーター 

曲田 清維(愛媛大学)
パネラー  紺田満徳  菊池勝徳  岡崎直司 ほか
参 加 者  150名