設置の目的と経緯

■目 的
21世紀の建築教育の体系、特に計画系教育の体系について、関連学術委員会が一体となり総合的に研究し、建築学会としての理念、教育体系、および課題について問題提起を行う。
必要ならば、建築学会として検討中のJABEE等の教育改革について、情報発信を行う。
ここで、計画系という場合、構造系、材料系、および環境系などの学術分野以外の、歴史、計画設計、建築計画、都市計画、農村計画、建築経済などの全分野をいう。ただし、建築学および建築教育を中心においてみる計画系である。
■設置経緯
●2001年度の共同設置
学術推進委員会の特別研究委員会公募に対応して、関連6研究委員会の共同による応募が許可された。建築計画委員会、都市計画委員会、農村計画委員会、建築経済委員会、建築教育委員会、および歴史・意匠委員会
●2002年度関連行事…研究協議会、研究討論会の開催
研究協議会「これからの計画系教育はどうあるべきか」、研究討論会「計画系建築教育の課題と展望」を開催した。特に一級建築士資格の教育条件、JABEEおよびUIA関連の建築設計者教育に関わる課題について、協議した。
●JABEE関連、UIA国際建築家関連の教育改革への対応
建築学会の建築計画系の委員会から、建築学会で検討・推進が図られているJABEEおよびUIAに関わる建築教育の改革の方向性と内容について、疑問や反対の意見が続出したので、建築計画などの計画系委員会で対応を協議する契機となった。特に外圧としてのJABEEなどの条件からでなく、内発的に教育改革を行うべきという機運が出てきた。
●計画系研究の変化への対応
教育と研究は不可分の関係があり、戦後改まって検討した経緯のない教育の課題解決から見た研究のあり方に関する検討が必要とする認識が生まれてきた。
●建築関連の社会事情の変化、特に計画系職能の変化への対応
実業界からの教育ニーズの変化に対応することも、大きな検討課題となってきた。